経理の仕事は「頭がおかしくなるほど辛い」って本当?
経理って、はっきり言って向き不向きがある仕事だと思います。
楽しめる人には楽しめるんですが、向いてない人にとっては、
それこそ頭がおかしくなりそうなほど辛い…と感じてしまう場面も多いでしょう。
特に、未経験で働き始めたばかりの方にはしんどいかもしれません。
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この記事の目次
経理は頭がおかしくなる?未経験者が辛い理由
↓経理で働いていて「こんなもん頭おかしくなるわ!」ってなりがちな理由としては以下。
- 繁忙期の業務量が多くて激務すぎる
- 逆に閑散期(ひまな時期)が暇すぎる
- 同じことの繰り返し…細かく反復するルーティン作業
- 会計・税務のスキルアップが常に求められる
- 間違いがあれば大事件何もないのが当たり前の仕事
- 上司や先輩と性格的に合わないと地獄
- 個人プレーが評価されにくい
- 他部署(特に営業)と仲悪くなりやすい
- 成績ノルマはないけど期限ノルマがある
- AIに仕事奪われるかも…と常に不安(2025年現在)
以下では、それぞれの内容について詳しく説明していきます。
1. 繁忙期の業務量が多くて激務すぎる
経理は、繁忙期(忙しい時期)と閑散期(ひまな時期)の業務量でかなり差がある仕事です。
経理の繁忙期は決算時期(決算日後の2ヶ月間)と、年末調整時期(毎年12月〜翌1月)ですね。
例えば、12月決算の会社では2月末までに決算をしないといけないので、1月〜2月末は繁忙期となります。
また、年末調整時期は全従業員の給与計算のまとめをします。
社員数が多い会社の場合、この時期は経理もかなり忙しくなることが多いですね。
この時期、膨大なデータを扱いながら、ミスのないように迅速に処理する必要があります。
経理担当者は、細心の注意を払いながら正確性を求められ、そのプレッシャーは計り知れません。
また、時間に追われる中での残業も避けられず、体力的にも精神的にも大きな負担となります。
2. 逆に閑散期(ひまな時期)が暇すぎる
逆に閑散期(ひまな時期)が訪れると、経理の仕事はかなり暇です。
この時期に時間を持て余し、何をしていいのかわからない…みたいな状態が続くと、自己肯定感が下がってしまう人も多いようです。
繁忙期の忙しさに慣れてしまった後、この閑散期の静けさは逆にストレスを感じさせる要因となることも。
暇な時間を有効に活用するために、新しいスキルを学んだり、業務の改善点を見つけたりすることが求められます。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
3. 同じことの繰り返し…細かく反復するルーティン作業
同じ作業を細かく繰り返すルーティン作業は、経理職において避けて通れない現実です。
日々の仕訳入力や帳簿の確認など、細かな作業が連続する中で、集中力を維持することが求められます。
このような反復作業は、時に頭おかしくなると感じることもあるかもしれません。
特に、単調な作業が続くと、精神的な疲労やストレスを感じることが増えます。
そこで、作業の効率化やタスクの優先順位付けを意識することが重要です。
適度な休憩を取り入れることで、心身のリフレッシュを図りましょう。
また、ルーティン作業においても、常に改善点を見つける姿勢が、業務の質を高める鍵となります。
このように、細かい反復作業を乗り越えるための工夫が、経理職での成功につながります。
4. 会計・税務のスキルアップが常に求められる
会計や税務の分野で働く経理職には、常にスキルアップが求められます。
特に会計基準や税制改正は頻繁に行われるため、最新情報を追い続けることが不可欠です。
このような変化に対応するためには、継続的な学習が重要です。
例えば、セミナーやオンライン講座を活用することで、新しい知識を効率よく得ることができます。
また、実務での経験を通じてスキルを磨くことも大切です。
さらに、資格取得を目指すことで、自身の専門性を高めることが可能です。
このような努力は、業務の質を向上させるだけでなく、キャリアアップにもつながります。
経理職は正確さと迅速さが求められるため、常にプレッシャーを感じることもありますが、スキルを磨くことで自信を持って業務に取り組むことができるでしょう。
5. 間違いがあれば大事件何もないのが当たり前の仕事
間違いがあれば大事件何もないのが当たり前の仕事において、経理は特に重要な役割を果たします。
経理職は、企業の財務状況を正確に把握し、適切な報告を行う責任があります。
ミスが許されない環境で、日々の業務が進められているため、プレッシャーが大きいです。
間違いが発生すると、企業全体に影響を及ぼす可能性があるため、細心の注意が求められます。
このような状況下で働く経理担当者は、常に高い集中力を維持しなければなりません。
何もないのが当たり前というのは、すべてが順調に進んでいることを意味しますが、それは経理担当者の努力と正確な業務遂行によって成り立っています。
経理の仕事は、見えないところで企業を支える重要な役割を担っているのです。
6. 上司や先輩と性格的に合わないと地獄
上司や先輩と性格的に合わないことは、経理の仕事において大きなストレス要因となります。
特に経理は正確性が求められるため、上司や先輩とのコミュニケーションが円滑でないと、業務に支障をきたすことがあります。
性格の不一致が原因で指示が曖昧になったり、フィードバックが少なかったりすると、業務の進行が遅れ、結果的に頭がおかしくなるような精神的負担を感じることも少なくありません。
さらに、経理の業務は一人で完結するものではなく、チームでの協力が不可欠です。
このため、周囲との信頼関係が築けないと、孤立感が強まり、仕事のやりがいを感じにくくなることも。
こうした状況を避けるためには、積極的にコミュニケーションを図り、誤解を解消する努力が必要です。
自分の意見をしっかり伝え、相手の考えも尊重することで、職場環境をより良いものにしていくことが求められます。
7. 個人プレーが評価されにくい
経理の仕事では個人プレーが評価されにくいと言われることがあります。
特にチームでの協力が重視されるため、個々の成果が目立ちにくいのです。
例えば、月次決算や年次決算などの業務では、正確さと迅速さが求められ、個人の創意工夫が発揮される場面は限られています。
このような環境では、個人の努力が埋もれてしまうことが多いのです。
また、経理業務はミスが許されないため、慎重さが求められますが、その反面、地道な作業が続くため、達成感を得にくい側面もあります。
さらに、経理部門は他部署との連携が必要不可欠で、特に営業部門との調整が求められます。
こうした背景から、経理の仕事は頭がおかしくなると感じる人もいるかもしれませんが、チーム全体での成果を重視する姿勢を持つことが重要です。
8. 他部署(特に営業)と仲悪くなりやすい
他部署、特に営業と経理が仲悪くなりやすい理由の一つに、業務の性質の違いがあります。
営業部門は売上を追求し、積極的に顧客と接する一方で、経理部門は数字の正確さを重視し、慎重な姿勢が求められます。
このため、営業が売上を伸ばすために多少のリスクを取ろうとする場面で、経理が慎重な対応を求めると、意見が対立することがあります。
また、営業が契約を急ぎたくても、経理が審査や書類の確認を優先することで、スムーズな進行が妨げられることも。
さらに、コミュニケーションの取り方や優先事項が異なるため、誤解が生じやすいのも事実です。
こうした背景から、両部署間の摩擦が生じやすくなるのです。
経理と営業が良好な関係を築くためには、互いの業務内容や目的を理解し、歩み寄る姿勢が大切です。
9. 成績ノルマはないけど期限ノルマがある
経理の仕事では期限ノルマが大きなプレッシャーとして存在します。
特に月末や決算期には、締め切りに追われることが多く、精神的な負担が増します。
こうした期間は、正確かつ迅速な作業が求められ、少しの遅れが大きな問題に発展することもあります。
経理職はミスが許されない職種であるため、常に集中力を保つ必要がありますが、それがストレスの原因となることも少なくありません。
また、他部署との連携も重要で、特に営業部門との調整がうまくいかないと、さらにプレッシャーがかかることがあります。
こうした状況が続くと、メンタルヘルスに影響を与えることもあるため、適切なストレス管理や効率的な作業方法の模索が必要です。
日々の業務をこなす中で、期限を守るためのスケジュール管理や、余裕を持った計画を立てることが、精神的な負担を軽減する鍵となります。
10. AIに仕事奪われるかも…と常に不安(2025年現在)
AIの進化により、経理業務が自動化される可能性が高まっています。
2025年現在、多くの経理担当者はAIに仕事を奪われるのではないかという不安を抱えています。
AIの導入は効率化を促進しますが、同時に人間のスキルセットの見直しが求められる状況です。
特に、AIが得意とするデータ処理や分析業務は、既に多くの企業で導入が進んでいます。
しかし、経理には人間ならではの判断力やコミュニケーション能力が必要な場面も多く、これらのスキルはAIでは代替できません。
経理担当者は、AIを活用して業務効率を上げつつ、自身の強みを活かした役割を見つけることが重要です。
技術の進化に柔軟に対応し、新たな価値を提供することで、AI時代におけるキャリアを築くことが可能です。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
経理職の仕事のストレスを軽減する方法
経理の仕事はミスが許されず、プレッシャーを感じやすい職種です。
↓しかし、以下のような工夫次第でストレスを減らすことができます。
- 今日やるタスクを決める(やらないことも決める)
- せっかく勉強するなら資格も取ろう
- 常に効率的な作業方法を模索すべし
- 計画スケジュールには余裕を持たせる
- 誰と働くか?は経理にとって重要な問題
こちらも順番に見ていきましょう。
1. 今日やるタスクを決める(やらないことも決める)
経理はやろうと思えばいくらでも仕事がある職種です。
基本的には1年に1回の決算をゴールに業務を進めていきますが、
そこに向かって、今のうちからやっておいた方が良いことはいくらでもある…みたいな感じですね。
そのため、今日やるタスクを決めることが大切。
これは、今日はやらないことを決めるという意味でもあります。
まず、毎朝その日のタスクをリストアップし、優先順位をつけましょう。
期限ノルマがある経理の現場では、優先順位を明確にすることが効率的な業務遂行に繋がります。
また、タスクを小さく分けることで達成感を得やすくなり、モチベーション維持にも役立ちますよ。
タスクをやり切ることで、達成感を味わい、次の仕事への意欲を高めましょう。
2. せっかく勉強するなら資格も取ろう
経理は会計や税務について自主的な勉強が求められる職種です。
基本的には日常の業務をこなすために勉強をしていきますが、せっかく勉強するなら、資格取得を目指すのが賢明です。
以下、ケース別におすすめの取得資格を紹介しますね。
簿記2級が基本。大手企業経理を目指すなら簿記1級を取ろう
簿記2級レベルはずっと経理として働いていくつもりがある人は必須でしょう。
大企業(上場企業)の経理職への転職を目指すような人は、簿記1級も視野に入れた方が良いです。
大企業経理では連結会計の知識が必須になるためです。
このあたりは簿記1級のテキストで重点的に学習する項目ですね。
国際企業で働くならTOEICとBATIC(英文経理)
また、国際的な企業で働く経理を目指すなら、
ビジネスにおける英語力を証明するTOEICや、BATIC(英文経理)の知識があるとより良いです。
難関資格としてUSCPA(米国公認会計士)などもありますが、こちらは働きながら目指すのはかなり難易度は高くなりますね。
経理から財務を目指すなら、ビジネス会計検定と中小企業診断士
あるいは、経理から財務への転職を目指す人もいるでしょう。
経理は決算書を「作る」職種ですが、財務は経理が作った決算書を「使う」職種です。
その場合はビジネス会計検定2級からスタートするのがおすすめ。
決算書を分析する知識が身につきます。
さらに知識を深めたい人は、中小企業診断士の勉強をするのが良いでしょう。
こちらはコンサル業界で働く人向けの難関資格(国家資格)ですが、会計や財務についてくわしい知識を身につけることができます。
独立できるレベルの会計税務知識をつけるなら税理士
独立も目指せるレベルのプロを目指したい人は、税理士試験に挑戦するのもおすすめです。
税理士試験は会計2科目(簿記論と財務諸表論)と、税法3科目(法人税法や消費税法、相続税法などから選択)のトータル5科目に合格すればOKな試験です。
税理士試験は科目合格制度(1回合格した科目は一生涯有効なルール)がありますから、例えば「1年に1科目・5年間で完全合格」といったかたちで、経理として働く社会人でも無理なく合格を目指すことができますよ。
難易度については、税理士試験科目「簿記論」で日商簿記1級プラスアルファぐらいのレベルです。
簿記の勉強がかなり進んでいる人なら、働きながらでも十分に狙える難易度と言えるでしょう。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
3. 常に効率的な作業方法を模索すべし
常に効率的な作業方法を模索することは、経理職でのストレス軽減に大きく寄与します。
まず、日々のルーティンを見直し、無駄な時間を削減することから始めましょう。
例えば、定型業務はテンプレート化し、作業手順を明確にすることで、作業スピードが向上します。
また、最新のテクノロジーを活用し、会計ソフトやクラウドサービスを導入することで、手作業のミスを減らし、正確性を高めることが可能です。
さらに、業務の優先順位を明確にし、重要度の高いタスクから取り組むことで、効率的に作業を進められます。
これにより、精神的な余裕が生まれ、プレッシャーに対する耐性も高まるでしょう。
効率化は一朝一夕には達成できませんが、日々の工夫と改善を続けることで、経理業務の負担を軽減し、より健全な働き方を実現することができます。
4. 計画スケジュールには余裕を持たせる
計画スケジュールに余裕を持たせることは、経理職のストレス軽減において非常に重要です。
特に繁忙期には業務量が急増し、ミスが許されないプレッシャーがかかります。
余裕を持たせることで、急なトラブルにも柔軟に対応でき、精神的な負担を軽減できます。
例えば、月次決算や年末調整の時期には、あらかじめ余裕を持ったスケジュールを組むことが推奨されます。
これにより、業務の効率化が図れ、結果的にメンタルヘルスへの影響も軽減されます。
また、余裕を持つことで、スキルアップのための勉強時間も確保しやすくなります。
経理職は正確性が求められるため、計画的な時間管理が重要です。
適切なスケジュール管理は、長期的なキャリアにもプラスになります。
5. 誰と働くか?は経理にとって重要な問題
経理の仕事において、誰と働くかは非常に重要な問題です。
特に上司や先輩との人間関係は、日々の業務のストレスを大きく左右します。
相性が悪いと、仕事の負担が増し、精神的な疲労が蓄積されやすくなります。
また、チームワークが求められる場面が多い経理部門では、円滑なコミュニケーションが業務の効率に直結します。
さらに、他部署との関係も無視できません。
特に営業部門との連携がうまくいかないと、情報の共有が遅れ、業務に支障をきたすこともあります。
だからこそ、職場の人間関係を良好に保つための努力が欠かせません。
職場環境が整っていると、メンタルヘルスの維持にもつながり、結果的に経理 頭おかしくなる状況を避けることができます。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
経理に向いてる人、向いていない人の特徴とは?
経理の仕事には向いている人と向いていない人の特徴があります。
↓具体的には以下のような性格的特徴に注目すると良いでしょう。
- おっちょこちょいな人(確認ができないタイプ)は向いていない
- 陰キャでもいいけどコミュ障な人はやめたほうがいい
- 数学の得意不得意や理系文系はまったく関係ない
- 頑張っても報われない…が当たり前と思えるか
1. おっちょこちょいな人(確認ができないタイプ)は向いていない
おっちょこちょいというのは、より具体的に言うと「何か作業を完了する際に、最終確認をきっちりできていない」のが原因です。
残念ながらこの「おっちょこちょいなタイプの人」は経理職には向いていないです。
経理の仕事は正確性が求められるため、ミスが許されないからです。
特に確認ができないタイプの人は、細かい数字を扱う業務でのチェックが難しく、間違いが発生すると大きな問題に発展することがあります。
経理では、日々の仕訳や決算業務など、細かい作業を繰り返し行うため、注意力散漫な性格だと、どうしてもミスが増えてしまう傾向があります。
また、経理の業務は何もないのが当たり前とされるため、問題が発生しないように常に注意を払うことが求められます。
このため、細かいことに気を配れる人が向いている職種と言えるでしょう。
もし自分がこのタイプに当てはまると感じた場合、経理以外の職種を検討するのも一つの方法です。
2. 陰キャでもいいけどコミュ障な人はやめたほうがいい
経理はいわゆる「陰キャ」な性格でもOKです。
一方で、「コミュ障(人とのコミュニケーションそのものが苦痛に感じるタイプ)」な人は向いていません。
経理は、チームでの協力や他部署とのコミュニケーションが必須な職業です。
特に、正確な情報伝達が求められる場面が多く、誤解が生じると大きな問題に発展する可能性があります。
経理の仕事では、日常的に上司や同僚との会話や報告が必要です。
これらのコミュニケーションがスムーズに行えることが、仕事のストレスを軽減し、効率的に業務を遂行するための鍵となります。
もし自分がコミュ障だと感じる場合は、まずは小さなステップからコミュニケーションスキルを磨く努力をしてみてください。
たとえば、日常的に挨拶を心がけたり、メールでのやり取りを丁寧にすることから始めることができます。
これにより、経理職でも円滑に仕事を進めることができるようになるでしょう。
3. 数学の得意不得意や理系文系はまったく関係ない
経理の仕事において、数学の得意不得意や理系文系はまったく関係ありません。
足し算引き算、掛け算割り算がちゃんとできるなら何の問題もないです。
多くの人が経理=数学が得意な人向けと考えがちですが、実際には細かいデータ処理や正確性が求められるため、計算力よりも注意力や集中力が重視されます。
また、理系文系に関わらず、業務に必要な知識は業務を通じて身につけることができるため、特定の学問背景に依存することはありません。
むしろ、経理職ではコミュニケーション能力や問題解決能力など、業務を円滑に進めるためのスキルが重要です。
したがって、経理においては数学や学問分野に囚われず、自分の強みを活かして働くことが可能です。
4. 頑張っても報われない…が当たり前と思えるか
経理という職業は「何もミスがなくて当たり前」「もしミスが1件でもあったら大問題」みたいな職種です。
営業マンなどは、自分が契約とってきたらボーナスが出たりしますよね。
ですが、経理はこういうことがないです。
正直、「頑張っても報われない」と感じることの多い職種ですね。
経理の仕事は、自己満足を得るための方法を見つけることが不可欠です。
人から褒められないと悲しくなってしまうタイプは向いていません。
逆jに、自分の成長や、業務の効率化を追求するタイプの人は向いているでしょう。
まとめ
今回は、経理の仕事をやっていて「頭おかしくなる…」となりがちな理由について紹介しました。
経理は向き不向きのある職業です。
いろいろコツはありますが、向いていない職業をあえて選ぶ必要はありません。
逆に言うと、経理の仕事を始めてみて「これなら割とやれるかも」と感じている人は、経理向きな性格と言えるでしょう。
志望職種選びの参考にしてみてください。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄

(経理は入社する会社によってブラックにもホワイトにもなる職種なのです)
- 経理として働きたいけど、ブラックでしんどい働き方はしたくない…。
- お給料をきちんと稼げる環境でキャリアアップしていきたい。
↑このように考えている方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、経理という職種は「入社する会社選び」でミスると最悪なことになるということです。
いったん変な会社に入ってしまうと、そこからリカバリするのはかなり大変です。
早めに見切りをつけて転職したとしても、
職歴に「短期間で離職した」という履歴が残ってしまいますし、
退職引き止めにあって、辞めたくても辞められない…みたいなめんどくさい状況にまきこまれることも少なくありません。
あせって転職活動すると、こういう「負のループ」に入ってしまいがちなので注意してください。
経理の年収は基本的に固定給(会社の業績しだい)

(経理の給与は基本的に「固定給」で決まります)
経理が「入社する会社」にこだわらないといけない理由の第一は、
経理の年収は基本的に固定給で決まるからです。
経理という職種は、営業マンみたいに「個人プレー」が給料やボーナスに直接反映される仕事ではありません。
経理の給料は、固定給でほぼ決まります。
役職アップとかも基本的には年功序列が一般的です。
よくいえば安定して働ける仕事なんですが、
業績の悪い斜陽産業の会社に入ってしまったりすると、
「いつまで経っても低年収…」みたいなことになってしまいがちなんです。
あなたがどれだけ能力的に優秀でやる気のある人であったとしても、
入社した会社がろくに利益を出せていないダメ会社だったりすると、給料はいつまで経っても上がりません。
逆にいうと、経理は「業績が安定的に伸びているホワイトな会社」にうまく入り込むことができれば、
多少能力的に低い人でもスイスイ高年収になれたりします。
伸びている企業だと「なんでこの人が?」みたいな人でも、
年収600万〜700万とか稼いでたりしますからね。
大手企業の経理管理職クラスになると、年収1000万プレーヤーも少なくありません。
良くも悪くも、経理は「会社と運命共同体になりやすい職種」ということができるでしょう。

同じ経理職でもこんなに給料が違う…(実際の画像)
「論より証拠」ではないですが、実際に募集されている経理求人で見てみましょう。
↓例えばこちらは未経験OKの経理求人ですが、年収150万円ぐらいの差があります。
経理の実務経験者や管理職の求人になると、
↓さらに年収差は開いていきます。

↑未経験も経験者も管理職も、下の方の「低年収な求人」を好んで働きたい人はあまりいないでしょう。
もちろん、仕事ってお給料だけで選ぶものではありません。
ですが、同じ働くならちょっとでもお給料が高い方がいいに決まってますよね。
いったん入社時の低い年収を受け入れてしまうと、
そこから状況を変えるのはものすごく大変なので注意してください。
(入社後になると、会社との給与交渉はまず通りません。年収交渉は入社する前(転職活動中)にしておく必要があります)
経理は同僚と「長い付き合い」になる可能性が高い

(経理は同僚や先輩と「長い付き合い」になりやすい職種です)
経理は入社した会社の同僚たちと、長い付き合いになるケースが多いです。
経理は良くも悪くも「人の入れ替わり」が少ない職種です。
いったん入社したらずっと働き続ける人が多いんですね。

ときには同じ部署の人と10年以上の付き合いになるようなこともあります。
こういう「ずっと一緒に働く同僚や先輩、上司」がパワハラな人たちだったりしたら…本当に最悪なことになります。
もちろん、仕事ですから多かれ少なかれ我慢が必要なのは社会人として当たり前ですよね。
ある程度のお給料がもらえるなら、人間関係の不満ぐらい耐えられるという人も多いでしょう。
ただ、入社する会社を間違えてしまった場合には、
「給料は安いし人間関係も最悪…」なんてことになってしまいます。
上で見たように、経理は個人プレーでお給料を上げていくということが難しい職種です。
入社する会社の環境はとても重要なのです。
業績の悪い会社の人間関係は最悪…

(業績の悪い会社は職場の人間関係も悪くなりがちです)
業績の悪い会社というのは、職場の雰囲気も最悪になりやすいです。
私自身も経験があるんですが、みんな安い給料に不満を抱えながらしんどい仕事してるんでイライラしてるんですよね。
- 営業マンがやたらいばってて、社員どうしがギスギスしてるとか、
- 先輩がろくに仕事を教えてくれず放置され、しかもミスをしたら怒鳴り散らされるとか、
- お局(おつぼね)みたいなベテラン社員がいて、毎年新人を精神的に追い込んで退職させまくってるとか…。
↑業績の悪い会社に入ってしまうと、こういう誰も幸せにならない働き方になりがちです。
あと、経理未経験の人は「最初に入社した会社」の教育環境は超重要なので注意してください。
誰もが最初は先輩や上司に仕事を教えてもらわないといけませんが、その相手がパワハラな人だったらもう最悪ですよね…。
未経験で入社する会社でどういう教育を受けたか?って、その後のキャリアに大きな影響を与えます。
よくない先輩の下に配属されて、悪い仕事のしかたを身につけてしまったら、ろくなスキルが身に付かなかったりするんですね。
現時点で未経験の人や、まだ経理経験が浅い人ほど「どういう会社に入るか?」は重要であることをぜひ理解しておいてください。
ブラックな働き方をしたくない経理が知っておくべき対処法

(転職活動の「やり方」を間違えないことが大切です)
まちがえて変な会社に入ってしまうリスクを避けたい経理にとって大切なことは、たった1つです。
それは、とにかく転職活動のやり方をまちがえないこと。
具体的には、求人を探す場所をまちがえないことです。
転職活動をしている時点での職歴や経験スキルとかはぶっちゃけどうしようもないです。
ですが、転職活動のやり方(情報の集め方)は工夫次第でなんとかなります。
現時点での職歴や資格スキルに自信がない人でも、
転職活動のやり方でミスらなければホワイト企業にうまく入り込めますよ。

逆に、経験豊富なベテラン経理でも、転職活動のやり方がまずかったために、ブラック企業しか選択肢がない…みたいなケースはありえるので注意してください。
くりかえしになりますが、経理は入社する会社によってホワイト環境にもブラック環境にもなる職種です。
現時点の自分のスキルや職歴で、ベストの選択肢といえるホワイト求人を見つけられるかどうか?で、
今後のあなたの経理キャリアがホワイトなものになったり、ブラックなものになったりするので注意してください。
具体的なやり方を解説!
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- 自分の職歴やスキルに合わせて、採用可能性が高い求人をピックアップ
- 転職サイト内には掲載されていない非公開求人の紹介
- 志望動機や職歴書の事前添削
- 面接対策(採用担当者から事前にニーズ情報を得た上で)
- 企業面接への同席
- 年収交渉の代行
↑個人的にエージェント使ってみて一番メリットがでかいと感じたのは5.の面接対策です。
企業の人事担当者がどういうところをチェックしているか?をあらかじめ知った上で面接に行けるので、安心感がはんぱなかったです。
エージェントは事前に企業の人事採用担当者に会って、どういう人材が欲しくて求人を出しているのか?などの情報をくわしく得ています。
エージェントはこちらの立場で動いてくれますから、こういう情報を事前に教えてくれるんです。
正直、あらかじめ出題範囲を教えてもらってからテストを受けられるみたいな感じですね。
なお、エージェントとの面談は基本的にリモート面談なので、自宅からでも受けられますよ。
非公開求人にアクセスできるようにしておくのが重要

(エージェントと面談すると、特に条件の良い「非公開求人」の紹介を受けることができます)
あと、どのエージェントも「面談に来てくれた人にだけ見せる、とっておきの求人」をいくつか持っているものです。
こういうのを非公開求人と呼んだりしますが、非公開求人は年収などの条件が驚くほど良いものばかりです。
非公開求人は転職サイトには掲載されていない求人です。
(エージェント面談を利用した人だけがみることができます)

非公開求人にアクセスできるようになることも、転職エージェントを使って転職活動するメリットですね。
逆にいうと、エージェントなしで転職活動するのってめちゃくちゃ不利です。
(戦闘機に竹槍で立ち向かうみたいなもんです)
みんな当たり前に転職エージェントを使って転職活動してますから、ライバルに負けたくない人はエージェント使いましょう。
転職エージェントは完全無料で使えますから、転職失敗したくない人は活用したほうが絶対にいいですよ。
なお、転職エージェントにもそれぞれ専門分野があります。
経理に転職する人が相談すべきは経理専門の転職エージェントです。
ここでも個人的には経理専門のヒュープロをおすすめします。
経理の最新の人材市場に精通したエージェントが的確なアドバイスをしてくれますよ。
最後の最後にお伝えしたいこと

(転職活動で「良い相手」に出会えるかは運とタイミングで決まる部分も多いです)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後までていねいに読んでくれたあなたに、特別にお伝えしたいことがあります。
それは、転職活動なんてぶっちゃけ運とタイミングで決まる部分も多いってことです。
時期によって世の中に出ている求人総数は違いますし、業界ごとに繁忙期などもありますからね。
ただ、運の要素が多いなら、手持ちの候補が多い人の方が成功確率は上がるのはまちがいありません。
このへんは恋愛とかと同じです。
「数打ちゃ当たる」とまではいいませんが、たくさんの選択肢をキープしている人と、そうでない人とでは前者の方が理想の相手(企業)と出会いやすいのは当然ですよね。
転職活動では、良さげな企業求人を「手持ちのカード」としてなるべくたくさん確保しておくことが大切です。

転職サイトに無料登録したら、年収や勤務地などの希望条件を細かく入力しておくのがコツ。
転職サイトからは入力した希望条件に合わせておすすめ求人が定期的にメール配信されてきますから、
こうした情報をチェックする習慣をつけるだけでも転職成功の確率は上げられます。
転職活動は「求人に応募する前」の段階ですでに勝負がついている
あと、しつこいようですがエージェントがくれる企業の内部情報はメリットが非常に大きいので、絶対に活用すべきです。
エージェントは企業の人事採用担当者と直接話をして情報をとってきている人たちなので、
↓その企業がどういう人材を欲しがっているか?について具体的なアドバイスをしてくれます。

(ヒュープロ:経理専門の転職エージェント公式サイトより抜粋)
転職エージェントは、自分の職歴や希望条件にマッチした求人にしぼって、
狙うべき求人を教えてくれますから、効率的に転職活動を進めることができますよ。
転職エージェントにナマの情報をもらうか?
自力でネット情報を頼りにリサーチするか?です。
いわば「求人に応募する前」の段階で勝負がついてしまうというか、かなりの差がついてしまうんですね。
可能性の低い求人に応募するのは時間の無駄ですし、
不採用の通知を受けるのって相当なストレスです。
採用可能性の高い求人だけにしぼって、効率よく転職活動しましょう。
転職エージェントを使うかどうかは任意ですが、
使わない場合はどうしても、手探り状態で転職活動していくことになりがちなので注意してください。
エージェントは無料で何回でも相談に乗ってくれます。
基本的にリモート面談なんで、手間も少ないですよ。

業界に詳しいエージェントとチャットやLINEでつながっておくだけでも、
定期的におすすめの非公開求人を送ってくれたり、
志望業界の最新の求人動向を教えてくれたりするので何かと得します。
転職と恋愛の共通点

(転職も恋愛も「選択肢が多い人」が理想の相手に出会える)
転職は「情報リサーチ」を始めるのが遅い人ほど不利です。
うまくいかない人ほど、ギリギリのタイミングまで動こうとしない傾向があるので、あなたは注意してください。
いい男(女)がなかなかいない…って不満こぼしてる人ほど、
家にずっと閉じこもって人と交流してなかったりしますが、これとよく似た状態ですね。
出会いが欲しいならマッチングアプリに登録ぐらいはしたらいいのに、それすらやらず「誰かいい人紹介してくれないかな…」とか受け身だったりします。
これだとさすがに良い相手にタイミングよく出会うのは厳しいですよね。
転職活動もこれとまったく同じです。
情報は自分から積極的にとりにいかないとライバルに差をつけられます。
転職サイトへの無料登録はスマホで1分でできる作業ですから、まずはここからスタートしましょう。
↑転職サイトや転職エージェントは完全無料で使えます。
合わないと感じたらいつでも解約できるのでリスクはありませんよ。
