- ひとり経理の仕事は楽しい?
- 求められる経理経験やスキルはどの程度?
- 人間関係のストレスが小さくて働きやすいって本当?
このブログ記事では、いわゆるひとり経理(会社の中で経理担当者が自分一人しかいない状態)の仕事内容について紹介します。
ひとり経理の働き方に興味がある方は、参考にしてみてください。

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この記事の目次
ひとり経理は楽しい?実際の仕事内容はこんな感じ
ひとり経理は、会社の経理業務のほとんどを、自分1人でこなす仕事です。
↓具体的には、以下のような仕事内容を担当することになります。
- 日々の支払いや入金の管理
- 会計ソフト入力
- 現金や手形小切手の管理
- ネットバンクの銀行振込その他の操作
- 給与計算や社会保険についての業務
- 月次決算業務
- 年次決算業務
- 税金の計算と納付
- 資金繰り対策と融資交渉
- 税務調査対応
↑なお、9.資金繰り対策と融資交渉については会社の命運を決めるような重要業務なので、社長自身が行っているケースも多いでしょう。
(逆に言えば、資金繰り対策や融資交渉まで任せられるレベルのひとり経理になれれば、大したものです)
また、7.年次決算業務や8.税金の計算など、重要かつ高度な経理業務については、顧問税理士に処理を依頼している会社がほとんどです。
6.月次決算についても、計算作業を行うのは経理の役割ですが、計算結果は顧問税理士のチェックを受け、実際に試算表を作成するのは顧問税理士というケースが多いです。
以下、ひとり経理の仕事内容についてくわしく解説します。
(↓飛ばす人はこちらから記事下部にジャンプできます)

1. 日々の支払いや入金の管理
会社の現金や銀行預金を使って会社の経費支払いを行ないます。
支払い内容は文房具の購入から税金の納付まで、さまざまです。
また、入金の管理も重要です。
得意先からの売掛金入金が正しく行われているか管理を行なったり、従業員の出張旅費を精算をしたような際にも、現金支出にまつわる業務が発生します。
2. 会計ソフト入力
簿記のルールに基づいて、日々の会社の取引を会計ソフトに記録していきます。
会計ソフトの入力内容は、1年に1回作成される決算書の内容に反映されます。
3. 現金や手形小切手の管理
会社の金庫には入っている現金や手形小切手の残高と、会計ソフト(帳簿)上の残高に齟齬(そご)が生じないように、管理を行います。
4. ネットバンクの銀行振込その他の操作
得意先からの入金や仕入れ先への支払い、あるいは従業員への給料振込といった処理を行います。
5. 給与計算や社会保険についての業務
従業員のお給料からいくら社会保険料(健康保険料や厚生年金保険料)を天引きして、いくらを振り込むかといった計算作業を行います。
6. 月次決算業務
1ヶ月に1回、会計ソフトの入力内容が正しく行われているかチェックを行い、月次試算表を作成します。
月次決算は次の年次決算を正しく行うために重要であるほか、月次試算表は経営者の経営判断の指針となるため、重要な業務といえます。
7. 年次決算業務
上の月次決算を1年間に12回(12ヶ月分)繰り返したら、1年間の会社の会計データが作成されることになります。
この会計データに基づいて、会社の「1年間の成績表」ともいえる決算書を作成します。
決算書の内容に基づいて税金の負担額が決まりますので、経理にとってもっとも重要な業務といえます。
8. 税金の計算と納付
企業は、さまざまな税金を負担しなくてはなりませんが、その金額の計算は経理が行います。
法人税や消費税といった会社自身が負担する税金のほか、
従業員が負担する所得税を「源泉所得税」というかたちで毎月代わりに徴収し、国に対して代わりに納付するのも会社の役割です。
なお、源泉所得税は概算額で納付を行うため、1年に1回正しい金額に計算し直す「年末調整」という手続きが必要になります。
9. 資金繰り対策と融資交渉
会社に必要なお金がなくならないように対策を行うことを資金繰り対策と呼びます。
具体的には、会社の数ヶ月先までの資金繰り計画表を作成したり、必要に応じて銀行からの借入を引き出したりといった交渉を行います。
10. 税務調査対応
どのような会社でも、数年に一度ぐらいのスパンで税務署による税務調査が行われます。
税務署の職員が提出を求めてくる資料を遅滞なく提出したり、取引内容について説明を求められた時に回答を行うのが税務調査対応です。
ひとり経理に求められる実務経験レベルはどの程度?
ひとり経理として働くためには、ある程度の経理実務経験が必要です。
経験年数的には、2年〜3年程度が求められることが多いでしょう。
経験している業務内容としては、「経理の日常業務の経験」と「月次・年次決算の経験」が求められます。
なお、簿記資格については「あるに越したことはないけど、必須ではない」という感じです。
重要なのは経理として業務をこなせる実務経験者かどうか?なので、簿記資格の有無はあまり重要ではありません。
↓実際の経理求人を見ると、以下のような条件でひとり経理の募集が行われていました。

ひとり経理には「決算業務の経験」が必要
月次決算・年次決算とは、上の仕事内容(6.月次決算業務と7.年次決算業務)で解説した通り、
会計ソフトの入力内容が正しく行われているかチェックして、試算表や決算書を作成する業務のことです。
1ヶ月に1回行う決算業務が月次決算業務で、
1年に1回行う決算業務が年次決算業務です。

これら決算業務を自力で完結できるレベルの人であることが理想ですが、そこまで高度なスキルを持った経理人材はなかなかいないのが現実です。
なので、自力での決算業務完結は無理でも、
過去に上司のもとで指示を受けながら月次決算を行った経験がある人なら、ひとり経理として採用される可能性は十分にあるでしょう。
ひとり経理は給料高い?平均年収はいくらが相場?
実際にひとり経理の求人をいくつか見てみたところ、
年収は400万円〜600万円程度からスタートするケースが多いです。
実際の給料がいくらになるか?は入社する会社によってかなり違うので一概には言えませんが、平均年収の中央値をとると上のような金額になります。
また、一口に「ひとり経理」といっても、入社してすぐに経理管理職として働き始めることができるスキル経験がある人か、
入社後にある程度のトレーニングが必要な人(管理職候補)かで、役職や年収はかなり違ってくるでしょう。
もっとも、ひとり経理の年収はごく普通の経理スタッフと比べると高めであることは間違いありません。
複数人の経理人員がいる中での「いちスタッフ」として歯車のように働くのと、
ひとり経理として会社の経理業務をすべて担当するかたちで働くのとでは、当然ながら後者の方が年収は高くなります。
責任と対応する仕事の範囲が広い分だけ、稼げるお給料も当然高くなるというわけです。
ひとり経理の求人はどこで探せば見つかる?
ひとり経理の求人は経理専門の転職サイトで探すと見つかります。
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逆にいうと、ハローワークやリクナビ・マイナビといった「一般向けの求人サイト」では、ひとり経理の求人は見つけにくいので注意してください。
経理は一種の専門職なので、条件の良い求人は経理専門の転職サイトでないとなかなか見つからないのが現実です。
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【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
ひとり経理は楽しい?転職してよかった!と感じる瞬間
ひとり経理として働くことで、さまざまな喜びややりがいを感じる瞬間があります。
↓具体的には、以下のような場面ですね。
- お金についてのすべてを任される責任ある仕事
- 経理についての幅広い実務経験を積める(給与計算・社会保険・資金繰り対策・税務調査対応・融資交渉など)
- 経理だけでなく人事総務の経験も積める
- うまくいけば管理職として「社長の右腕・会社の金庫番」というポストを得られる
- ひとり経理の実務経験は転職市場でも評価される
- 人間関係のストレスが小さい
- 自分で業務スケジュールや進捗を管理できる
お金についてのすべてを任される責任ある仕事
お金についてのすべてを任される「ひとり経理」は、責任感とやりがいに満ちた仕事です。
企業の財務状況を一手に担うため、自分の判断が会社の未来を左右することもあります。
このような役割を楽しめるのは、自己管理能力が高く、柔軟に対応できる人です。
また、経理業務だけでなく、給与計算や社会保険、資金繰り対策、税務調査対応、融資交渉など幅広い実務経験を積むことができるのも魅力です。
これらの経験は、転職市場でも高く評価され、キャリアアップのチャンスを広げます。
さらに、ひとり経理のポジションでは、人間関係のストレスが少なく、自分のペースで業務を進められるため、仕事の楽しさを実感しやすいでしょう。
経理だけでなく人事総務の経験も積めるため、管理職として「社長の右腕・会社の金庫番」という重要なポストを得る可能性もあります。
経理についての幅広い実務経験を積める
ひとり経理として働いていると、会社の経理にまつわるありとあらゆる処理を自分で担当することになります。
↓例えば以下のような業務ですね。
もちろん、これらの業務は社長や顧問税理士などとは相談しながら仕事をすることができますが、
基本的には自分で調べながらミスの内容に仕事をしていくことが求められます。
こうして身につけた経理や税務についての実務知識は、転職活動をする際の職務経歴書でも強い自己PR材料になってくれるのは間違いありません。
経理だけでなく人事総務の経験も積める
経理業務を一手に引き受ける「ひとり経理」は、単なる数字の管理だけでなく、人事総務の経験も積めることが魅力です。
ひとり経理として働く中で、給与計算や社会保険の手続き、採用活動のサポートなど、人事総務の業務に関わる機会が多くあります。
これにより、経理だけでは得られない幅広いスキルを身につけることができ、総合的なビジネススキルを磨くことが可能です。
さらに、会社の経営に直結する仕事を任されるため、「責任感」や「達成感」を強く感じられます。
ひとり経理としての経験は、転職市場でも高く評価されるため、キャリアアップの可能性が広がります。
このように、経理以外の分野にも携わることで、業務の幅が広がり、日々の仕事に新たな楽しさを見出すことができるのです。
ひとり経理は、単なる経理の枠を超えた、総合的なビジネスパーソンとして成長できる絶好のポジションです。
うまくいけば管理職として「社長の右腕・会社の金庫番」というポストを得られる
うまくいけば、ひとり経理としての経験を積むことで「社長の右腕・会社の金庫番」としてのポストを得ることが可能です。
ひとり経理は、会社の財務を一手に担う重要な役割であり、経営陣との距離も近くなります。
このポジションでは、経営戦略に直接関与する機会が増え、会社の成長に貢献できるやりがいを感じられるでしょう。
また、経理業務を通じて得た知識やスキルは、他の管理職へステップアップする際にも大いに役立ちます。
特に中小企業では、経理だけでなく人事や総務の業務も兼務することが多く、多岐にわたるスキルを磨くことができます。
これらの経験は、転職市場でも高く評価され、キャリアアップの可能性を広げる要素となります。
ひとり経理として成功するには、自己管理能力や柔軟性、そして積極的にスキルを磨く姿勢が求められます。
これらを意識して取り組むことで、さらなるキャリアの飛躍を目指すことができるでしょう。
ひとり経理の実務経験は転職市場でも評価される
ひとり経理の実務経験は、転職市場で高く評価される傾向があります。
なぜなら、この役割では「給与計算」や「税務調査対応」など多岐にわたる業務を一手に引き受けるため、幅広いスキルが身につくからです。
特に中小企業では、経理だけでなく「人事総務の経験」も積めることが多く、これが転職時に大きなアドバンテージとなります。
さらに、ひとり経理としての経験は、自己管理能力や問題解決能力を養う絶好の機会です。
こうしたスキルは、他の職種でも重宝されるため、キャリアの選択肢が広がります。
また、ひとり経理の経験者は、経理部門の「管理職」候補としても注目されることが多く、将来的には「社長の右腕」として活躍する可能性もあります。
このように、ひとり経理の経験は多くの可能性を秘めており、転職市場での評価を高める大きな要因となっています。
人間関係のストレスが小さい
ひとり経理の仕事は、他の部署との関わりが少なく、チーム内の人間関係のストレスが少ないのが特徴です。
自分のペースで業務を進められるため、煩わしい人間関係に悩まされることが少なくなります。
特に「経理業務」は一人で完結できる部分が多いので、自分の考えや方法で効率よく仕事を進められます。
また、問題が発生した際にも自分で解決策を見つけ出すことが求められるため、成長の機会にも恵まれています。
さらに、ひとり経理のポジションは「責任感」が求められるため、やりがいを感じる人も多いです。
自分の努力が直接結果に結びつくため、達成感を味わえる瞬間も多いでしょう。
人間関係に煩わされることなく、自分のペースで仕事を進めたい方には最適な職種と言えます。
自分で業務スケジュールや進捗を管理できる
自分で業務スケジュールや進捗を管理できることは、ひとり経理の大きな魅力の一つです。
自分のペースで仕事を進められるため、効率的に時間を使えます。
例えば、月次決算や給与計算など、重要な業務をスムーズに進めるためには、計画的なスケジュール管理が欠かせません。
スケジュールを自分で組むことで、突発的な業務にも柔軟に対応でき、ストレスを軽減します。
また、進捗管理を行うことで、自分の成長を実感しやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
ひとり経理は、責任感が求められる一方で、自分の裁量で効率を追求できる点が楽しいと感じられるでしょう。
スケジュール管理のスキルを磨くことで、さらなるキャリアアップの可能性も広がります。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
ひとり経理に向いている人の特徴
ひとり経理には特定のスキルや性格が求められます。
ここでは、ひとり経理に向いている人の特徴として以下のポイントを挙げます。
- ストレスを溜め込まない人
- 月次決算まで(できれば年次決算も)自己完結できる経理実務経験は必須
- スケジュール管理能力が高い人
- 柔軟性がある人(幅広い業務に対応できる人)
- 孤独に強い(むしろ楽しめる)タイプの人
- 自主的にスキル獲得のため努力できる人(業務はすべて自分で調べながら進めないといけない)
これらの特徴を持つ人が、ひとり経理の仕事に向いています。
ストレスを溜め込まない人
ストレスを溜め込まない人は、ひとり経理に向いている特徴の一つです。
彼らは「自己管理能力」が高く、効率的に業務を進めることができます。
日常的に多くの業務を抱えるひとり経理では、ストレスを上手にコントロールすることが重要です。
例えば、タスクを細分化し、優先順位をつけることで、業務の負担を減らすことが可能です。
また、「コミュニケーション術」を駆使して、周囲との関係を円滑に保ち、孤立感を避けることも大切です。
これにより、業務に集中しやすくなり、結果的にストレスを感じにくくなります。
さらに、自分のペースで仕事を進められる柔軟性も重要です。
これにより、予期せぬ問題が発生しても冷静に対処でき、ストレスを溜め込むことなく業務を遂行することができます。
月次決算まで(できれば年次決算も)自己完結できる経理実務経験は必須
月次決算や年次決算まで自己完結できる経理実務経験は、ひとり経理にとって欠かせないスキルです。
これらの決算業務を一人で行うことは、責任感と達成感を同時に味わえる瞬間でもあります。
特に、月次決算をスムーズに進めることができれば、経営陣からの信頼も厚くなり、会社の「金庫番」としての役割を強く実感できるでしょう。
さらに、年次決算に対応できるスキルを持つことで、経理のプロフェッショナルとしての評価も高まります。
ひとり経理としての経験は、転職市場でも高く評価され、自分のキャリアを大きく広げるチャンスとなります。
こうした実務経験を積むことで、経理の枠を超えた多様な業務にも対応できる柔軟性が身につき、さらに楽しさを感じられるでしょう。
スケジュール管理能力が高い人
スケジュール管理能力が高い人は、ひとり経理において非常に重要な役割を果たします。
経理業務は月次決算や給与計算、さらには税務調査対応など多岐にわたりますが、それらを効率的にこなすためには、しっかりとしたスケジュール管理が求められます。
これにより、業務の優先順位をつけ、限られた時間内で効率よく作業を進めることが可能です。
また、スケジュール管理が得意な人は、突発的な業務にも柔軟に対応できるため、ストレスを感じにくいという利点もあります。
特にひとり経理では、自己管理能力が求められる場面が多いため、自分で計画を立てて進捗を確認しながら業務を進めることができる人は、非常に頼りになる存在です。
これにより、ひとり経理の仕事を楽しめる要素が増し、さらなるスキルアップにも繋がるでしょう。
柔軟性がある人
柔軟性がある人は、ひとり経理の世界で非常に重要な存在です。
幅広い業務に対応できる能力は、日々の業務をスムーズに進めるために欠かせません。
例えば、経理業務だけでなく、人事や総務のタスクも同時にこなすことがあります。
こうした多様な業務を楽しめる人は、ひとり経理の魅力を最大限に引き出せるでしょう。
柔軟な思考を持つことで、新しい業務に対する適応力も高まります。
これは、企業の成長に貢献するための重要なスキルです。
また、柔軟性があることで、予期せぬトラブルにも迅速に対応できるため、周囲からの信頼も得やすくなります。
結果的に、ひとり経理としてのキャリアアップにもつながります。
業務の幅を広げることで、責任感や達成感を感じる場面も増えるため、仕事に対するモチベーションが高まります。
孤独に強い(むしろ楽しめる)タイプの人
孤独に強い、むしろそれを楽しめるタイプの人は、ひとり経理においても大きな強みを発揮します。
ひとり経理の業務は多岐にわたり、時には一人で判断を下す必要がありますが、このような状況を楽しむことができる人は、業務に対するやりがいや達成感を感じやすいです。
特に「社長の右腕」として、会社の財務を支える重要な役割を担うことは、責任感と同時に大きな満足感をもたらします。
また、孤独に強い人は、人間関係のストレスが少ない環境で、集中して業務に取り組むことができます。
このような環境でこそ、自分のペースでスキルを磨き、キャリアアップを図ることができるのです。
ひとり経理は、自己完結型の業務を好む人にとって、非常に魅力的な職種といえるでしょう。
自主的にスキル獲得のため努力できる人
自主的にスキルを獲得するために努力できる人は、ひとり経理として成功するための重要な資質を持っています。
業務を進める上で、自分で調べる力が求められるため、情報収集能力が高いことが強みとなります。
経理業務は多岐にわたり、時には新しい法律や規則の理解が必要です。
このような状況でも、自己学習を続けることで、常に最新の知識を持ち続けることができます。
また、問題解決能力も重要です。
日々の業務で直面する課題を、自分の力で解決することができれば、達成感を得られますし、周囲からの信頼も高まります。
「ひとり経理」は孤独に感じることもあるかもしれませんが、自主的に動ける人にとっては、むしろ楽しい挑戦の場となるでしょう。
自分のペースで成長し、スキルアップを図ることができるのも、ひとり経理の魅力の一つです。
まとめ
ひとり経理には責任ある仕事や幅広い経験ができる魅力があります。
また、転職してよかったと感じる瞬間も多いです。
ひとり経理に向いている人は、ストレスを溜め込まない、自己完結できる経理経験があるなどの性格的特徴のある人でしょう。
自分ならやれるかも!と感じた方がいらっしゃったら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄

(経理は入社する会社によってブラックにもホワイトにもなる職種なのです)
- 経理として働きたいけど、ブラックでしんどい働き方はしたくない…。
- お給料をきちんと稼げる環境でキャリアアップしていきたい。
↑このように考えている方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、経理という職種は「入社する会社選び」でミスると最悪なことになるということです。
いったん変な会社に入ってしまうと、そこからリカバリするのはかなり大変です。
早めに見切りをつけて転職したとしても、
職歴に「短期間で離職した」という履歴が残ってしまいますし、
退職引き止めにあって、辞めたくても辞められない…みたいなめんどくさい状況にまきこまれることも少なくありません。
あせって転職活動すると、こういう「負のループ」に入ってしまいがちなので注意してください。
経理の年収は基本的に固定給(会社の業績しだい)

(経理の給与は基本的に「固定給」で決まります)
経理が「入社する会社」にこだわらないといけない理由の第一は、
経理の年収は基本的に固定給で決まるからです。
経理という職種は、営業マンみたいに「個人プレー」が給料やボーナスに直接反映される仕事ではありません。
経理の給料は、固定給でほぼ決まります。
役職アップとかも基本的には年功序列が一般的です。
よくいえば安定して働ける仕事なんですが、
業績の悪い斜陽産業の会社に入ってしまったりすると、
「いつまで経っても低年収…」みたいなことになってしまいがちなんです。
あなたがどれだけ能力的に優秀でやる気のある人であったとしても、
入社した会社がろくに利益を出せていないダメ会社だったりすると、給料はいつまで経っても上がりません。
逆にいうと、経理は「業績が安定的に伸びているホワイトな会社」にうまく入り込むことができれば、
多少能力的に低い人でもスイスイ高年収になれたりします。
伸びている企業だと「なんでこの人が?」みたいな人でも、
年収600万〜700万とか稼いでたりしますからね。
大手企業の経理管理職クラスになると、年収1000万プレーヤーも少なくありません。
良くも悪くも、経理は「会社と運命共同体になりやすい職種」ということができるでしょう。

同じ経理職でもこんなに給料が違う…(実際の画像)
「論より証拠」ではないですが、実際に募集されている経理求人で見てみましょう。
↓例えばこちらは未経験OKの経理求人ですが、年収150万円ぐらいの差があります。
経理の実務経験者や管理職の求人になると、
↓さらに年収差は開いていきます。

↑未経験も経験者も管理職も、下の方の「低年収な求人」を好んで働きたい人はあまりいないでしょう。
もちろん、仕事ってお給料だけで選ぶものではありません。
ですが、同じ働くならちょっとでもお給料が高い方がいいに決まってますよね。
いったん入社時の低い年収を受け入れてしまうと、
そこから状況を変えるのはものすごく大変なので注意してください。
(入社後になると、会社との給与交渉はまず通りません。年収交渉は入社する前(転職活動中)にしておく必要があります)
経理は同僚と「長い付き合い」になる可能性が高い

(経理は同僚や先輩と「長い付き合い」になりやすい職種です)
経理は入社した会社の同僚たちと、長い付き合いになるケースが多いです。
経理は良くも悪くも「人の入れ替わり」が少ない職種です。
いったん入社したらずっと働き続ける人が多いんですね。

ときには同じ部署の人と10年以上の付き合いになるようなこともあります。
こういう「ずっと一緒に働く同僚や先輩、上司」がパワハラな人たちだったりしたら…本当に最悪なことになります。
もちろん、仕事ですから多かれ少なかれ我慢が必要なのは社会人として当たり前ですよね。
ある程度のお給料がもらえるなら、人間関係の不満ぐらい耐えられるという人も多いでしょう。
ただ、入社する会社を間違えてしまった場合には、
「給料は安いし人間関係も最悪…」なんてことになってしまいます。
上で見たように、経理は個人プレーでお給料を上げていくということが難しい職種です。
入社する会社の環境はとても重要なのです。
業績の悪い会社の人間関係は最悪…

(業績の悪い会社は職場の人間関係も悪くなりがちです)
業績の悪い会社というのは、職場の雰囲気も最悪になりやすいです。
私自身も経験があるんですが、みんな安い給料に不満を抱えながらしんどい仕事してるんでイライラしてるんですよね。
- 営業マンがやたらいばってて、社員どうしがギスギスしてるとか、
- 先輩がろくに仕事を教えてくれず放置され、しかもミスをしたら怒鳴り散らされるとか、
- お局(おつぼね)みたいなベテラン社員がいて、毎年新人を精神的に追い込んで退職させまくってるとか…。
↑業績の悪い会社に入ってしまうと、こういう誰も幸せにならない働き方になりがちです。
あと、経理未経験の人は「最初に入社した会社」の教育環境は超重要なので注意してください。
誰もが最初は先輩や上司に仕事を教えてもらわないといけませんが、その相手がパワハラな人だったらもう最悪ですよね…。
未経験で入社する会社でどういう教育を受けたか?って、その後のキャリアに大きな影響を与えます。
よくない先輩の下に配属されて、悪い仕事のしかたを身につけてしまったら、ろくなスキルが身に付かなかったりするんですね。
現時点で未経験の人や、まだ経理経験が浅い人ほど「どういう会社に入るか?」は重要であることをぜひ理解しておいてください。
ブラックな働き方をしたくない経理が知っておくべき対処法

(転職活動の「やり方」を間違えないことが大切です)
まちがえて変な会社に入ってしまうリスクを避けたい経理にとって大切なことは、たった1つです。
それは、とにかく転職活動のやり方をまちがえないこと。
具体的には、求人を探す場所をまちがえないことです。
転職活動をしている時点での職歴や経験スキルとかはぶっちゃけどうしようもないです。
ですが、転職活動のやり方(情報の集め方)は工夫次第でなんとかなります。
現時点での職歴や資格スキルに自信がない人でも、
転職活動のやり方でミスらなければホワイト企業にうまく入り込めますよ。

逆に、経験豊富なベテラン経理でも、転職活動のやり方がまずかったために、ブラック企業しか選択肢がない…みたいなケースはありえるので注意してください。
くりかえしになりますが、経理は入社する会社によってホワイト環境にもブラック環境にもなる職種です。
現時点の自分のスキルや職歴で、ベストの選択肢といえるホワイト求人を見つけられるかどうか?で、
今後のあなたの経理キャリアがホワイトなものになったり、ブラックなものになったりするので注意してください。
具体的なやり方を解説!
これから転職活動を始める人は、どこの求人サイトを使うか?には徹底的にこだわるようにしてください。
経理として転職するなら、経理求人専門の転職サイトを使って情報リサーチしましょう。
特定の業種業界に特化した「専門転職サイト」では、リクナビなどの一般向け転職サイトに比べて、掲載されている求人の質が高いのが特徴です。
条件の悪い求人はあらかじめ排除されているので、ブラック企業にまちがえて応募してしまうリスクを減らすことができますよ。
↓個人的におすすめの経理転職専門サイトはヒュープロです。

\ ホワイトな経理求人多数あり!/
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
↓以下のような優良な経理求人が多数登録されていますので、ここだ!と思える経理求人を見つけることができますよ。
- テレビCM等で有名な大手企業の経理求人
- 急速に伸びている業界のベンチャー経理求人
- 未経験資格なしOKで年収450万円〜の経理求人
- 実務経験3年以上なら年収600万円〜の経理求人
- 在宅リモート推進のワークライフバランス求人
- 経理の管理職候補として入社できる求人
上でいくつか紹介した「条件の良い経理求人」も、ヒュープロで実際に掲載されていた経理求人です。
↓常時1万件以上の求人があるので、マッチする求人が必ず見つかりますよ。
ぶっちゃけ経理が「リク◯ビ」とか使わない方がいい
転職活動を始めるとなると、多くの人が「とりあえずリクナビ」という感じで求人検索を始めると思いますが、私はおすすめしません。
転職サイトってどこも無料でいろんなところがありますが、
↓大きく分けて以下の2種類があるんです。

- 一般向けの大手転職サイト
リクナビやdodaなど、テレビCMその他でよく見かける転職サイト。
とにかく求人の「数」で勝負しているのが特徴。
まだ志望職種や業界が決まっていない人が、広く求人の選択肢を検討するのに適しています。 - 特化型の転職サイト
経理専門や薬剤師専門、不動産業界専門など、特定の業種業界の求人だけを集めている転職サイト。
求人の「質」で勝負しているのが特徴。
すでに志望職種が決まっている人が使うべきはこちら。
経理として転職するなら、2. 特化型の転職サイト(経理専門の転職サイト)を使うべきです。
「経理として働く」「会計職としてキャリアアップしていく」など、
志望職種がすでに決まっている人は、1.一般向けの大手転職サイトを使うメリットはあまりありません。
転職活動は情報勝負です。
どこのサイトを使って情報を集めるか?で勝負がほぼ決まります。
経理として少しでも条件の良い条件で転職したい人は、経理専門の転職サイトで情報を集めるようにしましょう。
無料で使える!転職サービスをフル活用しよう
転職サイトで求人情報を見たときに「この会社が実際どういう職場環境なのか?どういう社風なのか?」って、なかなか見えにくいですよね。
この点にあまり自信がない人は、転職エージェントに求人探しを丸投げしちゃうのもひとつの手です。
↓転職エージェントも、無料で使える転職支援サービスです。

転職サイトに無料登録した後、希望すれば転職エージェントとの無料面談を受けることができますから、
「こういう条件とニーズで求人候補を探してください」と投げちゃえばいいです。
プロの目で見て可能性の高い求人だけにしぼってピックアップしてくれますから、自力で求人を探すのに比べて圧倒的に効率が良いです。
転職エージェントは、求人募集をしている会社に実際に出向いて、
人事採用担当者と実際に話して情報を集めている人たちです。
転職サイトを見ているだけでは絶対に知ることのできない企業の内部情報を教えてもらうことができます。
会社の社風や職場の雰囲気、管理職の性格といった情報にとどまらず、
「今回の募集ではこういうタイプの人材が欲しい」
「逆に、こういう人は今回は敬遠したい」
といった話を採用担当者とあらかじめしていますから、採用確率を圧倒的に高めるアドバイスをもらえます。
転職エージェントは私たちを転職成功させてなんぼの商売をしている人たちですから、全力で支援をしてくれます。
↓具体的には、以下のようなことをやってくれますよ。

- 採用担当者との面接スケジュール日程の調整
- 自分の職歴やスキルに合わせて、採用可能性が高い求人をピックアップ
- 転職サイト内には掲載されていない非公開求人の紹介
- 志望動機や職歴書の事前添削
- 面接対策(採用担当者から事前にニーズ情報を得た上で)
- 企業面接への同席
- 年収交渉の代行
↑個人的にエージェント使ってみて一番メリットがでかいと感じたのは5.の面接対策です。
企業の人事担当者がどういうところをチェックしているか?をあらかじめ知った上で面接に行けるので、安心感がはんぱなかったです。
エージェントは事前に企業の人事採用担当者に会って、どういう人材が欲しくて求人を出しているのか?などの情報をくわしく得ています。
エージェントはこちらの立場で動いてくれますから、こういう情報を事前に教えてくれるんです。
正直、あらかじめ出題範囲を教えてもらってからテストを受けられるみたいな感じですね。
なお、エージェントとの面談は基本的にリモート面談なので、自宅からでも受けられますよ。
非公開求人にアクセスできるようにしておくのが重要

(エージェントと面談すると、特に条件の良い「非公開求人」の紹介を受けることができます)
あと、どのエージェントも「面談に来てくれた人にだけ見せる、とっておきの求人」をいくつか持っているものです。
こういうのを非公開求人と呼んだりしますが、非公開求人は年収などの条件が驚くほど良いものばかりです。
非公開求人は転職サイトには掲載されていない求人です。
(エージェント面談を利用した人だけがみることができます)

非公開求人にアクセスできるようになることも、転職エージェントを使って転職活動するメリットですね。
逆にいうと、エージェントなしで転職活動するのってめちゃくちゃ不利です。
(戦闘機に竹槍で立ち向かうみたいなもんです)
みんな当たり前に転職エージェントを使って転職活動してますから、ライバルに負けたくない人はエージェント使いましょう。
転職エージェントは完全無料で使えますから、転職失敗したくない人は活用したほうが絶対にいいですよ。
なお、転職エージェントにもそれぞれ専門分野があります。
経理に転職する人が相談すべきは経理専門の転職エージェントです。
ここでも個人的には経理専門のヒュープロをおすすめします。
経理の最新の人材市場に精通したエージェントが的確なアドバイスをしてくれますよ。
最後の最後にお伝えしたいこと

(転職活動で「良い相手」に出会えるかは運とタイミングで決まる部分も多いです)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後までていねいに読んでくれたあなたに、特別にお伝えしたいことがあります。
それは、転職活動なんてぶっちゃけ運とタイミングで決まる部分も多いってことです。
時期によって世の中に出ている求人総数は違いますし、業界ごとに繁忙期などもありますからね。
ただ、運の要素が多いなら、手持ちの候補が多い人の方が成功確率は上がるのはまちがいありません。
このへんは恋愛とかと同じです。
「数打ちゃ当たる」とまではいいませんが、たくさんの選択肢をキープしている人と、そうでない人とでは前者の方が理想の相手(企業)と出会いやすいのは当然ですよね。
転職活動では、良さげな企業求人を「手持ちのカード」としてなるべくたくさん確保しておくことが大切です。

転職サイトに無料登録したら、年収や勤務地などの希望条件を細かく入力しておくのがコツ。
転職サイトからは入力した希望条件に合わせておすすめ求人が定期的にメール配信されてきますから、
こうした情報をチェックする習慣をつけるだけでも転職成功の確率は上げられます。
転職活動は「求人に応募する前」の段階ですでに勝負がついている
あと、しつこいようですがエージェントがくれる企業の内部情報はメリットが非常に大きいので、絶対に活用すべきです。
エージェントは企業の人事採用担当者と直接話をして情報をとってきている人たちなので、
↓その企業がどういう人材を欲しがっているか?について具体的なアドバイスをしてくれます。

(ヒュープロ:経理専門の転職エージェント公式サイトより抜粋)
転職エージェントは、自分の職歴や希望条件にマッチした求人にしぼって、
狙うべき求人を教えてくれますから、効率的に転職活動を進めることができますよ。
転職エージェントにナマの情報をもらうか?
自力でネット情報を頼りにリサーチするか?です。
いわば「求人に応募する前」の段階で勝負がついてしまうというか、かなりの差がついてしまうんですね。
可能性の低い求人に応募するのは時間の無駄ですし、
不採用の通知を受けるのって相当なストレスです。
採用可能性の高い求人だけにしぼって、効率よく転職活動しましょう。
転職エージェントを使うかどうかは任意ですが、
使わない場合はどうしても、手探り状態で転職活動していくことになりがちなので注意してください。
エージェントは無料で何回でも相談に乗ってくれます。
基本的にリモート面談なんで、手間も少ないですよ。

業界に詳しいエージェントとチャットやLINEでつながっておくだけでも、
定期的におすすめの非公開求人を送ってくれたり、
志望業界の最新の求人動向を教えてくれたりするので何かと得します。
転職と恋愛の共通点

(転職も恋愛も「選択肢が多い人」が理想の相手に出会える)
転職は「情報リサーチ」を始めるのが遅い人ほど不利です。
うまくいかない人ほど、ギリギリのタイミングまで動こうとしない傾向があるので、あなたは注意してください。
いい男(女)がなかなかいない…って不満こぼしてる人ほど、
家にずっと閉じこもって人と交流してなかったりしますが、これとよく似た状態ですね。
出会いが欲しいならマッチングアプリに登録ぐらいはしたらいいのに、それすらやらず「誰かいい人紹介してくれないかな…」とか受け身だったりします。
これだとさすがに良い相手にタイミングよく出会うのは厳しいですよね。
転職活動もこれとまったく同じです。
情報は自分から積極的にとりにいかないとライバルに差をつけられます。
転職サイトへの無料登録はスマホで1分でできる作業ですから、まずはここからスタートしましょう。
↑転職サイトや転職エージェントは完全無料で使えます。
合わないと感じたらいつでも解約できるのでリスクはありませんよ。
