会計事務所はブラックしかないからやめとけ!
↑ネットの口コミでこういうの多いですよね。
以下では、避けるべきブラックな会計事務所の特徴と見分け方を紹介します。
参考にしてみてください。
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この記事の目次
- こんな会計事務所で働くのはやめとけ!ブラック事務所の特徴と見分け方
- 1. 残業時間が長すぎる
- 2. 繁忙期が激務すぎる
- 3. 土日に研修がある
- 4. OJT(新人研修)なしで放置される
- 5. 税理士有資格者や科目合格者が少ない
- 6. ワンマン所長の人格がやばすぎる
- 7. 時代錯誤な男尊女卑の社風
- 8. 営業ノルマがある
- 9. 給料が平均に比べて安すぎる
- 10. 職員一人当たりの担当顧問先が多すぎる
- 11. 新人とベテランしかいない(中堅社員がどんどん辞めていく)
- 12. 所長税理士が高齢すぎる
- 13. 税理士試験前の長期休暇が取れない
- 14. 仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強と両立できない
- 15. クライアントの顧客層が悪すぎる
- 16. 高い顧問料を設定することができておらず薄利多売状態
- 17. アットホームな家族経営の職場です!は基本的にやばい
- 会計事務所(税理士事務所)への転職は「やめとけ」と言われる理由
- 会計事務所に転職して後悔する人に多い理由は?
- 会計事務所は「激務ブラック」状態なところも多い
- 会計事務所で実務経験を積むメリット5個
- 税理士事務所が「地獄のようなブラック職場」と言われる理由
- 税理士事務所勤務を「地獄」にしないために(ストレス少なく働くコツ)
- 税理士事務所を「地獄」と感じる理由1位…!繁忙期の残業への対処法
- 税理士事務所で実務経験を積むデメリット5個
- 税理士事務所未経験者からよくいただく質問
- まとめ
こんな会計事務所で働くのはやめとけ!ブラック事務所の特徴と見分け方
↓人がどんどん辞めていくブラックな会計事務所の特徴としては、以下のようなものがあります。
- 残業時間が長すぎる
- 繁忙期が激務すぎる
- 土日に研修がある
- OJT(新人研修)なしで放置される
- 税理士有資格者や科目合格者が少ない
- ワンマン所長の人格がやばすぎる
- 時代錯誤な男尊女卑の社風
- 営業ノルマがある
- 給料が平均に比べて安すぎる
- 職員一人当たりの担当顧問先が多すぎる
- 新人とベテランしかいない(中堅社員がどんどん辞めていく)
- 所長税理士が高齢すぎる
- 税理士試験前の長期休暇が取れない
- 仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強と両立できない
- クライアントの顧客層が悪すぎる
- 高い顧問料を設定することができておらず薄利多売状態
- アットホームな家族経営の職場です!は基本的にやばい
2025年現在、税理士業界は競争が激しくなっています。
ブラック事務所はよりブラックに、ホワイト事務所はよりホワイトになっていっている印象ですね。
ブラック事務所の特徴を知り、見分けられるようにしておきましょう。
1. 残業時間が長すぎる
ブラックな会計事務所は、とにかく残業時間が長いです。
残業した分だけお給料が出るならまだマシですが、
多くのブラック事務所では「みなし残業(あらかじめ残業時間分の給料額が決まっているルール)」になっているので、たくさん残業をしても少ない給料しか得られないケースがほとんど。
特に「みなし残業」が多い職場では、実際の労働時間に見合った報酬が得られないことが多く、精神的にも身体的にも負担が大きくなります。
会計事務所で働く人の多くは税理士試験の受験生なので、残業が多すぎると試験勉強との両立が極めて難しくなるのも大きな問題です。
2. 繁忙期が激務すぎる
会計事務所の繁忙期は、毎年12月〜翌年3月と、5月です。
12月〜3月は年末調整と確定申告があります。
また、5月には三月決算法人の税務申告を行います。
これらの時期には、通常の業務に加え、申告書の作成や顧客との打ち合わせが重なり、業務量が急増します。
多くの事務所では、この時期に長時間労働が常態化し、従業員の負担が大きくなります。
特に、経験の浅いスタッフにとっては、迫り来る締切のプレッシャーがストレスとなりやすいです。
3. 土日に研修がある
会計事務所における土日の研修は、一見するとスキルアップのチャンスとして魅力的に見えるかもしれません。
しかし、実際にはこのような研修が頻繁に行われる環境は、職員にとって大きな負担となることが多いです。
特に、平日は業務で忙殺される中、週末も研修で時間を拘束されると、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。
土日の研修がある場合、その内容が職員のキャリアにどれほど役立つのかを慎重に見極めることが重要です。
さらに、こうした研修が義務的である場合、職員のプライベートな時間が奪われることで、仕事と生活のバランスが取りづらくなり、結果的に離職率の上昇につながることもあります。
職場選びの際には、研修の頻度や内容、そしてそれが自分のキャリアにどのように寄与するのかを確認し、納得のいく判断をすることが求められます。
自分の時間を大切にしつつ、スキルアップを図るために、研修がどのように組み込まれているのかをしっかりと理解しておくことが大切です。
4. OJT(新人研修)なしで放置される
新人研修が不十分な職場環境は、特に会計事務所において深刻な問題となり得ます。
新入社員がOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を受けずに放置されると、業務の理解が浅くなり、結果的にミスが増えるリスクが高まります。
これにより、顧客へのサービス品質が低下し、事務所全体の信頼にも影響が及ぶ可能性があります。
また、新人が孤立感を抱きやすくなり、職場への不満が募ることで離職率の増加にもつながります。
研修がない環境では、自己学習の負担が大きくなり、特に税法や会計基準のような専門的な知識を短期間で習得することが難しくなります。
こうした状況を改善するためには、明確な研修プログラムの導入が不可欠です。
例えば、先輩社員によるメンタリング制度や定期的なフィードバックセッションを設けることで、新人が安心して成長できる環境を整えることが重要です。
さらに、外部の研修機関を活用することで、最新の知識を効率的に学ぶ機会を提供することも有効です。
新人の成長は組織の未来を担う重要な要素であり、適切な支援体制を整えることで、事務所全体の活力を高めることができるでしょう。
5. 税理士有資格者や科目合格者が少ない
会計事務所を選ぶ際に、税理士有資格者や科目合格者の割合は重要なポイントです。
これらの資格者が少ない事務所では、専門的な知識やスキルが不足し、顧客対応の質が低下するリスクがあります。
資格者が多い事務所は、最新の税法改正にも迅速に対応でき、複雑な案件にも柔軟に対処することが可能です。
また、資格者が少ない場合、担当者が一人で多くの案件を抱えることになり、サービスの質が低下する可能性もあります。
さらに、資格者が少ない事務所は、教育体制が整っていないことが多く、新人職員の成長が阻害されることも考えられます。
顧客としては、信頼性の高いサービスを受けるためにも、資格者の割合が高い事務所を選ぶことが望ましいです。
資格者が少ない事務所を避けるためには、事前に事務所のホームページや口コミを確認し、資格者の人数や教育体制について情報を収集することが大切です。
適切な事務所選びは、長期的な信頼関係を築くための第一歩となります。
6. ワンマン所長の人格がやばすぎる
会計事務所におけるワンマン所長の存在は、職場の雰囲気や働きやすさに大きな影響を及ぼします。
所長が権力を持ちすぎていると、職員の意見が無視されやすく、職場の風通しが悪くなることが多いです。
特に、所長が自分の意見を絶対視し、他者の意見を受け入れない場合、職員は萎縮し、本来持っている能力を発揮しにくくなります。
また、所長の性格が極端であったり、感情的に振る舞うことが多い場合、職場全体に緊張感が漂い、ストレスが増します。
このような環境では、職員が長期的に働くことが難しくなり、離職率が高くなる傾向があります。
さらに、所長が顧客対応においてもワンマンであると、顧客とのトラブルが増える可能性もあります。
顧客の意見を無視したり、一方的な対応を行うことで、信頼関係が損なわれることもあるでしょう。
このような状況を改善するためには、所長自身が自己反省し、コミュニケーションを重視する姿勢を持つことが重要です。
また、外部のコンサルタントを招くなどして、組織全体の改善を図ることも一つの方法です。
職員が安心して働ける環境を作ることが、結果的に事務所全体の成長につながります。
7. 時代錯誤な男尊女卑の社風
会計事務所に限らず、職場における男尊女卑の社風は、現代社会において大きな問題となっています。
特に「女性はお茶だし」といった古い慣習が未だに残っている企業では、女性のキャリア形成を妨げる要因となりかねません。
こうした職場では、女性が能力を発揮する機会が限られ、モチベーションの低下や離職率の上昇につながることが多いです。
日本国内でも、男女平等の意識が高まる中で、こうした古い慣習を改める動きが進んでいます。
例えば、企業は研修やセミナーを通じて、社員の意識改革を促す取り組みを始めています。
また、女性の管理職登用や育児休暇制度の充実など、実際の制度改革も進んでいます。
これにより、女性が働きやすい環境が整っていくことで、企業全体の生産性向上にも寄与するでしょう。
企業が成長するためには、多様性を尊重し、全ての社員が平等に働ける職場環境を整えることが不可欠です。
時代に合った柔軟な働き方を導入することで、企業の魅力を高め、優秀な人材の確保にもつながります。
8. 営業ノルマがある
会計事務所で働く税理士補助の職務は、通常、顧客の帳簿整理や税務申告書の作成補助といった専門的なサポートが中心です。
しかし、中には営業ノルマを課される事務所も存在します。
これは、税理士補助としての本来の業務から逸脱しており、職場環境にストレスを与える要因となります。
営業ノルマがあることで、通常業務に加えて新規顧客の獲得を求められるため、業務負担が増し、結果としてサービスの質が低下する可能性もあります。
こうした状況は、顧客との信頼関係を築く上でも大きな障害となりかねません。
さらに、営業活動に時間を割くことで、本来の税務業務に集中できず、スキルアップの機会を逃すこともあります。
税理士補助としてのキャリアを考える際には、こうした事務所の方針を事前に確認し、自分のキャリアプランに合致しているかをよく検討することが重要です。
特に、日本国内では、会計事務所の職場環境が多様であるため、自分に合った環境を見つけることが、長期的なキャリア形成において大切です。
9. 給料が平均に比べて安すぎる
会計事務所で給料が平均よりも安い場合、職員のモチベーションや生活に大きな影響を与えます。
特に、税理士という専門職においては、資格取得や業務の専門性に対する報酬が期待されるため、給料が低いと不満が蓄積しやすいです。
業界平均を下回る給料は、優秀な人材の流出を引き起こし、結果として事務所全体の業務品質が低下する可能性があります。
さらに、給料が低いと、職員は副業を考えたり、転職を視野に入れることが増えるため、事務所の安定性にも影響を及ぼします。
そこで、事務所側は市場調査を行い、業界平均を把握した上で適正な給与体系を設けることが重要です。
また、給料以外の福利厚生や職場環境の改善も、職員の満足度を高めるための有効な手段として考慮するべきです。
業界の動向に敏感になり、職員の声を反映した柔軟な給与制度を導入することで、事務所の競争力を維持し、優秀な人材を確保することが可能になります。
10. 職員一人当たりの担当顧問先が多すぎる
会計事務所で職員一人当たりの担当顧問先数が多すぎる場合、業務の質に影響を及ぼすことがあります。
担当顧問先が多いと、個々の顧客に対するサービスが疎かになりがちです。
例えば、顧客からの問い合わせに迅速に対応できなかったり、税務に関する最新の情報を提供する時間が取れなかったりします。
これは顧客満足度の低下を招き、結果的に顧客の信頼を失うことにつながります。
さらに、職員にとっても多くの顧問先を抱えることは大きなストレスとなります。
業務が増えることで残業が常態化し、プライベートの時間が削られることもあります。
これが長期間続くと、職員のモチベーションが低下し、最悪の場合、離職を考える原因にもなり得ます。
こうした問題を回避するためには、事務所全体で業務の効率化を図り、適切な人員配置を行うことが重要です。
また、職員のスキルアップを支援し、業務負担を軽減するための研修やサポート体制を整えることも必要です。
これにより、顧客へのサービスの質を向上させ、職員の働きやすい環境を作ることができるでしょう。
11. 新人とベテランしかいない(中堅社員がどんどん辞めていく)
会計事務所で中堅社員が少ないという現象は、業界全体の問題としてしばしば見られます。
中堅社員の不在は、組織の安定性や成長に大きな影響を及ぼします。
中堅社員は、若手社員の指導やベテラン社員との橋渡し役を担う重要な存在です。
しかし、彼らが辞めてしまう背景には、過度な業務負担やキャリアパスの不透明さがあることが多いです。
また、適切な評価制度が整っていないことも、不満を募らせる要因となります。
中堅社員がいないと、若手社員が成長する機会を失い、ベテラン社員に過度な負担がかかることになります。
組織としては、キャリアアップの明確な道筋を示し、適切なサポート体制を整えることが重要です。
また、業務の効率化や働きやすい環境づくりも求められます。
これにより、中堅社員が長く働き続けられる職場環境を提供することが可能になります。
日本国内においては、特に中小規模の会計事務所でこの問題が顕著に現れています。
事務所の経営者は、組織の長期的な成長を考える上で、中堅社員の重要性を再認識し、彼らが働きやすい環境を提供することが求められています。
12. 所長税理士が高齢すぎる
所長税理士が高齢であることは、事務所の運営に様々な影響を及ぼします。
まず、年齢が高いと新しい技術やトレンドに対する適応が遅れる可能性があります。
税務業界では、法改正やデジタル化が進んでおり、これに迅速に対応できることが求められます。
しかし、高齢の所長はこれらの変化に対する抵抗感が強く、事務所全体の成長を阻む要因となり得ます。
また、高齢の所長はリーダーシップスタイルが古い可能性があり、若手職員とのコミュニケーションにギャップが生じることがあります。
これにより、職員のモチベーションが低下し、離職率が上がるリスクがあります。
さらに、後継者問題も無視できません。
突然の引退や健康問題が発生した場合、事務所の安定性が揺らぐことも考えられます。
一方で、高齢の所長には豊富な経験と知識があるため、それを活かす方法を考えることが重要です。
若手職員に対してその知識を伝授し、次世代のリーダーを育成することが求められます。
例えば、定期的な勉強会を開催するなど、知識の共有を図る取り組みが有効です。
年齢に関係なく、事務所全体が一丸となって成長できる環境を整えることが、長期的な成功につながるでしょう。
13. 税理士試験前の長期休暇が取れない
税理士試験は合格率が低く、しっかりとした準備が求められます。
しかし、一部の会計事務所では試験前の長期休暇が取りにくいという問題があります。
これは、職場の忙しさや人手不足が原因であることが多いです。
特に、顧客対応が多い事務所では、職員一人ひとりの業務負担が大きく、休暇を取ることが難しくなりがちです。
試験勉強と仕事の両立はストレスとなり、結果的に試験の合否に影響を与えることもあります。
このような状況を改善するためには、事務所全体で試験に対する理解を深め、職員が安心して休暇を取得できる環境を整えることが重要です。
具体的には、試験前のスケジュールを見直し、業務の分担を工夫することで、職員の負担を軽減することが考えられます。
また、試験に合格した職員が事務所にとっての大きな資産であることを認識し、積極的にサポートする姿勢が求められます。
試験勉強の時間を確保するために、リモートワークやフレックスタイム制を導入するなど、柔軟な働き方を推進することも一つの方法です。
これにより、職員のモチベーション向上や離職率の低下にもつながるでしょう。
14. 仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強と両立できない
会計事務所で働く際、特に若手の税理士や試験合格を目指す人にとって、仕事と勉強の両立は大きな課題です。
多くの事務所では、顧客対応や書類作成など日常業務が多忙を極めるため、試験勉強の時間を確保するのが難しい現実があります。
特に、職員一人あたりの担当顧客数が多い事務所では、日々の業務に追われ、試験勉強に集中する時間が限られがちです。
また、サービス残業が常態化している環境では、帰宅後の勉強も体力的に厳しくなります。
こうした状況を改善するためには、職場選びの段階で、自分のキャリアプランに合った働き方ができる環境を見極めることが重要です。
例えば、試験勉強の時間を確保するために、フレックスタイム制度を導入している事務所や、業務量を調整しやすい小規模な事務所を選ぶことが考えられます。
また、事務所内でのコミュニケーションを大切にし、試験勉強を応援してくれる同僚や上司がいる環境も、モチベーションを維持する上で大切です。
自分の勉強スタイルに合った職場環境を見つけることで、仕事と試験勉強の両立がより実現しやすくなるでしょう。
15. クライアントの顧客層が悪すぎる
会計事務所において、クライアントの顧客層が悪いと、職場環境や業務効率に大きな影響を及ぼします。
例えば、顧客からの過度な要求やクレーム対応が日常化すると、職員は精神的なストレスを抱えやすくなります。
こうした環境では、職員のモチベーションが低下し、結果的にサービスの質も低下する可能性があります。
また、顧客層が悪いと、契約の継続性が不安定になり、事務所の収益にも悪影響を与えることがあります。
これを避けるためには、顧客の選定基準を明確にし、適切な顧客関係を築くことが重要です。
さらに、職員が安心して働けるよう、ストレス管理やメンタルヘルスのサポート体制を整えることも必要です。
事務所全体で顧客対応の方針を共有し、職員が一丸となって良質なサービスを提供できる環境を作ることが、長期的な成功につながるでしょう。
16. 高い顧問料を設定することができておらず薄利多売状態
会計事務所が薄利多売状態に陥るのは、高い顧問料を設定できないことが一因です。
顧客獲得のために価格を下げる戦略は、短期的には効果的かもしれませんが、長期的には事務所の収益性を圧迫します。
顧問料が低いと、職員一人あたりの担当顧客数が増え、結果としてサービスの質が低下するリスクもあります。
また、低価格路線は顧客層の質を下げることも考えられ、カスハラが増える可能性も否定できません。
こうした状況を改善するには、まず事務所の専門性を高め、提供するサービスの価値を明確に伝えることが重要です。
例えば、特定の業界に特化した税務アドバイスや、最新の税制改正に迅速に対応できる体制を整えることで、他事務所との差別化を図ることができます。
さらに、顧客との信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築することも大切です。
信頼されることで、顧問料の適正化が可能となり、事務所の安定した収益につながります。
17. アットホームな家族経営の職場です!は基本的にやばい
アットホームな家族経営の職場という言葉は、一見すると温かみがあり、働きやすそうな印象を与えます。
しかし、実際にはこのフレーズは注意が必要です。
家族経営の職場では、経営者と従業員の距離が近く、コミュニケーションがスムーズである半面、プライベートと仕事の境界が曖昧になりがちです。
特に、家族の一員としての振る舞いを求められることが多く、業務外の時間にも影響が及ぶ可能性があります。
たとえば、休日のイベント参加を強制されたり、業務外での付き合いが多くなることも珍しくありません。
さらに、経営者が家族であるために、意思決定が独断的になりがちで、従業員の意見が反映されにくいこともあります。
これにより、働く環境が不透明になり、ストレスを感じることが増えるでしょう。
日本では、特に中小企業においてこのような状況が見られることが多く、転職を考える際には職場の文化や経営スタイルを事前にしっかりと確認することが大切です。
アットホームな職場が必ずしも悪いわけではありませんが、自己成長や働きやすさを重視するならば、慎重に職場選びを行うことをおすすめします。
会計事務所(税理士事務所)への転職は「やめとけ」と言われる理由
個人的に、税理士事務所で働くことは、
本気で税理士になりたい気持ちがある人以外は「つらいからやめとけ」と伝えたいです。
はっきり言って、税理士事務所はワークライフバランスとは無縁の職場だと思っておいてください。
「カッコいいから税理士になりたい」とか「まわりから先生と呼ばれる仕事をしたい」というだけの人には、やめとけと言いたいですね。
その一方で、将来は手に職をつけて独立したいとか、
本当に世の中に貢献できる仕事をしたいと考えている人には、税理士事務所で経験を積むことには大きなメリットがあると思いますよ。
1. 繁忙期が「超絶激務」な事務所が多い
勤務した会計事務所によっては繁忙期が存在し、連日残業が必要な激務が待っています。
私が以前勤務していた会計事務所では、1〜3月が繁忙期でした。
1年に一度しか連絡を取らない顧客から、
1年分の書類が届き、まとめて処理をしなければならず、業務量が激増しました。
そんな顧客が数人ならいいのですが、数十人いたので日々書類が山積みの状態でした。
なぜこの時期が繁忙期になるかというと、
個人の顧客は確定申告の時期が3月15日と決まっているためです。
さらに、個人の顧客は小規模な商売をしています。
顧問料を沢山払いたくないため年1回にまとめて契約することが多いので、
この時期に業務が集中していたのです。
中規模から大規模な商売になっていくと、個人から法人に変更されるため3月ではなく、
会社の好きなタイミングで申告時期を決めることができます。
法人専門や専門分野に特化した会計事務所であれば、繁忙期などがない場合もあります。
プライベートや資格取得などを優先したい方は、会計事務所を選ぶ際の注意が必要です。
2. 所長税理士がワンマン(パワハラが横行しているケースも…)
小規模な税理士事務所では、所長である税理士に権限が集中しています。
職員のお給料から、担当するクライアントまで、ほとんどすべてのことを所長税理士がワンマンで決めているのが実態ですね。
職員スタッフ(特に無資格の税理士補助)は自分のボスである所長税理士に逆らうなんてまずできません。
中にはパワハラやモラハラな言動をしている所長税理士もいるのが現実でしょう。
実際、私とは別の税理士事務所に勤務していた友人は、
毎日入力作業や雑務をこなすばかりで税務に関する申告業務は担当させてもらえないため、
「税理士になるためのスキルアップができない」と愚痴をこぼしていました。
また、顧客訪問時には必ず税理士と一緒に訪問しており、
顧客と信頼関係を結ぶことができない状況だったそうです。
「これは担当者が税理士資格を取得した際の独立を防ぐため」と友人は言っており、
このままでは税理士になるための経験が積めないと思い、転職したとのことでした。
私が勤務していた税理士事務所は複数人の税理士が所属しており、
権限が集中する環境ではなかったため、とても働きやすい職場になっていました。
3. 給料が安い(特に未経験者は)
未経験の場合、会計事務所の給料の相場は年収300〜350万円です。
会計事務所では、税金に関する知識や会計に関する知識などの専門知識が必要となります。
そのため、未経験の場合一から覚えていかなければならないので、
未経験者が戦力になるまでの間が通常の仕事よりも長く掛かることが一般的です。
必然的に、未経験の場合スタートの年収は低くなるでしょう。
ただし、近年未経験者でも高い年収を提示している事務所や、
スタートこそ低いものの、実力次第で給与を上げると明示している事務所も多くなっています。
「未経験者でも資格手当あり」や「昇給が早い」「未経験者でも昇給事例あり」などの
キーワードは必ずチェックしましょう。
4. ひとつの組織内でずっと働きたい人は向かない
税理士の業界は、自身の知識とスキルで生き抜く世界です。
せっかく税理士の資格を取得したのであれば、独立して自身の事務所を持ちたいと
思っている方も多いと思います。
独立するとすべての責任が自身に降りかかってきますが、やりがいや収入も大きくなっていきます。
税理士資格に興味のない方やスキルアップなどを目指さない方は、会計事務所での勤務はおすすめしません。
5. 税理士にはコミュニケーション能力が必要
税理士の仕事は、税務を通して顧客の困りごとを解決することです。
どのようなことで困っているのかをしっかりと理解して解決策を提示する必要があります。
顧客から悩みを上手く聞き出したり、普段の会話の中から推測したりとコミュニケーション能力が高く求められます。
特に、聴く力が絶対的に必要です。
顧客へ自分の考えや価値観を押し付けるのではなく、
顧客の声を聴きそれに合わせて提案をすることがもっとも重要です。
6. 税理士試験との両立がつらい
税理士資格を取得することを目標に勤務する場合は、仕事と勉強の両立がとてもつらいといえます。
税理士試験は毎年8月上旬に実施されますが、1月〜3月は個人の確定申告が集中し、
3月〜5月は決算法人の申告業務が多く発生するため、会計事務所の繁忙期になりやすい時期です。
資格試験に向けて最後の追い込みを行いたい時期に業務が多忙になりやすく、
この時期に受験をあきらめる方も多くいらっしゃいます。
私も実際に、受験をした時にこの時期のモチベーションを保つのに苦労しました。
連日残業し疲れて帰宅したあと、食事をとったらすでに22時になっており、
そこから勉強のテキストを開く気持ちが起きないということが多々ありました。
年に1度しかない試験で不合格であった場合、来年も同じことをしなければならないプレッシャーも重なって、
資格取得自体をあきらめそうになったこともあります。
税理士資格を取得を優先して、一般企業の経理へ転職する友人もいました。
会計事務所の中には資格取得を目指す方のために、
担当先の決算期が偏らないための調整や、業務内容を考慮して試験勉強を優先してくれる事務所もあります。
求人などを見る際にはチェックポイントの一つとしておくと良いと思います。
会計事務所に転職して後悔する人に多い理由は?
↓会計事務所(税理士事務所)に転職して「後悔した」という人に多い理由として、以下のようなものが挙げられます。
- 人間関係が最悪な事務所に入ってしまった…
- ワークライフバランスが悪化して後悔…
- いつまで経っても給料が増えない…
- 仕事量が圧倒的に増加した…
1. 人間関係が最悪な事務所に入ってしまった…
会計事務所に転職して後悔するケースで多いのが、人間関係の悪い職場に入ってしまった…というものです。
もちろん、すべての会計事務所がそうというわけではないのですが、
会計事務所は人間関係があまり良くない事務所が多いのが実態ですね。
その理由には、繁忙期や税理士試験が関係しています。
まず、繁忙期についてですが、会計事務所の繁忙期は11月から5月と言われています。
繁忙期の間残業時間が多くなるため、会計事務所内の雰囲気が悪くなることはよくあります。
そんな時に転職した場合には、先輩達は教えている時間がないのに教えなければならない状態になり、口調もきつくなるでしょう。
次に税理士試験についてですが、会計事務所の職員の多くは税理士試験を受けています。
もちろん職員全員が合格すれば良いですが、先輩が不合格で自分は受かった場合などに、嫉妬で先輩から嫌がらせをされるということはよくある話です。
そのまま人間関係は悪化していきます。
私は人間関係で苦労しないために、面接の際などに会計事務所の見学を受けていました。
見学の際、職員の人はいい顔をしますが、人間普段の行いは出るものです。
人間関係で後悔することは多いので、転職の時から注意をしてみてください。
会計事務所の人間関係は希薄?
会計事務所での人間関係はとても希薄と私は常々感じています。
個人事務所だと従業員の人数は少ないですし、前の事務所ではチーム制をとっていたので少しは話す機会もありますが、正直仕事の話のみでプライベートな話はほとんどしていません。
過去に勤めていた職場ですと最低でも何人かは辞めてからでも連絡を取ったりはするのですが、以前勤めていた税理士事務所の場合は辞めてからは全く連絡を誰とも取っていません。
理由としてはまず年齢が一回り以上、上の人が多いので、和気あいあいとして皆で仲良くという雰囲気では全くないことです。
そして税理士事務所は個人事務所ですと基本的にどこでも人数が少ないので、周りから嫌われてしまうと仕事が成り立たなくなってしまいます。
そのため、当たり障りのないことしか言えません。
また、仕事に追われ過ぎていてあまりプライベートな話題をする余裕も正直なかったです。
そのため、税理士事務所でプライベートも仲良くできる人を見つけたいというような期待はあまり持たないことが無難です。
会計事務所で「いじめ」ってあるの?
税理士事務所という職場内での「いじめ」は、
ないとは言い切れないのが現状です。
私が以前勤めていた事務所でも、
50代くらいの「お局(おつぼね)」と言われる先輩職員が周囲の新人をいじめているのを目撃したことがあります。
この人がいやらしいのは、
男性所員と女性所員に対する態度が全く違ったことですね。
女性所員には当たりがキツイのですが、
男性所員には媚びたような言い方で接していました。
しかも面と向かって相手の悪口を言うだけなら良いのですが、
文句を所長税理士に言いに行くんです。
いじめの対象になってしまっていた人は精神的にかなりまいっていましたね。
税理士事務所という小さな職場内では、所長税理士の権力は絶対的です。
所長税理士からの評価が下がると、
給料がなかなか上がらない、役職につけない、
めんどくさい顧問先ばかり担当させられる…などの不利益が生じます。
ただしこんな事務所は本当に一部ですし、
今勤めている事務所では全くそういう人はいないですね。
そもそも他人をいじめる余裕もないくらい、激務で忙しい事務所が多いかもしれません。
2. ワークライフバランスが悪化して後悔…
会計事務所に転職して後悔することの2つ目が、残業時間の増加です。
これはほとんどの会計事務所に対して言えることです。
繁忙期はもちろん、繁忙期以外も税務の申告は会社ごとに期限が決まっているため、期限に間に合わせるために残業することは珍しくありません。
そのため、通年を通して残業時間が多いです。
転職の際に注意すべきことは、固定残業があるかどうかです。
固定残業がある会計事務所は多くの場合、その固定残業を超えた残業や、その固定残業分の残業があります。
残業時間は多くの人の後悔ポイントでもあると言えます。
会計事務所は繁忙期と閑散期で業務量がかなり違う
会計事務所はブラックしかないと他業界の人から言われることが多いです。
ただし他業界の人からそのように言われるほど、
税理士事務所はブラックではありません。
税理士事務所のイメージとしては残業が多いという印象が強いですが、
確定申告時期のような一定の時期のみに限られてくる事務所も結構多いです。
また残業が繁忙期でもほとんどない事務所もあります。
そして8月には閑散期の事務所も多いのですが、
丁度税理士試験がその時期にあるため試験休暇を取らせてくれる事務所も多いです。
実際に私が以前勤めていた事務所でも、
試験前は休んで良いよと所長税理士自ら発信されていました。
事務所によっては有給休暇とは別に試験休暇をくれるところもあるため、
そういう意味ではホワイトだと言えます。
3. いつまで経っても給料が増えない…
会計事務所に転職して後悔することの3つ目が、給料が増えないことです。
これは全ての会計事務所に該当することではないです。
経験に応じて給与は増加することは多いのですが、中には転職した1年目は賞与がなしであったり、3年目まで昇給がないなど給与が増えないことも少なくありません。
会計事務所の代表は税理士であり、社長に経営の指導なども行なっているため、経費削減などについてはプロです。
また会計事務所は実力主義の業種でもあるため、転職したてでは給料が増えずらい傾向にあります。
転職を行う際には、年収モデルを聞いてみてください。
求人にも昇給モデルなどを書いている会計事務所も多くあるので、そのような会計事務所を選ぶと給料で後悔することは少ないでしょう。
給料は生活していくうえで最重要のポイントであるため、後悔のないようにしたいですね。
会計事務所職員(税理士補助)とうつ病
会計事務所の税理士補助として働くと、うつ病になってしまう人が一定数います。
実際に以前働いていた会計事務所でもうつ病で退職した人がいました。
理由としては激務で精神的負担の多い仕事ということに尽きます。
まず残業がとにかく多いです。
確定申告時期となると定時に帰れることはまずありませんし、私は一番最悪な時で在宅勤務ですけど朝の5時まで業務をしていたこともあります。
しかも、そんな睡眠時間がほぼ取れないような状況であっても顧問先様の納税額がかかっているため、ミスは許されません。
ミスによっては取り返しのつかないものもあるので、常にプレッシャーとの戦いです。
そんな体力的にも精神的にもギリギリの状態で業務を行うため、病みやすい仕事です。
だからこそうつ病にならないように自分の限界を超えるような事務所で働かないことがベストです。
4. 仕事量が圧倒的に増加した…
会計事務所に転職して後悔することの4つ目が、仕事量の増加です。
会計事務所の仕事は税金の計算、税務相談などになります。
多くの従業員が担当先を持ち、月次作業や相談を受けることになります。
そのため担当の数や担当先の規模により、後悔することがあります。
実際に私も税理士法人に法人成りしたばかりの法人に転職した際、担当先は約40件あり大変苦労し、転職を少し後悔しました。
転職したばかりの時には、担当先の会社の情報を知るだけでも一苦労なのでとても大変です。
転職の際には、面接で担当をどのくらいを何年目くらいでもつことになるのかを聞いてみてください。
転職して1年目は10件くらいであれば、苦労しすぎず楽しく仕事ができる範囲でしょう。
仕事量で後悔しないためにも、面接の際にしっかり質問して情報を集めるようにしましょう。
会計事務所は「激務ブラック」状態なところも多い
会計事務所の仕事はハッキリ言ってかなり激務です。
確定申告時期はまず定時で終わらないような件数を振られますし、
それ以外でも担当顧問先数が多かったり、
難易度が高い顧問先を担当すると決算時期は残業・休日出勤をせざる負えません。
また激務になってしまう理由は人手不足も原因の一つです。
残業が多い等の劣悪な環境の事務所ですと若い人が続かず辞めてしまいます。
その辞めた人の分の顧問先も申告期限があるため自分の担当顧問先にプラスして対応する必要があります。
しかも引継ぎも上手くいかないことも多いため、
過去の履歴等を調べるのに時間がかかり余計に激務となっていくのです。
また新規顧問先もそこに追加されていくため、
居れば居るほど大変な環境となっていきます。
経験値を上げたいという人にはピッタリですが、
自分のプライベートも重視したい人にはお勧めしません。
ブラックな会計事務所を見分けるには?
会計事務所はブラック企業が多い…
↑ネットの口コミでこういう評判を見つけて不安に感じている方は多いと思います。
結論から言うとこれはある程度事実です。
超低年収で職員を奴隷のように搾取している「ブラック事務所」も存在しているのが、
税理士業界の現実ですね。
もちろん、すべての会計事務所がブラックというわけではありませんよ。
重要なのはブラック事務所の特徴を知っておき、見分けられるようにしておくことですね。
会計事務所でブラックな事務所の見分け方で一番良いのが、
事務所で発信しているブログやSNSで休日出勤がないかどうかを確認することです。
私が以前転職しようとして応募した会計事務所ではSNSで事務所の情報を発信されていたのですが、
過去の内容を見ると休日に事務所の片付けをされていたという内容の記事がアップされていました。
しかしそのような内容がアップされているということは、
繁忙期以外でも休日出勤があるということが判断できますし、
実質的な休みが少ない可能性が高いです。
また事務所内のイベントが多い場合も休みの日は半強制的にイベントに参加させられ、
プライベートな休日がないというケースもあるため、注意が必要です。
もし応募予定の事務所でSNSがあるのであれば見ておいた方が、
後々の入社後のギャップが少なくなるためお勧めです。
「会計事務所は底辺ブラック」系の口コミ評判には要注意
「会計事務所の職員は底辺ブラック」
↑ネットの口コミ評判でこういうことが言われることって多いですね。
確かに、会計事務所でも従業員が数人しかいない事務所は底辺である可能性が高いです。
ただ、大手事務所であったり、ある程度従業員数がいる事務所であれば、制度や就業規則がキチンとされている事務所が多い印象ですね。
逆にいうと、従業員数が少ない事務所ですと理不尽なことも結構多いです。
実際に今私が勤めている事務所(従業員数名の小規模事務所)は、所長の気まぐれで方針が決定することが多いです。
例えば今までと同じような事務処理をしていたとしても、所長税理士のその時の気分次第ではNGが出ることもあります。
そのため、常に所長税理士のご機嫌の良いタイミングで報告をしなくてはいけない状況です。
また万一NGが出れば即座に処理方法を変える俊敏性も必要です。
そして残業もあるのですが、サービス残業のためホワイト企業に比べたら手取りも少ないので底辺だと感じます。
そのため、従業員数人の事務所にいく場合はよほど条件がよくない限りは経験を積みに行くというのみです。
結局、会計事務所は「最悪のブラック労働環境」なのか?
会計事務所の中には、ブラックで最悪な労働環境になっているところも少なくありません。
(そういう事務所を「ブラック事務所」と呼んだりします)
もちろん、全ての事務所がそうというわけではないです。
最近では労働環境を改善して従業員の定着率を高めようと努力している事務所も増えてきていますね。
(要は見きわめが大事)
以下では、私自身が働いた経験のあるブラック事務所の内情をお話しします。
まず私が最悪過ぎて辛いと思ってしまったことが、残業時間です。
入所してすぐに1人の所員が辞めてしまったのですが、ほとんど引継ぎもない中で辞めてしまったため、後の処理が途轍もなく大変で残業に残業を重ねるという事態でした。
まず定時に帰れることは全くと言っていい程なかったです。
ほぼ毎日3~4時間ほどは残業していました。
本当は残業途中で帰りたいと思う日もあったのですが、
所長税理士と上司の重い空気と重圧がすごくて、帰れる状況には全くありませんでした。
しかもそこまで働いても残業代は全くつきません。
勿論いろんなことを担当させてもらえるため、経験値は上がります。
ただプライベートは限りなくありません。
人手不足な業界且つギリギリの人数で回している事務所も多いため、最初は良い雰囲気でも一人辞めるだけでガラッと環境は変わります。
そういった覚悟を持って転職する方が後々苦しむことは少なくなってくると言えます。
会計事務所で実務経験を積むメリット5個
税理士事務所で経験を積むことにはメリットとデメリットの両方があることを理解しておいてください。
↓まず、税理士事務所で実務経験を積むメリットとしては以下のようなことがあります。
- 経理だけでなく税務についても実務知識を身につけられる
- 税理士試験との両立がしやすい
- 実務経験者は転職をとても成功させやすい
- 企業経理への転職も選択肢に入れられる
- 小規模な組織なので家族的な雰囲気で働ける
1. 経理だけでなく税務についても実務知識を身につけられる
会計事務所では経理だけでなく、税務についても深い知識を身につけることができます。
企業の経理担当者の場合、決算業務までは経験できてもその先にある「税務申告」までは経験できない企業が多いことに注意しておきましょう。
会計事務所の場合、メイン業務はむしろ税務申告です。
法人税や消費税といった企業の負担する税金の計算方法について経験を積むことが可能になります。
(なお、税務申告は決算の知識が前提になっているので、必然的に経理についてもくわしくなります)
また、会計事務所では個人事業主の確定申告なども仕事として行いますので、個人の所得税計算についてもくわしくなれます。
個人所得税の知識は、企業で働くことを考えた場合にも年末調整業務などで役立つことがありますね。
(年末調整というのは、簡単にいえば従業員の所得税を計算する手続きです)
会計分野で深い経験を積むという意味では、経理と比較してメリットが大きいのは会計事務所なのは間違いありません。
2. 税理士試験との両立がしやすい
会計事務所で働く人の多くは、税理士試験の受験生として働きながら試験合格を目指しています。
この記事を読んでくださっているあなたもおそらく税理士試験の受験生だと思いますが、
自分と同じように「働きながら勉強している人たち」に囲まれている方が、勉強と仕事の両立がしやすくなるのは間違い無いでしょう。
会計事務所の所長税理士自身も、過去に働きながら試験勉強をしてきた人がほとんどです。
従業員が勉強を進めやすい環境を整えてくれていることは少なく無いですよ。
具体的には、試験直前期(7月)に長期休暇の取得を認めてくれたり、終業後に資格スクールに通いやすいように勤務時間を調整してくれたりします。
3. 実務経験者は転職をとても成功させやすい
会計位事務所で経験を積むことのメリットとして、
「いったんひとつの事務所で一人前になりさえすれば、別の事務所への転職を成功させやすくなる」ということもあります。
会計事務所の職員(税理士補助)というのは、率直に言ってどこの事務所でも同じような仕事をしています。
自分の担当顧問先を20件〜30件ぐらい持って、月次監査をして決算月が来たら決算業務。
2月〜3月の確定申告時期が来たら個人事業主の所得税確定申告業務…。
というように、やる業務は基本的にどこの事務所でも同じです。
(経営アドバイスに力を入れているとか、相続税申告業務を受けているとかいった違いはありますが)
理想は1つの職場でずっと働けることですが、長く働いていればマンネリを感じてしまうこともありますし、人間関係がうまくいかなくなってしまうこともあるでしょう。
そういうときに、自分のウデ一本を頼りにいろんな事務所を渡り歩くような仕事の仕方ができるのが、会計事務所職員の強さといえます。
4. 企業経理への転職も選択肢に入れられる
会計事務所で一人前と言われるレベルまで危険を積むことができれば、
企業経理の仕事はほぼすべて問題なくこなせるようになると思います。
(上場企業など大手企業の経理になるとちょっと話は別ですが、少なくとも中小企業の経理なら対応可能になると思います)
税理士を目指して会計事務所で経験を積み始める人の中には、どうしても税理士試験をあきらめざるを得ない状況になる方も少なくありません。
そうした場合に、言い方は悪いですが「保険」として「会計事務所から経理への転職」というキャリアを選択肢にできることは、税理士業界で経験を積むメリットと言えます。
5. 小規模な組織なので家族的な雰囲気で働ける
会計事務所というのは、どこもとても小さな組織になっていることが多いです。
(80%以上の会計事務所は、従業員数名〜10名程度の規模で運営されています。従業員20名程度の規模でも「中堅規模」と言われる業界です)
もちろん「ビジネスライクでお互いのプライベートには立ち入らない」という雰囲気の事務所も中にはありますが、どちらかというと家族的な雰囲気で働ける職場が多いですね。
どういう職場で働きたいか?は人それぞれ好みがあると思いますが、
未経験で入社して仕事をゼロから学ぶ段階になる人なら、家族的な雰囲気の職場の方が何かと都合が良いと思います。
税理士事務所が「地獄のようなブラック職場」と言われる理由
「地獄のようなブラック職場」と評される税理士事務所ですが、その理由としては以下のようなものが挙げられます。
- 小さな組織なので人間関係が悪いと地獄
- 給料が安いブラック事務所の存在
- 繁忙期の長時間労働とサービス残業
- 税理士試験との両立の難しさ
1. 小さな組織なので人間関係が悪いと地獄
税理士事務所というのは、どこも小さな組織なので人間関係がとても密接になります。
もし関係が悪化した場合には「地獄のような状況」になることも珍しくありません。
一緒に働く上司や、同僚との関係がこじれてしまうと本当に最悪です。
仕事の進行そのものに支障をきたし、ストレスの多い職場になってしまうのです。
もちろん、これはすべての税理士事務所に当てはまるわけではありません。
税理士事務所のような小さな組織では、人間関係が少しこじれるだけで「地獄のようなブラック環境」になってしまうことを知っておいてください。
2. 給料が安いブラック事務所の存在
税理士事務所の中には、驚くほど低い給与設定をしているブラック事務所が存在します。
中には最低賃金レベルの給与しか支払わない税理士事務所も存在するのです。
これは税理士試験に合格すれば高収入が見込めるという前提が、低い給与設定の原因になっています。
試験に合格するまでの長い道のりやそれに伴う生活費を考えると、これほど低い給与設定は苦しいものがありますよね。
これはまさに「地獄」のような状況と言えるでしょう。
3. 繁忙期の長時間労働とサービス残業
税理士事務所が「地獄」と称される原因として、繁忙期の長時間労働とサービス残業が挙げられます。
特に、確定申告の時期などの繁忙期には、深夜の作業は当たり前になりがちです。
さらに、サービス残業が常態化している事務所も少なくありません。
クライアントの税務処理が一定期間に集中するため、避けられないという現実があるのです。
しかし、労働時間の適正化が叫ばれる中、これらの実態は明らかに問題ですよね。
実際に、税理士事務所で働いた経験のある人たちの中には「繁忙期は地獄のようだった」と言う人も多いようです。
よって、これらの事情が税理士事務所を「ブラック職場」として認識される大きな原因になっているのです。
4. 税理士試験との両立の難しさ
税理士事務所が「地獄」と評される原因として、税理士試験と業務の両立の難しさが挙げられます。
税理士試験は専門知識を問う難関試験であり、その準備には時間と労力が必要となります。
しかし、税理士事務所での業務は、繁忙期には長時間労働が常態化します。
そのため、試験勉強に割く時間を確保しにくいのが現状なのです。
さらに、試験に合格しても、業務量や人間関係のストレスが続くと、
手に入れた新しい知識を活用する余裕も無いですよね。
税理士事務所で働きつつ試験に挑むことは、まさに「地獄」のような難しさを伴うと言えます。
税理士事務所勤務を「地獄」にしないために(ストレス少なく働くコツ)
「地獄のようなブラック職場」と呼ばれる税理士事務所でストレスなく働くコツは、「間違った事務所に入らない」ことです。
全ての税理士事務所がブラック職場というわけではなく、残業なしの快適な職場も存在します。
転職サイトなどで求人をリサーチする際に知っておくべき、ブラック職場の求人を見分けるコツについて解説していきます。
1. 残業なしの税理士事務所を選ぶ
税理士事務所の勤務体制を事前に確認しましょう。
働き方改革に伴って業務量を適切にコントロールし、残業を最小限に抑える勤務体制を取り入れている税理士事務所もあります。
労働環境が整った職場は、社員の満足度が高くて働きやすさが反映されていますよね。
社員の満足度が上がれば業績も上がり、一石二鳥の効果を生むことができるのです。
事前の入念なリサーチ次第で、勤務体制の整った税理士事務所を見極めることであなたの未来は大きく変わるでしょう。
2. 高年収のホワイト事務所を選ぶ
ホワイト事務所を選ぶ際は年収だけでなく、以下のこともチェックしましょう。
- 働きやすさ
- 教育体制
- 残業の有無など
たとえ高年収でも、過酷な労働環境ではストレスが溜まってしまいますよね。
そして、それが結果的に地獄のようなブラック職場ということになってしまいます。
対策としては、事務所の評判や口コミを調べることが重要です。
その情報を元に自分に合った事務所を見つけることが、地獄のようなブラック職場を避けるための第一歩となります。
3. 年収を上げるポイントを知っておく
税理士事務所で年収を上げるポイントは様々ですが、どんなものがあるのでしょうか。
たとえば、事務所の規模や業績、自分自身のスキルや経験値は重要なポイントとなります。
また、年収を上げるためには、税理士資格の取得も大きなポイントとなるのです。
資格を持つことで専門性が高まり、事務所からの評価にも繋がります。
スキルや資格の所得により、自身の能力を最大限に活かせる環境を見つけることが重要となります。
税理士事務所を「地獄」と感じる理由1位…!繁忙期の残業への対処法
税理士事務所が「地獄」と感じる原因の一つとして、繁忙期の圧倒的な忙しさが挙げられます。
繁忙期とはいつ頃なのでしょうか。
税理士事務所には、主に2回の繁忙期があります。
- 年末〜翌年3月:この期間は、年末調整業務〜確定申告業務が行われます。
- 5月:3月決算法人の税務申告業務があるため繁忙期となります。
以下では、税理士事務所の繁忙期を乗り切るコツを解説していきます。
繁忙期の仕事量の多さについて
税理士事務所の繁忙期は、まさに地獄のような仕事量となります。
特に5月の税金申告期間は、仕事が一日で終わらないほど厳しい状況が続くことが多いのです。
この状況に対応するためには、効率的な仕事術や時間管理が必要となります。
繁忙期に効率的に仕事をするコツ
たとえば、仕事の優先順位を明確にし、必要な作業をリスト化することが必要です。
これにより、一つ一つの作業を効率良くこなすことができます。
また、自分自身の体調管理も重要です。
仕事が多いからと言って無理に働き続けると、体調を崩してしまう恐れがありますよね。
適度に休憩を取るなど、何よりも体を第一に考えることが大切です。
繁忙期のストレスマネジメント
繁忙期の税理士事務所で働く上で欠かせないのが、ストレスマネジメントです。
具体的な対策としては、以下のとおりです。
- 適度に休憩を取る
- プライベートの時間を確保する
- 趣味を見つける
- 優先順位を明確にし、無理なくこなせる範囲でタスクをこなす
- 同僚や上司とのコミュニケーションを大切にし、ストレスを共有し合う
ストレスに対する適切な対処法を身につけることで、心身の健康を維持しながら仕事のパフォーマンスを上げることができるのです。
税理士事務所で実務経験を積むデメリット5個
↓一方で、税理士事務所でキャリアを積むことには、以下のようなデメリットもあります。
- ひとつの事務所で定年まで働く…は非現実的
- 仕事で一人前になるまでは年収が低い…
- 顧問先社長とのやりとりにコミュ力が必要
- 雇用環境が劣悪な「ブラック事務所」に注意が必要
- 所長税理士と相性が悪いと最悪(地獄…)
メリットとデメリットの両方を理解した上でキャリアを考えることが重要ですよ。
1. ひとつの事務所で定年まで働く…は非現実的
メリットの5つ目のところでもお伝えしましたが、会計事務所というのはどこも小さな組織です。
ひとつの会社に骨をうめる気持ちで、定年までずっと働くことは期待できないことを理解しておきましょう。
(企業経理の場合は、ある程度の大手企業を狙えばこういう働き方も可能です)
会計事務所は、組織のリーダーである所長税理士の体調しだいで組織の運営が立ち行かなってしまうようなことも考えられます。
(所長税理士が事故で再起不能になったりしたら、その時点で事務所は解散…なんてこともありえます)
なので、会計事務所の職員はみんな「近い将来の転職を前提に働く」という感じで働いているのが実際のところです。
ひとつの会計事務所でまずは仕事を一人前にこなせるようになり、その実務知識を武器にいくつもの事務所を渡り歩く…というような働き方をしている人が圧倒的に多いです。
そうやってキャリアを築いていく中で、税理士試験に合格した人は独立したり、企業経理に転職したりといったようにいろいろ選択肢が出てくるわけですね。
2. 仕事で一人前になるまでは年収が低い…
会計事務所で働く職員の年収は、決して高い方ではありません。
未経験入社の場合は年収300万円前後からスタートですし、
経験3年〜5年目でも年収400万円代…という人はたくさんいます。
このように年収が低めになっているのは、会計事務所(税理士事務所)というビジネスそのものの仕組みに原因があります。
会計事務所というのは「お客さんからいただく顧問料」によって成り立っているビジネスです。
職員1人につき20件程度の顧問先を担当することが多いのですが、
1件あたりの顧問料が3万円だったとすると、
職員1人につき毎月60万円程度の売上を上げることができるわけですね。
そこから職員自身のお給料や諸経費を差し引きした残りが「事務所のもうけ」となるのですが、
まだ経験が浅い職員は担当できる顧問先の数も少ないので、事務所にもたらせる売上も少ないですから、
職員自身の給料も低くならざるを得ないのです。
逆に言えば、仕事が早くて多くの顧問先を担当できる人や、高い顧問料単価を払ってくれる大規模企業を担当できる経験豊富な人は、
会計事務所の職員であっても高い年収を稼げる可能性があります。
会計事務所は小さな組織ですから、所長税理士との関係の築き方しだいでパートナー的な立場になれることもあり得ます。
3. 顧問先社長とのやりとりにコミュ力が必要
会計事務所の職員というと「一日中デスクワークで電卓とにらめっこしている人たち」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実情はまったく違います。
会計事務所の職員は、実際には「ルート営業」のような雰囲気で仕事をしています。
決まったお客さんを担当して、そのお客さんの営業所を実際に回るような仕事のしかたですね。
なぜこうなるのかというと、会計事務所の職員の基本業務として「巡回監査」というものがあるからです。
これは、自分が担当する顧問先企業を1ヶ月に1回程度訪問し、経理業務が正しく行われているかチェックに行く仕事です。
(1ヶ月に1回の巡回監査を12回繰り返し、1年に1回の決算業務と税務申告を完了するのが会計事務所の仕事です)
必然的に、外部のお客さんと円滑にやりとりするコミュニケーション能力も必要な仕事です。
もちろん、新規開拓の営業などは基本的にやる必要がないので、営業マンのようなセンスが必要なわけではありませんが、社会人として最低限のコミュニケーションはできないといけません。
少なくともコミュ障のようなタイプだと会計事務所の仕事内容はかなりつらいものになってしまうでしょう。
4. 雇用環境が劣悪な「ブラック事務所」に注意が必要
すでに何度かお伝えしていますが、会計事務所というのはとても小さな組織です。
ある程度の規模の企業なら労働組合というものがあって、企業に雇用される従業員の権利を守っているものですが、会計事務所にはこういう組織は普通ありません。
従業員をどのぐらい大切にあつかうか?は所長税理士の考え方しだい…となっているのが実情であることを理解しておきましょう。
中には、従業員を「使い捨ての道具」のようにしか考えていないブラック事務所も存在しているので注意してください。
実は私自身も経験があるのですが、ブラック事務所で働くのは相当に過酷です。
特に、未経験でこの業界に挑戦しようと考えている方は、こういった事務所にまちがえて入社しないように注意しなくてはなりません。
5. 所長税理士と相性が悪いと最悪(地獄…)
会計事務所という職場では、どこも所長税理士が圧倒的な権力を持っています。
(所長税理士からしてみれば、今まで自分でやってきたビジネスの一部を他人に任せるような感じで職員を雇用しますので、必然的に職員をきびしい目で見がちです)
会計事務所の職員にとって、所長税理士という存在はまさに「ボス」です。
所長税理士と性格的な相性が悪いとまずやっていけませんし、
これまでどんなに実績をあげてきていたとしても所長税理士の機嫌を損なってしまうと、今後その事務所で働き続けることはまずできません。
もちろん、会計事務所はどこも同じような仕事をしていて別の事務所への転職はしやすいので、どうしても所長税理士と会わなければ転職という選択をしやすいのですが、
一人前に仕事ができるようになるまで(入社3年〜5年程度経つまで)はなかなか転職という選択はしにくいでしょう。
この期間中は年収も低いですから、かなりしんどい思いをしながら働いている人も少なくないのが実情です。
(もちろん、未経験者に対しても良い環境を提供しているホワイトな事務所もありますが)
税理士事務所未経験者からよくいただく質問
以下では、これから税理士事務所に未経験で転職することを検討している方からよくいただく質問をまとめています。
こちらも参考にしてみてください。
1. 税理士事務所は第二新卒でも就職できる?
税理士事務所で第二新卒として働く人は一定数います。
実際に私が以前いた税理士事務所でも第二新卒で採用されている人がいました。
今の事務所でも第二新卒に近い形で入社している人がいます。
税理士事務所の場合は未経験であれば若い人の方が採用されやすいです。
通常の事務と違って1年を通して働いてみないと業務の全体像を掴みづらいということが挙げられます。
毎月の月次入力以外にも確定申告や償却資産税の申告など、
申告期限が決まっていて、ある程度一定の時期しかやらない業務があるからです。
そのため、採用されてもすぐに辞めずに長く働いてくれそうな第二新卒の人材が重宝されやすくなります。
顧問先に対しても担当者がコロコロ変わるよりも長く担当してくれている所員がいるほうが、安心感がありますし信頼にもつながります。
2. 税理士事務所で「有名どころ」ってどこ?BIG4税理士法人とは?
税理士事務所で有名なところと言えば、
「BIG4」と呼ばれる4社があります。
- KPMG税理士法人
- PwC税理士法人
- EY税理士法人
- デロイトトーマツ税理士法人
↑この4社ですね。いずれも海外に本社がある外資系の企業です。
この4社どれであっても規模が大きいですし、難しい案件も多いため入社するだけでかなりの経験値が積めると期待できます。
ただし、それだけ入社ハードルも高いです。
私もBIG4の税理士法人に求人応募しようとしたことがあるのですが、
応募条件が最低でも税理士試験を2科目以上合格必須という内容だったため、泣く泣く応募を諦めることとなりました。
そのため、有名な税理士事務所に入りたい場合は、
まずはある程度の税理士試験の勉強をしていかないと入社は難しいです。
まず簿記論と財務諸表論は合格してからのチャレンジが無難ですね。
3. 税理士事務所と監査法人の仕事内容の違いは?
税理士事務所(会計事務所)と監査法人には大きな違いがあります。
まず、顧客層が全く違いますね。
税理士事務所は基本的に「中小企業の経営者」をお客さんにしていますが、
監査法人は「上場大手企業」がお客さんです。
税理士事務所では企業の日ごろの会計データを入力したり、
決算のときには決算書を作成したりします。
幅広い業務を行うため、
いろんな知識を吸収することができます。
実際に私も事務所へ入力して月次や決算を通して、
仕訳の仕方や決算の流れなど様々なことを知ることができました。
監査法人は会計事務所と違って、
決算書が間違ってないかどうかをチェックしたりすることが主となってきます。
そのため将来は実務を通して幅広い経験を積みたいという人には、
会計事務所の方が業務についてあまり固定されていないためおすすめです。
ただし監査法人もスタッフ数の多さや資格取得と両立しやすい環境のような魅力があるため、
どちらが自分にあっているかを自己分析で決めることをおすすめします。
4. 未経験・無資格で税理士事務所で働くのは難しい?(仕事の難易度は高い?)
税理士事務所で働くことは、はっきり言ってかなり難しいです。
仕事をしていく上で求められる会計や税務の知識ハードルがかなり高いですし、
お客さんとのやりとりを円滑にやっていくコミュニケーション能力や、
期限までに複数の仕事をきっちりと完了するマルチタスク能力も必要になります。
実際、私は5年以上税理士事務所で勤めているのですが、
今でも毎日「きつい仕事だな」と感じています。
特に難しいのが、自分の作業だけをコツコツやるだけではなくて、
まわりの人に自分の希望通りに動いてもらう必要がある点ですね。
例えば、顧問先からの資料回収です。
税理士事務所の仕事は「顧問先クライアントの代わりに税務申告を行うこと」なので、
基礎資料となる資料の回収ができなければ仕事が始まりません。
ところが、この資料回収でつまづくケースというのはとっても多いのです(特に新人さんは)
顧問先によっては家族経営でちゃんとした経理担当と言えるような人がいないケースもあるため、
資料回収の時点で壁にぶち当たってしまうこともよくあります。
本当に欲しい資料が来ないため何度もやり取りする羽目になったり、
先方もよく分からないからと封筒にレシート等をとりあえず纏めて入れて送付され、内容確認に時間がかかることもあります。
しかもお金に関わるため、そんな状況でもミスできないことも結構ハードルとしては高いです。
知らなかったでは済まされないことも多々あるため、必死でミスがないかを確認しています。
そういうプレッシャーとの毎日なので、結構精神的にタフな人でないと続かない仕事です。
5. 税理士事務所の「求める人材像」ってどんなの?
税理士事務所が「求める人材像」として多くあげられるのが、
自主的に学びながら仕事を覚えていける人です。
逆にいうと「受け身な人」は嫌われる傾向がありますね。
税理士事務所は小さい事務所であればある程、ギリギリの人数で回していることが多いです。
そのため新人に教える時間がなかなか取れません。
会計ソフトの使い方を一から教えるのにも時間がかかりますし、
入力したものをチェックするのも時間がかかります。
まだ自分の担当先の決算がない月ですと少しはゆとりがあるかもしれませんが、
決算がある月に忙しい中で未経験の人を教えるのはかなり時間的にも厳しいです。
そのため、ある程度自走できて、顧問先の特記事項等を引き継げば、業務を完結させられるような人が求められます。
まとめ
今回は、ブラックな可能性が高い会計事務所の特徴と見分け方を紹介しました。
会計事務所はブラックばかりと言うことはありませんが、ブラックなところは確実に存在しています。
ブラック事務所の特徴をよく理解し、こうした事務所にまちがえて応募しないように注意してください。
会計事務所(税理士事務所)への転職を目指す人は、
税理士業界専門転職サイトで求人を探しましょう。
ハロワやリクナビなどよりも好条件の求人がたくさんありますよ。
↓こちらのレビュー記事も参考にしてください。

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ミツプロの口コミ評判は悪い?迷惑電話が多いって本当?(株式会社ミツカルプロフェッショナル)
「ミツプロの口コミ評判はどう?怪しい迷惑電話が多いって本当?」このブログ記事では、税理士業界専門の転職エージェント会社「ミツプロ」を実際に利用した人の口コミ評判をまとめています。税理士業界(会計事務所)での転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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