会計や税務の知識があまりない状態で会計事務所に入社すると、
自分で自分のことを「あまりにも能力不足…」と絶望的な気持ちになってしまうことも少なくありません。
もちろん、未経験で入所した場合であれば、ある程度考慮はしてもらえますよ。
しかし知識がないと大きなミスに繋がりやすく、顧問先に迷惑がかかってしまいます。
私も過去に会計を入力する際に、資産として計上しなくてはいけないものを経費として誤って計上してしまい、決算直前に上司に指摘されてしまったことがあります。
顧問先への報告前に気付いてもらえたため良かったのですが、お叱りは受けることになりました。
そしてこのようなミスをしてしまったこともきっかけの一つとしてではありますが、最終的にその顧問先の担当を外されたことが過去にあります。
その経験から知識を身につけるために税理士試験の勉強や日々の勉強の大切さを知ることができました。
このようなことがないよう、会計の知識や税法の内容は一通り身につけておくほうが無難です。
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この記事の目次
会計事務所で「能力不足」と評価されてしまうのはどんな人?
会計事務所で働き続けるには、かなりの覚悟が必要です。
正直に言いますが、この業界は「続かない人」がとても多いことは知っておいてください。
私は一般企業の経験もあるのですが、会計事務所は一般企業と比べても体力的にも精神的にも業務内容がハードです。
私が以前勤めていた会計事務所でも、私が退職するまでに5人以上の人が辞めていきました。
どんなところが「続かない」原因なのか、みていきましょう。
まず、小さな規模でやっている会計事務所の場合、残業が多いです。
繁忙期であれば終電近くまで業務をすることが当たり前でしたし、
休日でもご飯も食べずに夜まで仕事しないと終わらない状況ということもありました。
顧問先のお金に関わる業務のためミスはできません。
小規模事務所は人員にゆとりがないため一人当たりの業務量が多くなってしまい、精神的に追い込まれていきます。
特に確定申告時期がハードなので、それが終わったくらいから辞めていく人も多いです。
嫌なことや辛いことがあっても翌日にはケロッとしているような精神的な強さがないと、
この業界では続かないと言えます。
会計事務所の仕事はつらいことも多い…(私の体験談)
会計事務所で働くのは辛いことの連続です。
勿論やりがいもありますが、辛かったりしんどいと思う割合が大きい仕事です。
その理由の一つに顧問先対応があります。
普段のやり取りは経理担当と行うことが多いのですが、決算の時や小さい会社では直接社長とやり取りを行うことも多いです。
ただ社長によっては癖のある人も多いため、対応にかなり神経を使います。
細かい数字のところまでキッチリ指摘しなければならない社長もいれば、逆に細かすぎるとクレームに繋がる社長もいます。
私も過去に経費のことについて細かく聞きすぎて、所長先生に直接クレームが入ってしまったこともあり、その時はかなり落ち込みました。
だからこそある程度メンタルを強く持たないと会計事務所の仕事は続かないと断言できます。
担当件数(顧問先の数)によって仕事量はかなり違う
会計事務所での担当件数は企業の規模や担当内容によっても全く異なります。
私の場合は大体15~20件ぐらいでしたが、別の面接で受けた会計事務所では30~40件ぐらいの担当件数だと聞きました。
そのため、会計事務所によっても担当件数はかなりバラつきがあります。
自計化されている法人を担当するのであれば、入力の手間が減るため担当件数は多い傾向にあります。
また顧問料が比較的低い顧問先を多く扱う事務所の場合、担当件数は多くなってしまいます。
ですが会計入力も一から入力する必要があり、ある程度の規模の法人ですと担当件数が絞られることもあります。
また経験者の場合は最初から担当件数が増える傾向です。
私がいた会計事務所でも、税理士資格を持っていて、ある程度補助経験がある新入所員の方は30件超担当を割り当てられていました。
本当に会計事務所によって担当件数はバラつきがあるため、面接時に確認するのが無難です。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
会計事務所の仕事に向いてる人/向いてない人の性格的特徴6個
- 税理士に向いてる人の性格的な特徴は?
- 几帳面で数字に強い人じゃないと無理?
- コミュニケーションスキルや営業力は必要?
税理士に向いてる人の性格ってどんなものでしょうか?
以下では、税理士業界で10年以上働いた私自身の経験から、
税理士に向いてる人の性格的な特徴を紹介します。
(逆に言うと、これらをみて「苦手…」と感じるタイプの人は、会計事務所で働く税理士の仕事は向いてない可能性が高いでしょう)
1. 会社の数字を見るのが好きで几帳面な人
まず税理士に向いている人の傾向として、
やはり会社の数字が好きなことが最大の特徴です。
ここでいう「会社の数字が好き」というのは、決算書などをみて
- 「この会社はこういうかたちで利益をだしているんだな」とか、
- 「今年は去年より粗利率がかなり上がっているけど何かあったのかな」
とかいったように、数字からわかる情報をいろいろ想像して楽しめることをいいます。
税理士は仕事柄、数字上とはいえ会社のお金を扱います。
数字の間違いに関しては特に気を付けています。
そのため性格的にも几帳面で、数字がきっちりと合っていて当然と思う人は税理士の適正があります。
今は税務申告もPCのソフトを使って行うのが主流ですが、現場では電卓を叩くことも多く、やはり数字や計算が得意というのは税理士にとって重要な要素です。
2. 勉強が好きで向上心の高い人
税理士になるための試験勉強時間は、
全科目あわせて平均3,000時間といわれます。
この時点でも分かるとおり、税理士になれる人は勉強が好きで、
知識をたくさん身につけるのが好きな向上心の強い人です。
また、税理士になった後も税金関係の法律や会計のルールは常にアップデートされ続けます。
なので、常に勉強し続ける必要があります。
また税理士は顧客に対してさまざまな節税アドバイスを行います。
そのため、金融リテラシーやマネーリテラシーについての勉強が好きな人も税理士に向いているでしょう。
お金についての知識を身につけるのが好きな人は、
性格的に税理士に向いていると言えますね。
3. 地道なコツコツ作業が得意な人
税理士の主な業務内容はお客さんの税金を計算して、役所(税務署)に申告することです。
その基となるのは各社の経理から出てくる資料ですが、
申告作業の前に各資料のチェックが入ります。
経理のほうで処理された仕訳には、
消費税や勘定科目の誤りがあるケースもあります。
税理士はこれらの誤りを地道に潰しつつ、
経理の資料をより確実なものに仕上げていきます。
一つ一つの勘定科目や仕訳を見て作業をしていくため、地道な作業が得意な人は税理士に向いています。
会計事務所に勤めている人はどんな人が多いのかというと、
やはり「性格的にキッチリした人」が多い印象ですね。
以前勤めていた事務所でも、
今の事務所でも共通して良い意味で細かい人が多いです。
会計事務所では数字をちゃんと合わせないといけなかったり、
ミスが許されない場面も多いです。
そのため自然とキッチリとした性格の人が多く集まる職業だと言えます。
そもそも大雑把ですと、
申告書を作成補助する際に誤って数字を入れてしまうミスが発生する危険性もあります。
そのため例え1回誤って入力しても、
すぐに間違いに気付ける人も多いです。
また基本的にもの静かな人が多いです。
業務内容がコツコツと会計データを入力したり、
申告書に数字を入力する仕事のため集中力が問われてきます。
そのため、静かに集中して業務を行う人が周りに多いと感じています。
4. 仕事の正確性に自信がある人
会計事務所に向いてる人は、とにかく正確性がある人です。
コツコツした作業が得意な人は適性が高いでしょう。
会計事務所では、正確に会計入力や申告書作成ができる人が求められます。
実際に私も会計事務所の面接を受けた時は、
正確に処理ができるのが当たり前という感じで所長先生が対応されている印象でした。
会計事務所では税務関係の申告書も勿論大事ではありますが、
中身の日々の月次内容の正確性も重要視されます。
面接でも会計事務所では、一つずつ会計の内容をチェックして変なものがあれば指摘するという所長先生の話を聞いたことがあります。
今まで勤めた会計事務所ですと、どちらかというと申告書の内容を重視するという印象が強かったため、ここは会計事務所との違いだと感じます。
そのため、一つの取引を正確に科目選択や金額を合わせることが出来る人が向いていると言えます。
5. 正義感や倫理観が高い人
税理士の仕事は、税法という法律に基づいた処理をしなければなりません。
ときどきニュースで企業の脱税という言葉を耳にしますが、
通常このようなことはあってはならないことです。
その職業上、税理士には遵法意識に基づいた正義感と高い倫理観が求められます。
なかには節税を強く求める経営者もいますが、税理士としては法を逸脱した処理をすることは許されず、適切に指導する必要もあるのです。
6. コミュニケーションが得意な人
税理士に向いている性格的特徴として、
コミュニケーションが得意(少なくとも人間嫌いではない)であることも重要です。
税理士というと、机に向かって数字とにらめっこするというイメージを持つ人が大半かもしれません。
しかし、税理士の実務は企業の経理部員とのやり取りがあったり、
顧問となった場合は経営層への税務アドバイスなども仕事になります。
また、開業税理士は営業で顧問先を開拓する必要もあります。
時にはコネや泥臭い営業力も必要になるでしょう。
税理士は実務能力もさることながら、
お金を稼ぐためにはコミュニケーション力がかなり求められるのです。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
会計事務所(税理士補助)の仕事内容できつい瞬間5つ
- 会計事務所の仕事はきつい?
- 有資格者と無資格者で仕事内容は違うの?
- お客さんはどんな人たち?
- 繁忙期はサービス残業が多くて激務って本当?
以下では、会計事務所で働いていて「仕事がきつい…」と感じる瞬間について解説します。
税理士業界への転職を検討している人は参考にしてみてください。
1. 年収が低くてきつい
未経験の税理士補助として会計事務所に入所した場合、
年収は300万円〜350万円程度が相場です。
20代前半の人ならまあ「平均的」といえる年収額ですが、
この業界は20代後半〜30代からキャリアスタートする人も多いので、給料に不満を持っている人は少なくないですね。
税理士補助と比較されることが多い職種としては一般企業の経理職がありますが、それでも1割〜3割程度は低くなってしまうのが現実です。
経理職の場合、未経験採用だと年収350万円〜400万円程度になることが多いです。
それでいて、税理士補助には「税理士としての実務能力」が求められます。
(お客さんから見れば、自社を担当してくれる会計事務所職員が資格を持っていようがいまいがどうでもいいことですからね)
求められる仕事レベルの高さと、お給料の水準とが釣り合わないケースが多いのは、
この業界で働く税理士補助の不満あるあるだったりします。
ただし、対応できる仕事が増えれば増えるほど、
インセンティブ(ボーナス)を受け取れる場面が多くなるのもこの仕事の特徴です。
中には無資格でも年収1000万円近く稼いでいる税理士補助もいますから、
必ずしも悲観的になる必要はありません。
2. 仕事を覚えるほど忙しくなってきつい
会計事務所で働く人は、
「優秀な人ほど仕事がきつい」という特徴があります。
未経験で入社した場合、先輩の手伝いをしたり、小規模な事業者のクライアント担当になったりすることからスタートするケースが多いでしょう。
最初のうちは比較的落ち着いて働けると思いますが、
3年〜5年程度の経験を積むと、自分一人である程度の規模の法人担当を任されるようになります。
こうなると仕事の忙しさはぐっと増してきます。
あと、担当しているのが個人事業主顧客ばっかりだったりすると、
確定申告の時期に業務が集中して超激務になりがちですね。
法律で定められた申告期日は動かせませんから、
間に合わなければ残業や休日出勤となりますが、
残業代を割増賃金で払ってくれるかどうかは所長税理士の考え方次第です。
(大手の企業では残業代が出ないとかありえないですが、
会計事務所なんてどこも小さな組織なんで、労働法のルールなんて守られていないのが現実です)
会計事務所には繁忙期と閑散期がある
これから会計事務所に未経験で入社する人にとって、
仕事について行ける気がしない…
という不安は常にあると思います。
多くの人が税理士試験の勉強と両立が必須だと思いますので、
仕事が激務すぎるのも困る人も多いでしょう。
そんな方に知っておいておいていただきたいのは、
会計事務所の仕事は「繁忙期と閑散期で業務量にかなりの差がある」ということです。
繁忙期のタイミングで入社すると「こんなに仕事がきついなら試験は無理かも…」となりがちですが、
閑散期になると非常に業務量が少なくなるのであきらめることはありませんよ。
(逆に、閑散期に入社して「楽勝かも♪」なんて思っていたら、繁忙期に地獄を見る…なんてケースも)
なんにせよ、年間の業務量で考え、試験勉強との両立を考えるのが良いでしょう。
会計事務所未経験で一番きついと断言できるのは確定申告時期です。
私は未経験で以前勤めていた事務所に入所して一番壁にぶつかってしまったのが、確定申告でした。
確定申告の一番きついところはミスができないのですが、
申告期限が一斉集中するため数をこなさないといけないところです。
しかも確定申告件数40件程度を入所してすぐの確定申告時期に担当で割り振られたのですが、
どれだけ複雑でも簡単でも1件となるのがキツかったです。
しかも最初は知識もないため、
なかなか1件すらまともにこなすことができません。
何度も赤点でやり直しでした。
そのため、どうしても残業時間が多くなってしまいます。
最初の確定申告時期はほとんど終電に近い時間帯で帰宅することとなりました。
このことから未経験の場合は特に確定申告の知識を身につけることを優先させたほうが無難だと言えます。
繁忙期は残業が多い(閑散期は少ない)
会計事務所にとって「繁忙期の残業」はもはや宿命のようなもので、
ほとんどの事務所でこの時期は残業が発生します。
(逆に言うと、繁忙期以外の時期=閑散期はかなり業務が落ち着いていることが多いです)
典型的なのは、個人事業主の確定申告業務を行う2月〜3月ですね。
あと、三月決算法人の法人税申告業務がある5月や、
年末調整業務がある12月も繁忙期になることが多いです。
私も以前いた事務所では遅いときは終電まで残業することもありました。
ただし残業といっても月平均10時間程度の事務所もありますし、
ほとんど残業がない事務所もあります。
そういった事務所では法人の決算時期が一定の月に集中しないようにしていたり、
会計入力は専門のパートさんを雇っているなど工夫されています。
所員が働きやすいように配慮してくれる会計事務所もたくさんあるので、
そのような事務所を選ぶこともおすすめします。
3. お客さんとのやりとりのストレスがきつい
会計事務所のお客さん(クライアント)は中小企業の経営者さん達ですが、中には難しいタイプの人もいます。
クライアントの税務申告の代理をするのが私たちの仕事なわけですが、クライアントがきちんと資料を出してくれないことには申告のしようがありません。
クライアントの中には、連絡が付かない、資料の集まりが思わしくない(なのに遅れると逆ギレしてくる…」)という人も少なくありません。
私の場合、不足資料を請求しようにも連絡が付かず、資料が届いたのは申告期限の数日前ということもありました。
会計事務所の仕事は「外回り営業」も多い
会計事務所というと「毎日電卓を叩きながら地味にコツコツとデスクワークをしている」というイメージを持つ方が多いでしょう。
ですが、実際にはかなり雰囲気が違います。
会計事務所の仕事は「外回り」が多い仕事なんです。
もちろん、とびこみの営業とかそういうのはありません。
雰囲気的には「ルート営業(顔なじみのお客さんとの関係維持)」みたいな感じですね。
会計事務所での外回り業務と言うのは、巡回監査のことです。
自分の担当する顧問先をまわって、
会計入力や資料に不備がないかどうかを確認しにいきます。
それ以外にも顧問先の経理担当者とのやり取りや試算表をもとに、
顧問先の社長へ現在の状況を報告することもあります。
私も以前勤めていた事務所で先輩の補助としてですが、
顧問先を訪問することがありました。
Excelで作成した損益予測の表をもとに報告したり、
先方作成の資料を指摘するということをしていました。
ただし入所してすぐは内勤業務を中心として、
慣れてから少しずつ巡回という流れの事務所が多いです。
私の以前勤めていた事務所でも入所して半年ぐらいは内勤業務中心でした。
4. すべての業務でノーミスが求められてきつい
会計事務所で働く税理士補助/税理士は、
すべての業務において「ノーミス」が求められます。
決算書や申告書の内容に1円でもまちがいがあれば、クライアントの利益に関わりかねないからです。
ミスによってクライアントに損害を与えてしまったような場合、クライアントから契約解除された上で損害賠償請求を受けるようなケースもあります。
税理士賠償責任の保険制度なんかもありますが、会計事務所に支払い義務が生じるケースもあります。
さらにいうと、税制改正の発表が毎年のようにあり、その上で新設のルールもどんどん追加されていきます。
近年の大きなところでは、マイナンバー制度、消費税軽減税理、インボイス税度といったものがありましたが、こうした新しいルールにもどんどん対応していかないとミスにつながります。
5. 税理士業務以外の相談も多くてきつい
実務経験の増加と共に、クライアントから税務に関する相談が増えます。
税務以外の会計や社会保険についても同様で、問い合わせ内容は
- 資金繰り対策(金融機関との融資交渉)
- 補助金や助成金の手続き
- 節税対策
- 暗号資産の税金
- 相続対策
- 生命保険の提案
などなど、多岐にわたります。
範囲がきわめて広いため、私たち自身がよく理解できていない制度も当然あります。
しかし、クライアントはこちらのことを「会計や税務のプロ」という目で見ていますから、「わかりません」ではすみません。
(最悪の場合、顧問契約を切られてしまいます)
このため、会計事務所で働く税理士補助は、
日頃から所内勉強会・オンラインセミナー・税理士向け書籍等で、積極的なインプットを重ねるのです。
また、クライアントからは、税理士業務とは本来異なる作業代行・提案・意見も求められます。
例えば、社労士の範疇である給与計算や労務の相談、
リスクに備えた生命保険や収入保障の提案、補助金や助成金の申請の意見や手続きの代行です。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
会計事務所の「会計入力業務」ってどんなもの?
会計入力は、会計事務所職員の定番業務の1つです。
簡単に言えば、会計ソフトに仕訳を入力していく業務になります。
未経験で会計事務所へ入所する場合、
まずはこの会計入力で基本的な知識と経験、顧問先の特徴を身に着けていくのが一般的です。
なお、本来は会計ソフトへの入力作業は、会計事務所側ではなく、顧問先クライアント企業が自身でやるのが望ましいとされています。
元になる資料などは全て顧問先クライアントの事務所にありますし、実際の取引内容を把握しているのはクライアントの担当者ですからね。
なので、事務所によっては会計入力のことを「記帳代行業務」と呼ぶケースもありますね。
会計入力は顧問先がすべてやるケースも
最近は顧問先企業が会計入力作業をほぼすべてやってくれるケースも多いです。
そのような事務所の職員の場合、会計入力と言っても「チェック作業」がメインになります。
内容としては顧問先の経理担当者が入力した会計データを見て、
数字が合っているかどうかやおかしなところがないかを確認する業務です。
顧問先企業の経理担当者と内容のやり取りをすることが多いため、顧問先対応も学ぶことができます。
会計入力が完了した後の業務
そして会計チェックが完了したら、月次の試算表を作成して顧問先へ報告します。
報告方法としては、顧問先へ訪問することもあればメールで報告することもあります。
私も最初は会計入力や会計チェックから少しずつ学んで、やる業務を増やしていきました。
顧問先から届いた通帳コピーや請求書等の資料を会計ソフトに入力し、顧問先へ月次報告を行います。
年次決算や確定申告・年末調整などの業務
そして顧問先の年度末には消費税等の届出提出が必要かどうかを確認し、決算月には法人税等の申告書作成補助をします。
1月には法定調書や償却資産税申告等、3月には確定申告、12月には年末調整と毎月業務とは別に行う業務も月によっては発生します。
個人の顧問先が多い会計事務所ですと、3月は特に忙しくなってきます。
8月については会計事務所にもよりますが、決算が比較的少なく閑散期となります。
私はこの時期に膨大な資料を片づけたり、溜まっている面倒な業務を片づけたりします。
会計事務所の仕事は補助であっても内容が多岐に渡るため、やることが多いという認識は持っておく必要があります。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
会計事務所の「一般事務」の仕事内容
会計事務所で働いている人には、大きく分けて以下の4種類がいます。
- 所長税理士
- 勤務税理士(有資格職員)
- 税理士補助(無資格職員)
- 事務職員(一般事務)
1.の所長税理士は事務所の経営者ですね。
普通の企業で言うところの社長です。
2. 勤務税理士と3. 税理士補助は、それぞれ自分の担当クライアントがありお客さんと直接やりとりをします(基本的に同じ仕事をしています)
4. 事務職員(一般事務)は内勤の職員です。
仕事内容的には1.〜3. の人たちのサポート業務で、現実には女性の比率が圧倒的に多いでしょう。
もちろん、会計事務所は一般事務の人たちの仕事無くしてはまったく回りませんから、とても重要な職務です。
以下、会計事務所で働く一般事務職員の仕事内容について紹介しましょう。
会計事務所一般事務の仕事内容としては、
文房具の在庫管理や請求書発行や入金管理、
一緒に働く所員に関する手続きや採用関係の連絡等、多岐に渡ります。
また、所長税理士や税理士補助から依頼される突発的な雑務をすることもあります。
サポート業務をなんでもやるという感じの事務内容になることが多いですね。
会計事務所で一般事務という募集になると仕事内容は多岐に渡ることが多いので、
面接時には仕事内容を確認しておくことが無難です。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
会計事務所職員の服装について(男性・女性別)
会計事務所で働く職員の服装についてですが、
男性の場合はほぼ例外なくスーツですね。
職業柄、クールビズを禁止している職場もあるようですが、最近ではほぼクールビズOKなことが多いでしょう。
また、リモート勤務などもずいぶん進んだように思います。
一方で、女性の場合は事務所の方針によってルールがかなり違います。
女性であっても巡回があったり顧問先と会う機会が多ければスーツ着用という事務所もありますし、
逆に内勤中心であれば服装はオフィスカジュアルという事務所もあります。
私は以前いた事務所では基本はオフィスカジュアルをベースにした服装にし、
顧問先訪問がある場合はスーツに着用していました。
ただ上司の女性の方は外出がかなり頻繁にあったためか、
平日はスーツを着用しており、休日出勤の時だけ私服を着ていました。
今の事務所では服装規定はさほど厳しくないため、
オフィスカジュアルよりも少し緩い形の服装で出勤している女性が多いです。
ただし事務所によっても服装規定は異なってくるため、
事務所のホームページ等の写真で女性がどんな服装をしているのかチェックしたり、面接時に所員の方に確認する方が無難です。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
税理士(税理士補助)には修行期間が必要
税理士を目指す人の多くは、将来的に独立して自分の事務所を設立することを目指していると思います。
しかし、どんなに優秀な人あったとしても、税理士としての実務を学んでからでないと独立することなんてできません。
(これは税理士だろうが会計士だろうが、弁護士だろうが同じことですね)
会計事務所は「勉強したことが実務で活かせる仕事」
会計事務所は、実務経験を積んでも「学び続ける」というきつさがあります。
これは裏を返せば、「学ぶことが力になる」という意味でもあるのです。
例えば、税理士試験対策として簿記や税法について勉強しますが、これら学んだ内容は翌日から実務で使える知識になります。
営業マンなどだと、ビジネス書などでいくら勉強をしても、それらがすぐに成果につながることはほぼないですよね。
税理士補助という職業の場合、勉強と実務が非常にリンクしているのが特徴です。
常に勉強することが求められるきつい仕事であるのは事実ですが、学べば学ぶほど、仕事の実力もどんどんついてくるというわけですね。
会計事務所の仕事は慣れてきたら楽で楽しい?
会計事務所は業務に慣れてくると楽な部分が多いです。
逆に言うと「入社した当初が一番しんどい」といえるかもしれませんね。
というのも、会計事務所の仕事って毎年同じことの繰り返しなんですね。
2年目以降になると「この作業、去年もやったな」という場面が圧倒的に多くなってきます。
必然的に作業にも手慣れてきますし、
わからないことがあれば「去年どうやったっけ?」と調べればOKなんですね。
私が以前他業界に比べて楽だなと思ったのは、
分からないところを調べる部分です。
以前勤めていた一般企業の事務ですと、
処理に困った場合は先輩に解決策を相談するしかありませんでした。
しかし、同じ質問を数人の先輩に相談すると先輩によって回答が全く異なってくるということが多々ありました。
そのようなことが何度もあり、
判断に困ってしまったことが結構ありました。
しかし会計事務所の仕事は税務など法律に基づいて行うため、
自分で調べることで解決できることも多いです。
もちろん上司に確認することもありますが、
ある程度回答の方向性を定めてから相談することもできます。
判断に迷うことが少ないのはかなり魅力的だと言えます。
>>【ガチ搾取の実態…】ブラックな会計事務所の労働環境が地獄すぎる(具体例)
会計事務所で2年目〜3年目の仕事内容はこんな感じ
会計事務所でのキャリアが2年目〜3年目になると、
仕事内容はどんなふうに変わってくるでしょうか。
この時期になると「まったくの新人」という扱いは卒業して、
申告書作成補助を任されることも多くなってきます。
実際に私も以前勤めていた事務所では2年目から任される申告書作成補助の件数も増えました。
また、申告書の内容も1年目と大きく変わってきます。
私の場合は1年目については均等割のみの赤字の会社の申告書作成補助が中心だったのですが、
2年目からは黒字の会社の申告書作成補助を任されることが増えました。
黒字会社の申告書を作成する場合は気を付けないといけない箇所も多く、
税額にも影響するためプレッシャーが大きくなります。
また月に数件の顧問先の申告書作成補助をやることも多いため、
1件に時間をかけ過ぎることができないのも大変さとしてあります。
プレッシャーも大きいですが、達成感も大きいためやりがいのある仕事ができます。
仕事で一人前になると楽しくなってくる
私は、税理士補助の仕事がきついのは、知識が不十分な新人の時期だけだと思っています。
(つまり、最初のうちが一番しんどくて、経験を積むほど仕事は楽になってくる)
私たち税理士補助は、クライアントである中小企業経営者に対して、助言や提案を行います。
会計や税務についてのアドバイスをするのが基本ですが、クライアントとの信頼関係ができてくると、いろいろな相談を受けることがあります。
信頼されれば、依頼が増える一方でそれにともなうインセンティブ(相談を受けたことに対しての報酬)も増えてきます。
それらは自分が所属する事務所の収入になるわけですが、私たち職員に対してボーナスとして反映されるケースもありますね。
「会計事務所の税理士補助は年収が低い」といわれがちですが、このインセンティブにより、年収がかなり多くなるケースもあるんですよ。
知識の積み重ねが、他者との差別化になり、こなせる業務の範囲が広がります。
そして満足が得られる仕事につながります。
税務だけでなく「経営者のパートナー」を目指す
税務の範疇を超えて学び続けることで、クライアントへの改善案が幾つも頭に浮かぶようになるでしょう。
消費税納税の軽減、複数の保険契約の見直し、補助金制度が適用、といったようにです。
このような案が浮かぶと手を動かしたくなり、直ぐに表計算ソフトに入力してシミュレーションし、そして提案していきます。
働き始めた当初は「経理補助」のような働き方できつい・割に合わないと感じる部分も多いでしょう。
しかし、実務経験を重ねて経営者のパートナーのような立場で仕事ができるようになると、この仕事はとても楽しくなってくるはずです。
【ガチ搾取の実態】税理士業界で働くなら「ブラック事務所」に気をつけろ…!

(労働環境が過酷な「ブラック事務所」の実態とは…)
これから働く人も、すでに働いている人も、
会計事務所で働くなら「ブラック事務所」にまちがえて入社しないように注意してください。
会計事務所(税理士業界)って、所長税理士含めて5名〜10名ぐらいの「小さな組織」がほとんどです。
基本的に所長税理士のワンマン経営なので、
その所長税理士の考えがブラックだと、そこで働く職員スタッフは「超絶ブラックな労働環境」で働くことになってしまうんです。
ブラック事務所の労働環境は本当に悲惨です。
↓例えば、私が実際に働いていたブラック事務所の労働実態はこんな感じでした。

- 月給手取り16万円で生活費カツカツ。資格スクール代すら払えない。
- 職員1人あたりの担当顧客数が多すぎて、仕事が激務すぎる。
- 客層が悪すぎて、ヤ◯ザみたいな顧問先社長から脱税の片棒かつぎをさせられる…。
- 新人は「雑用係」でろくに仕事を教えてもらえない。
- 顧客のほとんどが個人事業主で、確定申告時期の業務量が地獄…。
- 所長税理士やベテラン職員のえげつないパワハラが横行。
- 税理士試験の勉強と両立なんてほぼ不可能。3年間で科目合格ゼロ…。
(↑いま思い出しても胃がキリキリしてきます…。)
特にきつかったのが、所長税理士とベテラン職員によるパワハラ/モラハラですね。
ブラックな会計事務所って、所長税理士と職員スタッフが「師匠と弟子」みたいな徒弟制度の雰囲気なところが少なくないんですよ。
ささいなミスで怒号が飛ぶとかは日常茶飯事でしたし、
人格を否定するような罵声をくらいすぎて精神的に病みまくってました。
ブラック事務所に「税理士としてのキャリア」をつぶされる人多数…
あと、ブラック事務所って新人を教育するという文化がほぼないんです。
基本的に職場に放置されて「先輩のやりかたを見ながら覚えて」みたいな感じ。
で、積極的に質問してかないと「お前やる気あんの?」と怒られる。
まだ教わっていないこと、知らない処理でミスしたら「なんでできないの?」と怒鳴られる。
あと、ブラック事務所勤務で、
仕事と税理士試験の両立とかはほぼ不可能ですからね。
優秀だとかそうでないとかの問題じゃなくて、現実問題として勉強する時間がとれないんです。
実際、「何年も働きながら勉強してるのに科目合格ゼロ…」
みたいな人って、ブラック事務所にはいっぱいいますからね…。
こんなふうに、ブラック事務所にまちがえて入社してしまうと、
長い目で見ると、税理士としてのキャリアをつぶされてしまう可能性大です。
本当にしんどい状態になってしまうので、くれぐれも注意してください。
【天国と地獄…】ホワイトな会計事務所も探せばちゃんとある
もちろん、会計事務所のすべてがこういう「ブラック事務所」というわけではありません。
中には職員スタッフの雇用環境を改善して定着率を高め、
どんどん事務所を大きくしていっているホワイトな会計事務所もありますよ。
実際、私も1社目のブラック事務所の業務が限界を超えた時に、
別の会計事務所に転職したのですが、
「ここは天国か…?」みたいなホワイト環境でした。
(というか、転職前が地獄すぎただけなのですが)

↓ホワイト事務所の職場環境は例えばこんな感じ。
- 未経験資格なしの新人でも年収400万円(月給25万円〜)スタート。
- 顧客の「数より質」で高い顧問料を実現していて好業績。
- 法人顧客がメインなので確定申告時期も残業ゼロ。
- ワークライフバランス型の勤務で税理士試験との両立も余裕あり。
- しっかりとした新人研修があり無理なく業務に適応できる
- 売上数十億円規模の大手クライアントもあり貴重な経験を積める
すでに会計事務所で働いている人の中には「そんなホワイトな事務所ほんとにあんのかよ?」って思う人もいるかもしれませんので、
↓実際に募集されているリアルな求人例も見てみましょう。
お給料の相場感からして全然違いますよね。
ブラック事務所の環境に慣れていると、
「会計事務所なんてどこもこんなもんだろう…」って思ってしまいがちなんですが、実際にはそうではありません。
ひとくちに会計事務所といっても、
所長税理士の考え方によって職場環境や社風はまったく違うんですよね。
…
…
と、このように書くと、
「自分の学歴や職歴だと、ホワイト事務所に入るのはきびしいかも?」
「科目合格もまだないし、簿記2級すら持ってないからホワイト事務所に転職は無理?
と感じる方も多いかもしれません。
特に、税理士試験って、社会人になってから勉強を始める人も多い試験なので、
未経験資格なし(科目合格ゼロ)で転職活動せざるをえないケースは非常に多いんですね。
ただ、結論から言うとこれは大丈夫です。
ホワイトな会計事務所の求人って、
探し方さえまちがえなければちゃんと見つかりますし、
意外にハードルは低くて、現時点での職歴に自信がない方でも普通に入社できますよ。
(※ ホワイト求人の探し方は、この次の項目ですぐお教えします)
業界経験2年以上〜などの実務経験者はもちろん、
未経験資格なしの人でも、ホワイトな会計事務所に採用されるケースは普通にあるんです。
以下では、現時点での職歴や資格スキルに自信がない人が、
ホワイト事務所の求人を見つける方法を解説します。

年収高めで働きやすい「ホワイト事務所の求人」を見つける方法

(税理士目指して会計事務所で働くなら「ホワイト事務所」を勤務先に選びましょう)
会計職専門の転職サイトとは、会計事務所や経理といった「会計職の求人」だけを掲載している転職サイトのことです。
ひたすら「求人数ナンバーワン!」で勝負してくるリクナビ等と違って、
「この業種・業界の求人ならどこにも負けない!」というかたちで、
求人の質の高さ(年収などの雇用条件)で勝負しているのが特徴です。
逆にいうと、会計職専門サイトは「質の高さ」で勝負しないと、
「求人数ナンバーワン」が売りのリクナビには勝てないんです。

会計職専門サイトでは、ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されていますので、
変な事務所にまちがえて応募してしまうリスクを避けられますよ。
ホワイト事務所の求人は、こういうところで探せば見つかる!
↓会計職専門の無料転職サイトで有名どころでは、ヒュープロがあります。
↓例えば、以下のようなホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
(無料登録で、リアルな求人条件や事務所名、年収も見られます)

- 未経験資格なしでも年収450万円〜の求人
- 実務経験3年以上で年収600万円〜の求人
- BIG4税理士法人を含む大手税理士事務所の求人
- 資産税の実務経験を積める専門事務所の求人
- 会計事務所から経理への転職歓迎の一般企業求人
経理職の求人も豊富にあるので、
会計事務所から経理への転職を目指す人も使えますよ。
ヒュープロは会計職を志す人にとっては「鉄板中の鉄板サイト」です。
求人リサーチにフル活用しましょう。
「科目合格以上」の人なら、マイナビ税理士もおすすめ
↓ヒュープロよりは求人の選択肢がかなり少なめになりますが、マイナビ税理士もおすすめです。
マイナビ税理士の難点としては、科目合格1科目以上の人じゃないと登録できないことですね。
逆に言うと、この「科目合格以上」という条件をクリアできる人なら、条件の良い求人がたくさんありますよ。
(この点、ヒュープロは未経験資格なしOKの求人もたくさんあります)
もちろん、税理士業界で転職活動を進めていくにあたって、
応募する求人の選択肢はたくさんあるにこしたことはありません。
↑いずれも無料で使えるサイトですので、状況に応じて使い分けてみてください。
会計職専門サイトを使えば、ブラック事務所の求人を排除できる理由
会計職専門の転職サイトは、求人の質を確保するために、
求人を出す企業側(会計事務所側)の審査を厳しく行っているのが特徴です。
具体的にいうと、担当のエージェントが実際に事務所に出向いて所長税理士と面談し、
スタッフに対してブラックなことをやってないか?をチェックするしくみがあります。
大手転職サイトのリクナビとかハロワだと、
求人数が膨大すぎてこういうきめ細やかなチェックはむずかしいのが実情ですね。
(広告料というかたちでお金を払えば、
ブラックだろうが何だろうが求人を掲載できてしまう)

ある程度求人数がしぼられている「業種業界の専門サイト」だからこそ実現できるチェック機能というわけです。
あと、転職サイトで求人を見たときに、
「この求人を出している事務所はホワイトか?ブラックか?」なんて、
ぶっちゃけよくわからないですよね。
(実際に事務所に出向いてみないと判断のしようがない)
この事務所良さげ!って転職サイトを見て思って面接に行ってみたら、
みんなしんどそうな顔して働いてて応募する気が失せた…なんて経験がある人も多いでしょう。
(これ、めっちゃ時間の無駄ですよね…)
特に、働きながら転職活動をする場合、時間や労力をいかに効率化するかは大切。
だからこそ、会計事務所の求人は、あらかじめブラックを排除してくれている会計職専門サイトで探すべきなんです。
ブラック事務所の求人はあらかじめサイト側が排除してくれていますから、
ホワイト事務所の求人だけにしぼりこんで、転職活動を進めていくことができます。
>>ホワイト事務所の求人多数あり!会計職専門の転職サイトで求人を見てみる
今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと

(今すぐ転職できない人も「転職サイトへの無料登録」だけは早めにやっておきましょう)
- いまの職場で定年までずっと働くことはありえないけど、今すぐは転職活動を始められない。
- 仕事が忙しすぎて転職活動に時間と労力をさけない…。
- なんとなく仕事に不満やモヤモヤはあるけど、転職するかどうかはまだ決めていない。
↑このブログを読んでくださっている人の中には、こういう状態の方も多いでしょう。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。
新しい職場環境に移るのって、いろんなストレスがともなうものです。
なぜかというと、転職って、ぶっちゃけ運で決まってしまう部分も大きいから。
どんなに優秀でやる気のある人でも、たまたま市場環境が悪くて、
ホワイト事務所が求人を出していない時期に転職活動することになると、
やむを得ずブラックな事務所に転職せざるを得ない…。みたいな事態に見舞われることはあり得ます。
実際、私もブラック事務所勤務時代に、
「この先輩、めっちゃ優秀で性格も素晴らしいのに、
なんでうちみたいなブラック事務所で安い給料でこき使われてるんだろう…?」
って人はもううんざりするほどたくさん見かけました。

転職活動ってそのときどきの景気状況に左右される部分がものすごく大きいんです。
どんなに優秀な人でも、ホワイト事務所側が求人を出してくれないことには転職成功なんてありえないですよね。
だからこそ、早め早めに準備を始めて、多くの求人情報に日常的に触れておくことが大切なんです。
具体的には、会計職専門の転職サイトに無料登録して情報リサーチを始めましょう。
転職サイトに無料登録すると、希望勤務地や譲れない条件(年収など)の希望条件を入力することができます。
これを細かめに入力しておくのが、情報リサーチの質を高めるコツです。
↑さらっと書きましたが、この入力作業がめちゃくちゃ重要です。

最低限、これさえやっておけば、ホワイト事務所の求人が転職サイトに登録されるたびに、
最新の求人情報が定期的にメール配信されてきます。
良さげな求人が見つかったら、ブックマーク保存しておきましょう。
ホワイト事務所の求人情報をコツコツストックしておくことで、
いざ転職となった時にロケットスタートでライバルに差をつけることができます。
日常的に求人情報を見慣れておくことで、「相場感」を養うことも重要。
業界内での年収や雇用条件の相場などもなんとなく把握できるので、
条件面で損するリスクを下げられます。
(実際にはもっと良い条件で攻めても良いのに、相場感がないために低めの条件で我慢してしまう…みたいなケースはすごく多いです)
ホワイト事務所の求人は人気なので、ライバルもある程度います。
ライバルの中から頭ひとつ抜け出すためにも、日頃から多くの求人情報に触れておくようにしましょう。
会計職専門の転職サイトは、誰でも無料で使うことができる貴重な情報リソースです。
無料登録で事務所名やリアルな年収を見ることができますので、活用するようにしましょう。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切
このように、いろいろ理由があって今すぐは転職活動できない人も、
転職サイトへの無料登録だけはやっておいた方が良いです。
日常のストレスや疲労が限界に近づいてくると、この作業すらめんどくさくなるのが普通です。
仕事終わった後や通勤電車の中で、転職サイトをスマホでチェックするのすら苦痛に感じてしまうんですよね。
そうなる前に、転職サイトに無料登録して希望条件の入力だけはきっちりやっておいてください。
これだけやっておいて、気になる情報が自動的に配信されてくるのをチェックしておくだけでも、
「今の状況がどうしてもしんどくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでどうしようもなくなる前に、転職という対策を打てるようにしとくことが大切なんですね。
転職サイトはだれでも無料で使えます。
今すぐは転職活動できない人も、無料登録しておきましょう。
将来は「どうせ税理士として独立するから、職員時代の給料は安くてもいい」という方へ
「将来的に独立を目指してるから、職員時代の給料は安くてもいい」
「有能な税理士になるためには、激務ぐらいの環境で実務を鍛えてもらうべきでは?」
↑こういうスパルタで自分に厳しい人もひょっとしたらいるかもしれません。
ただ、結論から言うと、こういう発想で勤務先の事務所を選ぶのはやめといた方が良いです。
私は過去10年間に3つの会計事務所で実務やってきましたが、
激務ブラックな事務所で働きながら、
税理士試験を突破できた人に一度も出会ったことがありません。
(過去に100人以上の税理士志望者と一緒に仕事してきてますが、ゼロです)

人間はなんだかんだで環境に左右される生物です。
所長税理士以外は税理士有資格者が1人もいない…みたいな環境で働くより、
毎年当たり前のように科目合格者を積み重ねる人が出て、
5科目達成者もポツポツ出てるような事務所で切磋琢磨(せっさたくま)しあう方が、絶対に短期合格に近づけますよ。
仕事と勉強の両立がマストな社会人受験生にとって、どういう事務所を選ぶか?は超重要な問題です。
勤務先にブラック事務所を選んでしまうと、
あなたの「税理士になる」という夢は確実に遠のいてしまうので、注意してください。
お給料についても、将来の独立資金のことも考えると、ちょっとでも高い方が良いですからね。
会計事務所で働く場合、税理士試験の進捗は、仕事のモチベにも大きく影響します。
業務量の落ち着いているホワイト事務所を勤務先に選ぶようにしましょう。
税理士業界で働くなら「どのぐらいのお給料を稼げるか?」はものすごく大切
お給料の金額ってあらゆる意味で超重要です。
20代まではいいけど、30代以降はマジで痛感すると思います。
「お金にまつわるプロの専門職」を名乗ってるのに、自分自身のお給料は安い…とか、正直悲しすぎますからね…。
ちゃんとしたお給料を稼いでることは「職業会計人としてのプライド」にかかわることなんです。
会計事務所の職員が毎日やりとりするお客さんって、中小企業の社長さん達です。
社長さんたちに会計や税金のアドバイスをするのが仕事内容なわけですが、
社長さんたちってアドバイスを受ける相手を見るにあたって、
「こいつ自身がお金を稼いでるのか?」をものすごく重要視しています。
そして、あなた自身がお給料をバリバリ稼いでないと、
社長さん達ってアドバイスをいまいち信用してくれないんですよ。
(「俺にアドバイスする前に、お前が頑張れよ」的な態度を取られがち。これだと仕事がものすごくやりにくい)
稼げてる、稼げてないってどうしても顔に出ますしね。
中小企業の社長だと、「税理士さんって儲かるの?」って露骨に聞いてくる人もいたりします。
会計事務所の職員は、自分自身もバリバリ稼いでいる人ほど顧問先の社長から信頼され、仕事もやりやすくなるのが現実。
なので、お給料の金額にはしっかりとこだわるようにしましょう。
お金のことって表向きはみんな語りませんけど、これ、ものすごく大事なことです。
最後の最後にお伝えしたいこと

(今すぐ行動=転職サイトを使った求人リサーチから始めましょう)
↑いろいろ書いてきましたが、結局大事なのはこれです。
どんなに頭よかろうが仕事ができようが、行動しないことには状況変化はゼロです。
転職活動について言えば、
今どんな状況にいる人でも「転職サイトを使った求人リサーチ」がスタート地点になります。
まずは「ここいいかも!」と思えるような事務所の求人をみつけることから始めてみましょう。
会計職専門の転職サイトに無料登録しておけば、ホワイトな事務所の求人が出た瞬間に通知メールが来ます。
日頃から最新の求人情報をストックしておき、いざ転職となったときに最速で動けるようにしておくのが大切です。
転職サイトへの登録はスマホで1分でできる作業です。
(お金はいっさいかかりません)
サイトに無料登録すると、こまかく条件指定して求人検索できて、年収などもチェックできるようになります。
↓今すぐ情報リサーチを始められますので、無料登録は今すぐやっておきましょう。
