男は経理になれないの?
↑結論から言うとなれます。
テレビドラマなどを見ていると「経理=女性」という感じで描かれることが多いですよね。
ですが、実際の経理現場は様子がかなり違うんです。
むしろ、経理として出世していくのはほとんどが男性だったりしますからね。
この記事では、男性目線で経理という職場のリアルな実態を紹介します。
これから経理への転職を目指す「将来の経理男子」の方はぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
「経理に男はなれない」は嘘?
「経理に男はなれない」という意見は事実ではありません。実際、経理の現場には男性も多く活躍しており、役割や立場によって男女比率は異なります。
ここでは、以下のようなことを説明します。
- 経理スタッフ(末端業務)の男女比率は圧倒的に女性が多い
- 経理の管理職クラスは男性ばかり
- 経理男子は結婚できない?
- 男性経理の平均年収について
以下では、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
経理スタッフ(末端業務)の男女比率は圧倒的に女性が多い
経理の末端業務を担当するスタッフ職(つまり役職のないヒラ社員)においては、経理は女性の割合が高いです。
感覚的には8割女性、2割が男性という感じでしょうか。
女性中心の職場ですから、人間関係には非常に気を配る必要があります。
また、ある程度の企業規模の経理部では、経理部でも担当職種がかなり厳密に分かれていることが多いです。
売上担当、仕入担当、経費担当みたいな感じですね。
それぞれの担当職種で「派閥」とまでは言わないものの、人間関係が分かれているケースもあるので注意が必要です。
経理の管理職クラスは男性ばかり
その一方で、管理職クラス(経理課長や経理部長)になると、そのほとんどが男性になります。
こちらも感覚的にいうと、男性管理職9割、女性管理職1割という感じでしょうか。
管理職クラスになると、経理は女性比率と男性比率が逆転するんですね。
経理という職種は会社の「お金にまつわる情報」がすべて集まってくる部署です。
全従業員のお給料の金額から、社長や役員が接待費でどこのクラブに行ってるか?みたいな情報まで入ってきます。
こうした情報をコントロールする立場である経理の管理職となると、
ある程度の勤続年数の長さがある人でないとなれません。
目安としては、10年ぐらいかけて経理課長、20年ぐらいかけて経理部長になっていく感じ。
女性でひとつの会社でこれだけ勤め続ける人の割合は圧倒的に少ないのが日本社会の実情ですから、
必然的に経理の管理職となるのは男性が中心ということになるのです。
(それがいい悪いはさておき、そうなっているのが現状です)
もちろん、企業によってこのあたりの出世コースに差はありますが、
会社への忠誠心のようなものを求められるのが経理の管理職であり、その条件を満たすのは必然的に男性が中心ということですね。
経理男子は結婚できない?
経理男子が結婚できないというのは、ひと言で言えばまったくのデマですね。
私自身も経理やってますが、30歳の時に普通に結婚して子供も1人います。
一緒に働いている経理部の男性も20代で結婚している人もたくさんいますよ。
むしろ、経理という職種は結婚相談所や合コンその他、
いわゆる出会いの場では「安定感のある仕事をしている男性」として好まれる方ではないでしょうか。
もちろん、医者や弁護士などと違って大人気!というようなことはないでしょうが、
さすがに「経理の男なんかとは結婚したくない」と思う女性は少数派だと思いますよ。
経理男性って基本的に本社の管理部門でずっと働くので、普通に出世コースだったりしますからね。
男性経理の平均年収について
男性経理の平均年収は、未経験入社だと約350万円〜400万円程度から始まることが多いでしょう。
この時期は同期入社の営業マンなどと比べるとやや低い年収になるでしょう。
そこから役職がつくごとに年収は上がっていき、経理課長クラスなら年収500〜600万円程度が相場ではないでしょうか。
さらに経理部長、役員と上がっていけるかどうかは能力にもよりますが、
上場企業の経理部長クラスになれば年収1000万円を超えるケースも普通にあります。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
男性が経理職に転職成功するコツ
男性が経理職への転職を成功させるためには、以下のような戦略的なアプローチが必要です。
- 管理職候補の求人を狙う
- 女性が多い職場に適応する
- 経理だけでなく財務もできるようになろう
- いきなり大企業経理!でなく中小企業経理の求人を狙おう
- 採用確率を上げたい人は経理専門の転職エージェントを使おう
以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
1. 管理職候補の求人を狙う
男性が経理職への転職を目指すなら、「管理職候補」として募集されている経理求人をメインで習うのが良いでしょう。
男性は女性に比べて勤続期間が一般的に長いため、将来の管理職(幹部候補)としての役割を期待されることが多いためです。
逆にいうと、管理職を目指さない男性の場合、圧倒的に多数の女性応募者の中で自分の強みをアピールするのが難しくなります。
2. 女性が多い職場に適応する
女性が多い職場に適応するためには、まず「コミュニケーション能力」が重要です。
職場での円滑な人間関係は、仕事の効率を高めるための鍵となります。
特に経理のような職種では、チームワークが求められる場面が多いため、積極的にコミュニケーションを取る姿勢が大切です。
また、柔軟な「思考力」も必要です。
女性が多い職場では、様々な視点からの意見やアプローチが求められることがあります。
そこで、固定観念にとらわれず、柔軟に対応できることが適応のポイントとなります。
さらに、職場の文化やルールを理解し、尊重する姿勢も重要です。
これにより、職場環境にスムーズに溶け込むことができ、信頼関係を築くことができます。
最後に、自己成長の意識を持ち続けることが、長期的なキャリアアップにつながります。
3. 経理だけでなく財務もできるようになろう
経理職において、男性が「財務」スキルを身につけることは、キャリアの幅を広げる大きな一歩です。
↓経理と財務の違いは、ざっくりいうと以下のような感じです。
- 経理=決算書を「作る」仕事
- 財務=決算書を「使う」仕事
簿記のルールに従って日常の会社の取引を会計仕訳として処理していき、最終的に決算書(損益計算書・貸借対照表)を作るのが経理の仕事です。
一方で、財務は経理が作成した決算書を使って、財務分析を行ったり、金融機関との融資交渉を行ったりするのが仕事です。
これは経営層と直結する仕事ですので、財務についての知識や経験をアピールできれば、経理としても採用される可能性は高くなるでしょう。
特に男性経理は、管理職への昇進を目指す上で、財務の知識が求められることが多いです。
経理と財務はひとつの部署で同じ人が担当していることもありますが、
ある程度の規模の会社になると別の部署となっていることが多いです(経営企画や財務部などの名称)
4. いきなり大企業経理!でなく中小企業経理の求人を狙おう
未経験から経理職への転職を目指す場合、大企業よりも中小企業の経理求人を狙う方が無難です。
大企業の経理部は未経験者を新卒や第二新卒でうめることが多いため、
すでに社会人になってある程度の時間が経っている人は、大企業経理の求人に応募してもなかなか採用されにくいのが現実です。
もちろん、経理の実務経験者であれば大企業経理でも採用される可能性は十分にあります。
なので、最終的には大企業経理で働きたい男性も、まずは中小企業の経理求人で経験を積み、そこから大企業経理へとステップアップを目指していくのが良いでしょう。
中小企業では、経理業務を一人で幅広く担当することが求められます。
そのため、実務経験を積むには絶好の環境です。
財務や税務など、経理業務の幅広いスキルを身に付けることができ、将来的に大企業への転職も視野に入れることができます。
また、中小企業の経理職は、企業の規模や人数が小さい分、上司と密接に仕事ができるため、スキルアップが早いのも特徴ですね。
5. 採用確率を上げたい人は経理専門の転職エージェントを使おう(無料で使える)
経理職への転職を成功させたい人は、転職エージェントは必ず使うようにしましょう。
転職エージェントは、採用担当者との面接アポとり〜志望動機など応募書類の作成や面接対策、年収交渉の代行までサポートしてくれます。
転職エージェント会社は採用を行う企業側が支払う広告費によって運営されているので、私たち転職志望者は最初から最後まで完全無料で使うことができますよ。
(応募〜内定後まで、お金を請求されることはいっさいありません)
なお、経理は一種の専門職なので、「経理専門」をうたっている転職エージェント会社を活用するのが大切です。
転職サイトにもそれぞれターゲットがあるため、経理専門のところとそうでないところ(リクナビその他)を比較すると、あつかっている求人の質がかなり違うんですね。
(当然ながら、経理専門の転職サイトの方が質の高い求人を見つけやすいです)
転職活動の成否は「良い求人に出会えるか?出会えないか?」によって決まってしまう部分も多いです。
経理への転職を目指す人は必ず経理専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄すぎる
経理に向いている男性の特徴
↓経理職に向いている男性には、以下のように共通した性格的特徴があります。
- 数値化(定量化)して考えられる人
- 計画的にものごとを進める人
- 個人プレーよりチームプレーな人
- 勉強が好きな人
- 几帳面で整理整頓が好きな人
- ルーティンワークも飽きずにこなせる人
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
1. 数値化(定量化)して考えられる人
数値化して考える人は、経理職に向いています。
経理の仕事は、日々の業務で「数字」を扱うことが多いため、データを客観的に分析し、数値に基づいて判断する能力が求められます。
例えば、月次決算や予算管理では、過去のデータをもとに将来の計画を立てることが必要です。
こうした業務では、数字に対する理解力が高い人が活躍しやすいです。
また、数値化することで、業務の効率化や改善点を見つけやすくなります。
男性が経理職に就く際には、このような「数値化」のスキルが大いに役立つでしょう。
数字を「武器」にして、経理の世界でキャリアを築くことが可能です。
2. 計画的にものごとを進める人
計画的にものごとを進める人は、経理職において非常に重要な役割を果たします。
特に男性が経理職に転職する際、このスキルは大きな武器となるでしょう。
経理の業務は、月次決算や予算編成など、定期的なタスクが多く、計画性が求められます。
計画的な人は、業務の優先順位をつけ、効率的にタスクをこなすことができます。
これにより、業務の正確性が向上し、周囲からの信頼も得やすくなります。
さらに、計画的なアプローチは、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与します。
経理部門では、突発的なトラブルも発生しがちですが、計画的に準備をしておくことで、迅速かつ柔軟に対応できるのです。
このような計画性は、特に「男性経理」が管理職を目指す際に大きなアドバンテージとなります。
したがって、計画的にものごとを進める能力は、経理職でのキャリア成功に欠かせない要素となるでしょう。
3. 個人プレーよりチームプレーな人
個人プレーよりチームプレーを重視する男性は、経理職において非常に有利です。
経理の現場では、数字を扱うだけでなく、他部署との連携やチーム内での情報共有が欠かせません。
特に、月次決算や予算編成などのプロジェクトでは、チームワークが求められます。
男性がこのような環境で成功するためには、他のメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、共同で目標を達成する姿勢が重要です。
「経理」職は、単なるデータ処理ではなく、組織全体の動きを理解し、チームとして成果を出すことが求められます。
また、男性経理担当者がチームで活躍することで、職場の多様性が高まり、より柔軟な発想や効率的な業務遂行が可能になります。
こうした特性を持つ男性は、経理職でのキャリアを築く上で大きな強みとなるでしょう。
4. 勉強が好きな人
勉強が好きな人は、経理職において非常に重要な資質を持っています。
経理の仕事は、常に変化する税法や会計基準に対応する必要があり、継続的な学習が求められます。
特に男性経理担当者は、専門的な知識を深めることで、キャリアアップのチャンスをつかむことができるでしょう。
例えば、簿記検定や税理士資格の取得は、スキルを証明するだけでなく、職場での信頼を高める要素となります。
また、勉強熱心な姿勢は、チーム内でのリーダーシップや問題解決能力の向上にも寄与します。
さらに、AIやDXの進展により、経理業務は高度な分析力が求められるようになっています。
これに対応するためには、新しい技術やトレンドを積極的に学ぶ姿勢が不可欠です。
勉強が好きな人は、これらの変化に柔軟に対応し、経理職での成功を手にする可能性が高いと言えるでしょう。
5. 几帳面で整理整頓が好きな人
几帳面で整理整頓が好きな人は、経理職において非常に重要な資質を持っています。
経理の仕事は、日々の「帳簿管理」や「書類整理」が欠かせないため、細かい部分まで気を配ることができる几帳面さが求められます。
特に、正確なデータ入力や「ファイリング」など、ミスが許されない作業が多いので、整理整頓を好む性格は大きな強みです。
また、整理整頓が得意な人は、効率的な「業務フロー」を構築することができ、チーム全体の生産性向上にも貢献できます。
このような特性は、経理部門の「信頼性」や「透明性」を高めることにもつながり、職場での評価を高める要因となります。
したがって、几帳面で整理整頓が好きな人は、経理職において非常に有利な位置に立つことができるでしょう。
6. ルーティンワークも飽きずにこなせる人
ルーティンワークを飽きずにこなせる能力は、「経理職」において非常に重要です。
日々の業務は、請求書の処理や帳簿の記帳など、同じ作業が繰り返されることが多く、忍耐力と集中力が求められます。
このような「単調な作業」を続けるためには、自己管理能力が鍵となります。
例えば、タスクを細分化し、短時間で集中して取り組むことで、効率よく業務を進めることができます。
また、毎日のルーティンに新しい方法を取り入れたり、目標を設定することで、モチベーションを維持することも可能です。
さらに、チームでの協力やコミュニケーションを大切にし、業務の改善提案を行うことで、職場環境の向上にも貢献できます。
こうしたスキルは、経理職の「男性」にとっても大きなアドバンテージとなり、キャリアの成功に繋がります。
まとめ
今回は、男性経理の転職事情についてお話ししました。
「経理といえば女性」というイメージはなぜか日本社会では定着していますが、
実際には男性でも未経験から経理に転職することは十分可能です。
むしろ、経理として管理職まで出世していくのはほとんどが男性ですし、
上場企業経理の管理職ともなれば年収1000万プレーヤーもザラにいますよ。
経理は安定してキャリアを積んでいける安定した職種です。
ぜひ男性も経理職を目指してみてほしいですね。
【天国と地獄…】経理は「入社する会社」を間違えると地獄

(経理は入社する会社によってブラックにもホワイトにもなる職種なのです)
- 経理として働きたいけど、ブラックでしんどい働き方はしたくない…。
- お給料をきちんと稼げる環境でキャリアアップしていきたい。
↑このように考えている方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、経理という職種は「入社する会社選び」でミスると最悪なことになるということです。
いったん変な会社に入ってしまうと、そこからリカバリするのはかなり大変です。
早めに見切りをつけて転職したとしても、
職歴に「短期間で離職した」という履歴が残ってしまいますし、
退職引き止めにあって、辞めたくても辞められない…みたいなめんどくさい状況にまきこまれることも少なくありません。
あせって転職活動すると、こういう「負のループ」に入ってしまいがちなので注意してください。
経理の年収は基本的に固定給(会社の業績しだい)

(経理の給与は基本的に「固定給」で決まります)
経理が「入社する会社」にこだわらないといけない理由の第一は、
経理の年収は基本的に固定給で決まるからです。
経理という職種は、営業マンみたいに「個人プレー」が給料やボーナスに直接反映される仕事ではありません。
経理の給料は、固定給でほぼ決まります。
役職アップとかも基本的には年功序列が一般的です。
よくいえば安定して働ける仕事なんですが、
業績の悪い斜陽産業の会社に入ってしまったりすると、
「いつまで経っても低年収…」みたいなことになってしまいがちなんです。
あなたがどれだけ能力的に優秀でやる気のある人であったとしても、
入社した会社がろくに利益を出せていないダメ会社だったりすると、給料はいつまで経っても上がりません。
逆にいうと、経理は「業績が安定的に伸びているホワイトな会社」にうまく入り込むことができれば、
多少能力的に低い人でもスイスイ高年収になれたりします。
伸びている企業だと「なんでこの人が?」みたいな人でも、
年収600万〜700万とか稼いでたりしますからね。
大手企業の経理管理職クラスになると、年収1000万プレーヤーも少なくありません。
良くも悪くも、経理は「会社と運命共同体になりやすい職種」ということができるでしょう。

同じ経理職でもこんなに給料が違う…(実際の画像)
「論より証拠」ではないですが、実際に募集されている経理求人で見てみましょう。
↓例えばこちらは未経験OKの経理求人ですが、年収150万円ぐらいの差があります。
経理の実務経験者や管理職の求人になると、
↓さらに年収差は開いていきます。

↑未経験も経験者も管理職も、下の方の「低年収な求人」を好んで働きたい人はあまりいないでしょう。
もちろん、仕事ってお給料だけで選ぶものではありません。
ですが、同じ働くならちょっとでもお給料が高い方がいいに決まってますよね。
いったん入社時の低い年収を受け入れてしまうと、
そこから状況を変えるのはものすごく大変なので注意してください。
(入社後になると、会社との給与交渉はまず通りません。年収交渉は入社する前(転職活動中)にしておく必要があります)
経理は同僚と「長い付き合い」になる可能性が高い

(経理は同僚や先輩と「長い付き合い」になりやすい職種です)
経理は入社した会社の同僚たちと、長い付き合いになるケースが多いです。
経理は良くも悪くも「人の入れ替わり」が少ない職種です。
いったん入社したらずっと働き続ける人が多いんですね。

ときには同じ部署の人と10年以上の付き合いになるようなこともあります。
こういう「ずっと一緒に働く同僚や先輩、上司」がパワハラな人たちだったりしたら…本当に最悪なことになります。
もちろん、仕事ですから多かれ少なかれ我慢が必要なのは社会人として当たり前ですよね。
ある程度のお給料がもらえるなら、人間関係の不満ぐらい耐えられるという人も多いでしょう。
ただ、入社する会社を間違えてしまった場合には、
「給料は安いし人間関係も最悪…」なんてことになってしまいます。
上で見たように、経理は個人プレーでお給料を上げていくということが難しい職種です。
入社する会社の環境はとても重要なのです。
業績の悪い会社の人間関係は最悪…

(業績の悪い会社は職場の人間関係も悪くなりがちです)
業績の悪い会社というのは、職場の雰囲気も最悪になりやすいです。
私自身も経験があるんですが、みんな安い給料に不満を抱えながらしんどい仕事してるんでイライラしてるんですよね。
- 営業マンがやたらいばってて、社員どうしがギスギスしてるとか、
- 先輩がろくに仕事を教えてくれず放置され、しかもミスをしたら怒鳴り散らされるとか、
- お局(おつぼね)みたいなベテラン社員がいて、毎年新人を精神的に追い込んで退職させまくってるとか…。
↑業績の悪い会社に入ってしまうと、こういう誰も幸せにならない働き方になりがちです。
あと、経理未経験の人は「最初に入社した会社」の教育環境は超重要なので注意してください。
誰もが最初は先輩や上司に仕事を教えてもらわないといけませんが、その相手がパワハラな人だったらもう最悪ですよね…。
未経験で入社する会社でどういう教育を受けたか?って、その後のキャリアに大きな影響を与えます。
よくない先輩の下に配属されて、悪い仕事のしかたを身につけてしまったら、ろくなスキルが身に付かなかったりするんですね。
現時点で未経験の人や、まだ経理経験が浅い人ほど「どういう会社に入るか?」は重要であることをぜひ理解しておいてください。
ブラックな働き方をしたくない経理が知っておくべき対処法

(転職活動の「やり方」を間違えないことが大切です)
まちがえて変な会社に入ってしまうリスクを避けたい経理にとって大切なことは、たった1つです。
それは、とにかく転職活動のやり方をまちがえないこと。
具体的には、求人を探す場所をまちがえないことです。
転職活動をしている時点での職歴や経験スキルとかはぶっちゃけどうしようもないです。
ですが、転職活動のやり方(情報の集め方)は工夫次第でなんとかなります。
現時点での職歴や資格スキルに自信がない人でも、
転職活動のやり方でミスらなければホワイト企業にうまく入り込めますよ。

逆に、経験豊富なベテラン経理でも、転職活動のやり方がまずかったために、ブラック企業しか選択肢がない…みたいなケースはありえるので注意してください。
くりかえしになりますが、経理は入社する会社によってホワイト環境にもブラック環境にもなる職種です。
現時点の自分のスキルや職歴で、ベストの選択肢といえるホワイト求人を見つけられるかどうか?で、
今後のあなたの経理キャリアがホワイトなものになったり、ブラックなものになったりするので注意してください。
具体的なやり方を解説!
これから転職活動を始める人は、どこの求人サイトを使うか?には徹底的にこだわるようにしてください。
経理として転職するなら、経理求人専門の転職サイトを使って情報リサーチしましょう。
特定の業種業界に特化した「専門転職サイト」では、リクナビなどの一般向け転職サイトに比べて、掲載されている求人の質が高いのが特徴です。
条件の悪い求人はあらかじめ排除されているので、ブラック企業にまちがえて応募してしまうリスクを減らすことができますよ。
↓個人的におすすめの経理転職専門サイトはヒュープロです。

\ ホワイトな経理求人多数あり!/
ヒュープロは経理専門の無料転職サイトです。
↓以下のような優良な経理求人が多数登録されていますので、ここだ!と思える経理求人を見つけることができますよ。
- テレビCM等で有名な大手企業の経理求人
- 急速に伸びている業界のベンチャー経理求人
- 未経験資格なしOKで年収450万円〜の経理求人
- 実務経験3年以上なら年収600万円〜の経理求人
- 在宅リモート推進のワークライフバランス求人
- 経理の管理職候補として入社できる求人
上でいくつか紹介した「条件の良い経理求人」も、ヒュープロで実際に掲載されていた経理求人です。
↓常時1万件以上の求人があるので、マッチする求人が必ず見つかりますよ。
ぶっちゃけ経理が「リク◯ビ」とか使わない方がいい
転職活動を始めるとなると、多くの人が「とりあえずリクナビ」という感じで求人検索を始めると思いますが、私はおすすめしません。
転職サイトってどこも無料でいろんなところがありますが、
↓大きく分けて以下の2種類があるんです。

- 一般向けの大手転職サイト
リクナビやdodaなど、テレビCMその他でよく見かける転職サイト。
とにかく求人の「数」で勝負しているのが特徴。
まだ志望職種や業界が決まっていない人が、広く求人の選択肢を検討するのに適しています。 - 特化型の転職サイト
経理専門や薬剤師専門、不動産業界専門など、特定の業種業界の求人だけを集めている転職サイト。
求人の「質」で勝負しているのが特徴。
すでに志望職種が決まっている人が使うべきはこちら。
経理として転職するなら、2. 特化型の転職サイト(経理専門の転職サイト)を使うべきです。
「経理として働く」「会計職としてキャリアアップしていく」など、
志望職種がすでに決まっている人は、1.一般向けの大手転職サイトを使うメリットはあまりありません。
転職活動は情報勝負です。
どこのサイトを使って情報を集めるか?で勝負がほぼ決まります。
経理として少しでも条件の良い条件で転職したい人は、経理専門の転職サイトで情報を集めるようにしましょう。
無料で使える!転職サービスをフル活用しよう
転職サイトで求人情報を見たときに「この会社が実際どういう職場環境なのか?どういう社風なのか?」って、なかなか見えにくいですよね。
この点にあまり自信がない人は、転職エージェントに求人探しを丸投げしちゃうのもひとつの手です。
↓転職エージェントも、無料で使える転職支援サービスです。

転職サイトに無料登録した後、希望すれば転職エージェントとの無料面談を受けることができますから、
「こういう条件とニーズで求人候補を探してください」と投げちゃえばいいです。
プロの目で見て可能性の高い求人だけにしぼってピックアップしてくれますから、自力で求人を探すのに比べて圧倒的に効率が良いです。
転職エージェントは、求人募集をしている会社に実際に出向いて、
人事採用担当者と実際に話して情報を集めている人たちです。
転職サイトを見ているだけでは絶対に知ることのできない企業の内部情報を教えてもらうことができます。
会社の社風や職場の雰囲気、管理職の性格といった情報にとどまらず、
「今回の募集ではこういうタイプの人材が欲しい」
「逆に、こういう人は今回は敬遠したい」
といった話を採用担当者とあらかじめしていますから、採用確率を圧倒的に高めるアドバイスをもらえます。
転職エージェントは私たちを転職成功させてなんぼの商売をしている人たちですから、全力で支援をしてくれます。
↓具体的には、以下のようなことをやってくれますよ。

- 採用担当者との面接スケジュール日程の調整
- 自分の職歴やスキルに合わせて、採用可能性が高い求人をピックアップ
- 転職サイト内には掲載されていない非公開求人の紹介
- 志望動機や職歴書の事前添削
- 面接対策(採用担当者から事前にニーズ情報を得た上で)
- 企業面接への同席
- 年収交渉の代行
↑個人的にエージェント使ってみて一番メリットがでかいと感じたのは5.の面接対策です。
企業の人事担当者がどういうところをチェックしているか?をあらかじめ知った上で面接に行けるので、安心感がはんぱなかったです。
エージェントは事前に企業の人事採用担当者に会って、どういう人材が欲しくて求人を出しているのか?などの情報をくわしく得ています。
エージェントはこちらの立場で動いてくれますから、こういう情報を事前に教えてくれるんです。
正直、あらかじめ出題範囲を教えてもらってからテストを受けられるみたいな感じですね。
なお、エージェントとの面談は基本的にリモート面談なので、自宅からでも受けられますよ。
非公開求人にアクセスできるようにしておくのが重要

(エージェントと面談すると、特に条件の良い「非公開求人」の紹介を受けることができます)
あと、どのエージェントも「面談に来てくれた人にだけ見せる、とっておきの求人」をいくつか持っているものです。
こういうのを非公開求人と呼んだりしますが、非公開求人は年収などの条件が驚くほど良いものばかりです。
非公開求人は転職サイトには掲載されていない求人です。
(エージェント面談を利用した人だけがみることができます)

非公開求人にアクセスできるようになることも、転職エージェントを使って転職活動するメリットですね。
逆にいうと、エージェントなしで転職活動するのってめちゃくちゃ不利です。
(戦闘機に竹槍で立ち向かうみたいなもんです)
みんな当たり前に転職エージェントを使って転職活動してますから、ライバルに負けたくない人はエージェント使いましょう。
転職エージェントは完全無料で使えますから、転職失敗したくない人は活用したほうが絶対にいいですよ。
なお、転職エージェントにもそれぞれ専門分野があります。
経理に転職する人が相談すべきは経理専門の転職エージェントです。
ここでも個人的には経理専門のヒュープロをおすすめします。
経理の最新の人材市場に精通したエージェントが的確なアドバイスをしてくれますよ。
最後の最後にお伝えしたいこと

(転職活動で「良い相手」に出会えるかは運とタイミングで決まる部分も多いです)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後までていねいに読んでくれたあなたに、特別にお伝えしたいことがあります。
それは、転職活動なんてぶっちゃけ運とタイミングで決まる部分も多いってことです。
時期によって世の中に出ている求人総数は違いますし、業界ごとに繁忙期などもありますからね。
ただ、運の要素が多いなら、手持ちの候補が多い人の方が成功確率は上がるのはまちがいありません。
このへんは恋愛とかと同じです。
「数打ちゃ当たる」とまではいいませんが、たくさんの選択肢をキープしている人と、そうでない人とでは前者の方が理想の相手(企業)と出会いやすいのは当然ですよね。
転職活動では、良さげな企業求人を「手持ちのカード」としてなるべくたくさん確保しておくことが大切です。

転職サイトに無料登録したら、年収や勤務地などの希望条件を細かく入力しておくのがコツ。
転職サイトからは入力した希望条件に合わせておすすめ求人が定期的にメール配信されてきますから、
こうした情報をチェックする習慣をつけるだけでも転職成功の確率は上げられます。
転職活動は「求人に応募する前」の段階ですでに勝負がついている
あと、しつこいようですがエージェントがくれる企業の内部情報はメリットが非常に大きいので、絶対に活用すべきです。
エージェントは企業の人事採用担当者と直接話をして情報をとってきている人たちなので、
↓その企業がどういう人材を欲しがっているか?について具体的なアドバイスをしてくれます。

(ヒュープロ:経理専門の転職エージェント公式サイトより抜粋)
転職エージェントは、自分の職歴や希望条件にマッチした求人にしぼって、
狙うべき求人を教えてくれますから、効率的に転職活動を進めることができますよ。
転職エージェントにナマの情報をもらうか?
自力でネット情報を頼りにリサーチするか?です。
いわば「求人に応募する前」の段階で勝負がついてしまうというか、かなりの差がついてしまうんですね。
可能性の低い求人に応募するのは時間の無駄ですし、
不採用の通知を受けるのって相当なストレスです。
採用可能性の高い求人だけにしぼって、効率よく転職活動しましょう。
転職エージェントを使うかどうかは任意ですが、
使わない場合はどうしても、手探り状態で転職活動していくことになりがちなので注意してください。
エージェントは無料で何回でも相談に乗ってくれます。
基本的にリモート面談なんで、手間も少ないですよ。

業界に詳しいエージェントとチャットやLINEでつながっておくだけでも、
定期的におすすめの非公開求人を送ってくれたり、
志望業界の最新の求人動向を教えてくれたりするので何かと得します。
転職と恋愛の共通点

(転職も恋愛も「選択肢が多い人」が理想の相手に出会える)
転職は「情報リサーチ」を始めるのが遅い人ほど不利です。
うまくいかない人ほど、ギリギリのタイミングまで動こうとしない傾向があるので、あなたは注意してください。
いい男(女)がなかなかいない…って不満こぼしてる人ほど、
家にずっと閉じこもって人と交流してなかったりしますが、これとよく似た状態ですね。
出会いが欲しいならマッチングアプリに登録ぐらいはしたらいいのに、それすらやらず「誰かいい人紹介してくれないかな…」とか受け身だったりします。
これだとさすがに良い相手にタイミングよく出会うのは厳しいですよね。
転職活動もこれとまったく同じです。
情報は自分から積極的にとりにいかないとライバルに差をつけられます。
転職サイトへの無料登録はスマホで1分でできる作業ですから、まずはここからスタートしましょう。
↑転職サイトや転職エージェントは完全無料で使えます。
合わないと感じたらいつでも解約できるのでリスクはありませんよ。
