将来的に税理士を目指す人は、税理士としての実務経験を積むための職場として、
会計事務所で税理士補助として働くことを選ぶケースが多いです。
↓ただ、ネットの口コミやYahoo!知恵袋の相談などで、
「会計事務所(税理士補助)は、ブラック企業みたいなところしかないからやめとけ!」
↑みたいな話を聞いて、不安になっている方もおられるかもしれません。
もちろん、すべての会計事務所がブラックというわけではないですが、
中にはブラック企業やん…としかいいようがない雇用環境の事務所が存在しているのも、この記事を書いている2025年11月現在の実情ですね。
私自身も、未経験で入社した会計事務所が「典型的なブラック事務所」で、本当に辛い思いをしました。
(3年弱働いたあと、よりホワイトな環境を求めて別の会計事務所へ転職しました)

このブログ記事では、会計事務所の税理士補助が「ブラック企業しかないからやめとけ」と言われがちな理由を紹介します。
税理士業界で10年以上働いたことのある経験者として、メリット・デメリット両面からリアルな実態をお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。
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会計事務所の税理士補助はブラックしかないからやめとけ?やめたほうがいいと言われる理由7選
結論からいきましょう。
↓会計事務所の税理士補助という職種が、「ブラックしかない」「やめたほうがいい」と言われがちな理由としては、以下の7つが挙げられることが多いです。
それぞれの実態について、順番に解説していきます。
① 繁忙期が超激務で残業・休日出勤が当たり前
会計事務所の税理士補助が「やめたほうがいい」と言われる一番の理由は、繁忙期の激務です。
会計事務所の繁忙期は、
年末調整、確定申告業務のある12月〜翌年3月と、
三月決算法人の法人税申告業務がある5月です。

この時期は、会計事務所で働く税理士補助は激務になることが多いです。
特に、2月〜3月の確定申告シーズンは、個人事業主の資料が一気に届き、山のような処理に追われる時期になります。
どうしても残業や休日出勤が増えてしまうので、「ブラックしかない」と思う人が出てくるんですね。
会計ソフトやAIの導入で、激務でなくなっている会計事務所も多い
ただし、これはすべての会計事務所に当てはまるわけではありません。
ひと昔前までは手書きの伝票や元帳とにらめっこをしながら、電卓を叩いて計算し、手入力で申告書を作る…みたいなことをやっていましたが、
最近は会計ソフトやAIの導入が進み、必要な入力ができればあとは自動計算!みたいな仕事の仕方に変わっています。
確定申告時期の激務も、昔と比べると業務量が大幅に減っている会計事務所がほとんどでしょう。
法人企業のクライアントが多い会計事務所の場合、繁忙期も業務量が落ち着いていることも
また、クライアントのうち、個人事業主と法人企業の割合がどのぐらいか?によっても繁忙期の業務量はかなり違ってきます。
法人企業の割合が多い会計事務所では、繁忙期とされる2月〜3月もそれほど忙しくなかったりします。
個人事業主の確定申告は「毎年2月16日〜3月15日の期間に行う」と法律で決まっているのですが、法人企業の場合には「決算期日から2ヶ月以内に行う」というルールになっています。
法人企業の決算期日は、それぞれの法人企業が自由に決められるのが日本のルールです。
実際には3月決算法人が一番多いのですが、
ルール的には何月を決算期日にしてもOKになっていますから、
4月決算や5月決算、6月決算や7月決算など、
顧問先の企業によってバラバラになることもあります。

なので、個人事業主の顧客割合が少なく、法人顧客のクライアントが多い事務所では、繁忙期とされる2月〜3月も業務量が落ち着いているケースもあるんです。
② 所長税理士がワンマンでパワハラ気質な職場もある
会計事務所の経営者は、その事務所の代表となっている税理士です。
その下で働く税理士補助にとって、所長税理士はボスのような存在です。
なので、所長税理士の性格や人格によっては、パワハラ・モラハラが当たり前になっている会計事務所もあったりするのです。
私が最初に働いた会計事務所の所長税理士は、「この人、サイコパスなのかも…」と思うぐらい冷酷な人格だったので、かなり苦労した思い出があります。

特に、小規模な個人事務所レベルの会計事務所(スタッフ10名以内の事務所など)では、所長税理士の影響力はきわめて大きく、すべての判断がトップダウンになりやすい環境もあります。
職員が意見を出しにくく、息苦しさを感じるケースもあるでしょう。
中堅〜大規模事務所(スタッフ20名以上)では所長税理士のパワハラモラハラも少ない
一方で、ある程度の規模の会計事務所(スタッフ20名以上など)になると、所長税理士個人の人格と、組織の体制は分離していることが多いです。
なので、所長税理士のモラハラやパワハラを絶対に避けたい人は、
ある程度の規模の会計事務所を就職先として選ぶようにすると良いかもしれません。
大きな組織の場合、チーム制を導入したり、風通しを良くする努力をしている会計事務所が多いでしょう。
大手の事務所でも、未経験者採用を積極的に行っているケースはありますので、挑戦してみる価値はありますよ。
面接や職場見学での「第一印象」を判断材料にしよう
また、転職面接や職場見学などを通じて、所長税理士の人格や性格が自分と合うか?をよくチェックしておくようにしましょう。
実際に会って話をしたときの第一印象は重要です。
初対面で「ん?この人とは合わないかも…」と感じてしまった場合、
その直感はたいてい当たるものです。
たとえ給料などの待遇が良かったとしても、避けた方が無難かもしれません。

会計事務所の税理士補助は、自分のボスである所長税理士と毎日顔を合わせて仕事をすることになりますから、性格的に合わない所長税理士に当たると最悪です。
逆に言えば、性格的な相性がよく、人格者な所長税理士のもとで働くことができれば、働きやすい職場環境で力を発揮することができるでしょう。
会計事務所の人事は所長税理士がほぼワンマンで決めていますので、
所長税理士に気に入られれば、出世や昇給も早いのです。
税理士を目指す人にとって、会計事務所は「一定期間、自分の人生を預けることになる職場」になります。
転職活動では所長税理士と実際に話をして感じた直感を大切にし、慎重に判断するようにしましょう。
③ 給料が安く、昇給ペースも遅い
会計事務所で働く税理士補助の給料は「安い…」と言われがちです。
特に未経験で入ると、年収300万円前後からスタートするケースも多く、「やめとけ」と感じてしまう人もいます。
しかし、ここにも誤解があります。
給料が低い事務所ばかりではありません。
資産税や医療業界など、専門分野に特化した事務所は高収入を狙いやすいですし、昇給モデルを明示している事務所も増えています。
つまり、業績が好調な事務所を選べば、キャリアアップと年収アップの両方が目指せるんです。
「会計事務所=給料が安い」は、もう昔の話なんですよね。
④ 人間関係が悪く、派閥やお局問題がある
人間関係の悪さで「やめたほうがいい」と言われることもあります。
人数が少ない職場では、人間関係のトラブルが目立ちやすいですし、職員の年齢層が偏っていると新しい人が入りづらい雰囲気もあります。
ですが、これも事務所のカラーによります。
コミュニケーションを重視する風土のある事務所では、むしろアットホームで居心地が良い職場も多いです。
面接のときに職員同士の雰囲気を観察すれば、かなり見抜けます。
「やめとけ」と感じたら、直感を信じて別の事務所を探すのも賢い判断ですね。
⑤ 仕事量が多く、担当先の負担が重い
「担当件数が多すぎて終わらない」「毎日時間に追われる」――そんな声を聞くと、確かに不安になります。
仕事量が多い事務所では、一人あたり30件以上の顧客を担当するケースもあり、心身の負担は大きくなります。
この点が「やめたほうがいい」と言われる理由のひとつなんです。
ただ、これも働く環境次第です。
担当件数が15件前後であれば、無理なく仕事を回せることが多いです。
面接で「1人あたりの担当先は何件くらいですか?」と聞くのもポイントですね。
働きやすい環境を選べば、同じ仕事でも感じ方がまったく違ってきます。
⑥ 資格勉強との両立が難しく、試験を諦める人も多い
税理士試験を目指して入社したものの、「忙しくて勉強できない」と悩む人も少なくありません。
確定申告の時期は特に忙しく、帰宅が遅くなることもあります。
この現実を知って、「やめとけ」と言う人がいるのも理解できます。
とはいえ、受験生を応援する文化のある事務所も増えています。
試験前に休暇を取らせてくれたり、繁忙期以外は早めに帰れるよう配慮してくれることもあります。
「両立できる環境」を選ぶことで、夢をあきらめずに挑戦できるんです。
努力を続けた先に、税理士としてのキャリアがしっかり待っていますよ。
⑦ メンタルをすり減らして辞めてしまう人もいる
プレッシャーが強い仕事なので、「メンタルがもたない」「やめたほうがいい」と言われることもあります。
確かに、納期や数字に追われる仕事は緊張感がありますし、ストレスを感じる場面もあります。
でも、それを乗り越えた人たちは一様に、「この仕事をやってよかった」と話すんです。
なぜなら、経験を積むたびに自信と実力がついていくからです。
お客様に感謝される瞬間も多く、仕事の意味を感じられるのが会計業界の魅力です。
厳しさとやりがいは、常にセットなんですよね。
だからこそ、「やめとけ」という言葉だけを信じず、自分の目で確かめてみてください。
それでも、会計事務所の税理士補助として働くメリットは大きい
「会計事務所はやめたほうがいい」「ブラックしかない」と言われても、実際問題として税理士を目指すなら会計事務所という職場で実務経験を積むことはほぼ必須になります。
↓ここでは、会計事務所で働く6つの大きなメリットをお伝えします。
① 経理・会計スキルが短期間で確実に身につく
会計事務所で働くと、日々の実務を通じて経理・会計スキルが身につきます。
仕訳や決算、税務処理など、会社の数字を深く理解する仕事が中心なので、経験値の上がり方が圧倒的に早いです。
入社から数か月で、経理職として通用するスキルが身につく人も少なくありません。
一般企業の経理だと担当業務が限定されがちですが、会計事務所ではさまざまな業種の企業と関われます。
中小企業から個人事業主まで、幅広い業界の数字を見る機会があるので、実践的な知識が身につくんです。
こうした経験は、将来どんな仕事に就くにしても強い武器になります。
「やめたほうがいい」と言われても、実際は“学びの宝庫”なんですよ。
② 税理士を目指す人にとっては最高の環境
税理士試験を目指すなら、会計事務所ほど恵まれた環境はありません。
毎日の業務で扱う書類や税務計算が、まさに試験範囲そのものだからです。
机上の勉強だけでは得られない「実感のある理解」が得られるのは大きな強みですね。
もちろん、繁忙期は勉強時間を確保しにくい時期もあります。
それでも、受験生を応援する事務所を選べば両立は十分に可能です。
試験前に休みを取らせてくれたり、残業を減らしてくれる職場も増えています。
仕事と勉強の両立ができた人は、資格取得後のキャリアでも圧倒的に強いです。
「やめとけ」ではなく、「挑戦する価値がある環境」だといえます。
③ キャリアチェンジ組も挑戦しやすい
会計事務所は、実は未経験からの転職がとても多い業界です。
「異業種からの挑戦だけど、数字が好きだからやってみたい」という人も多く、
フリーターや事務職、営業職などからの転職例もたくさんあります。
一から学べる体制が整っている事務所を選べば、未経験でも問題ありません。
たとえば、営業経験がある人はコミュニケーション力を活かして顧問先対応で活躍できます。
また、コツコツ作業が得意な人は仕訳や入力業務に向いています。
自分の得意分野を活かせる職場を選べば、どんな経歴の人でも活躍できる業界なんです。
「やめたほうがいい」と言われても、自分の努力で未来を変えられるフィールドなんですよ。
④ 事務所内で「所長の右腕」としてキャリアアップする道もある
小規模な会計事務所では、頑張り次第で早くから重要な仕事を任せてもらえます。
顧問先を一人で担当したり、所長の代わりに訪問したりと、責任あるポジションに就けることもあります。
これは他の業界ではなかなか経験できないスピード感ですね。
また、職員数が少ない分、一人ひとりの存在感が大きいのも特徴です。
「自分がこの事務所を支えている」と実感できる瞬間が多く、
所長の右腕として経営や人材育成に関わる人も少なくありません。
責任がある分、やりがいも大きく、自然と自信がついていきます。
「やめとけ」と言われても、正しく努力すればキャリアの階段はどんどん上がっていくんです。
⑤ 人の役に立っている実感を得やすい仕事(「先生」と呼ばれる仕事)
会計事務所の仕事は、単に数字を処理するだけではありません。
顧問先の経営者から相談を受けたり、税金や経営の判断をサポートすることも多いです。
そのため、クライアントから感謝される場面が多く、「人の役に立っている」と感じやすい仕事なんです。
顧客との信頼関係が深まるほど、相談の内容も多岐にわたります。
「あなたにお願いしてよかった」と言われた瞬間、疲れも吹き飛ぶほど嬉しくなります。
数字を扱う仕事でありながら、人との関係がとても重要なんですね。
「やめたほうがいい」と思っていた人ほど、その温かさに驚くことが多いんです。
⑥ 会計事務所から経理への転職などの道もある
会計事務所での経験は、将来的に幅広いキャリアへつながります。
経理や財務への転職はもちろん、コンサル業界や独立開業の道も開けます。
会計・税務のスキルは一生使える専門知識なので、どんな働き方にも応用できるんです。
さらに、近年は在宅勤務やフリーランスとして働く税務スタッフも増えています。
「事務所勤務をやめたい」と思っても、その経験が次のキャリアに必ず活きます。
つまり、「やめとけ」と言われるような業界でも、しっかり経験を積めば自由な働き方が叶うということです。
一歩踏み出せば、その先に多くの可能性が待っていますよ。
まとめ
| 「やめたほうがいい」と言われる理由 | 実際のところ |
|---|---|
| 繁忙期が超激務で残業・休日出勤が当たり前 | AI化・クラウド化が進み、昔ほど残業は多くありません。 法人中心の事務所では繁忙期が分散し、働きやすくなっています。 |
| 所長税理士がワンマンでパワハラ気質な職場もある | 最近は職員定着を重視する所長も多く、チームで動くスタイルも増加中。 面接や見学で人柄を見極められます。 |
| 給料が安く、昇給ペースも遅い | 専門分野(資産税・医療など)に強い事務所は年収も高め。 昇給モデルや資格手当を明示する事務所も増えています。 |
| 人間関係が悪く、派閥やお局問題がある | 人間関係は所長の経営スタンス次第。 チーム意識の高い事務所では雰囲気が穏やかで、定着率も高いです。 |
| 仕事量が多く、担当先の負担が重い | 担当件数15〜20件の事務所なら無理なく働ける範囲。 面接で「1人あたりの担当件数」を確認すれば見極め可能です。 |
| 資格勉強との両立が難しく、試験を諦める人も多い | 受験生を応援する体制のある事務所も多く、試験前の休暇制度や業務調整で両立できる環境が整っています。 |
| メンタルをすり減らして辞めてしまう人もいる | 確かに厳しさはありますが、その分だけ成長も早いです。 努力が目に見える形で結果に繋がる仕事です。 |
「会計事務所はブラックしかない」「やめとけ」と言われるのは、昔ながらの働き方(ブラック事務所を含む)を経験した人の声が大きいからと思われます。
近年では、AI化や働き方改革の流れもあり、会計事務所の職場環境は大きく変わってきているのが実際のところですね。
大切なのは、それぞれの事務所の職場のリアルな情報を集めて判断することです。
面接で雰囲気を感じ取ったり、担当件数や受験支援の有無を確認することで、ブラックな環境を避けられます。
会計事務所で身につく知識や経験は、一生もののスキルになります。
「やめたほうがいい」という言葉に過度に流されず、実際の現場を見て判断してみてくださいね。
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