税理士事務所の仕事って、ネットでは「未経験者にはきつい」「ブラックで激務な事務所が多い」といった声が多いですよね。
実際のところはどうなのでしょうか。
たしかに、繁忙期の残業や人間関係の難しさなど、最初のうちはつらいと感じる瞬間もあります。
けれども、会計や税務の実務スキルを短期間で身につけられるのも、税理士事務で実務経験を積むことの大きな魅力です。
例えば、一般企業の経理だったら3年ぐらいかけて学ぶ実務スキルを、
税理士事務所だと1年で一気に学ぶみたいな感じです。
超スパルタ教育みたいな感じですね。

このブログ記事では、税理士事務所の仕事がきついと感じる理由と、未経験からでも続けていけるためのコツを詳しく解説します。
これから税理士目指して踏み出そう!と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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税理士事務所の仕事はきつい?未経験者が「つらい…」となりがちな理由15個
税理士事務所に未経験入社した新人さんが「つらい…」と感じやすい理由としては、以下の15個が挙げられます。
(↓たいていはどれかに当てはまる)
① どの事務所で働くか?によって雇用環境が激しく違う
税理士事務所は、一見どこも似たように見えますが、実際には雇用環境の差がものすごく大きいです。
10人以下の小規模な事務所もあれば、100人を超える大手税理士法人もあります。小さな事務所では人手が足りず、一人で何役もこなさなければならないことが多いです。逆に、大手では担当業務が細分化され、全体像が見えにくくなることもあります。
つまり、どの環境が「きつい」と感じるかは人によって違います。マルチタスクが得意な人は小規模向きですし、安定した教育体制を望むなら大手の方が安心でしょう。
働く環境の当たり外れが大きいのが、この業界の難しさでもありますね。
② 教育体制が整っていない事務所も多い
中小の税理士事務所では、教育体制がしっかりしていないケースが目立ちます。
入社初日から「これやっといて」と仕事を丸投げされることも珍しくありません。業務マニュアルが存在しない事務所も多く、見よう見まねで覚えるしかないこともあります。
未経験で入ると最初は右も左もわからず、メンタル的にきつく感じるでしょう。でも、これは業界全体の傾向でもあります。
最初の半年をどう乗り越えるかで、その後の成長スピードがまったく変わります。最初の壁を越えるまでは、焦らず粘り強く学ぶ姿勢が大切です。
③ 繁忙期は残業とプレッシャーが重なる
税理士事務所の繁忙期は、2月から3月の確定申告シーズン、5月の法人決算、12月の年末調整。この時期は本当に大変です。
定時に帰れることはほぼなく、22時を過ぎても電気がついている事務所は珍しくありません。未経験で入社したばかりの人は、何がわからないかもわからない状態で業務をこなすため、プレッシャーが重くのしかかります。
ただ、繁忙期を乗り越えるたびに確実にスキルが身につきます。最初の一年は苦しいかもしれませんが、翌年以降は「去年より落ち着いて仕事できる」と実感できるでしょう。
④ ミスが許されない緊張感がある
税理士事務所の仕事は、金額・期限・法令遵守、どれもミスが許されません。
税金は一円でも間違えれば修正申告や追徴課税につながる可能性があります。しかも、お客様の大切な資産を扱う以上、「すみません」では済まされない場面も多いです。
常に正確さを求められるため、精神的な緊張が続くのがこの仕事の特徴です。数字に強くて集中力のある人には向いていますが、細かいチェック作業が苦手な人はストレスを感じやすいかもしれません。
⑤ 人間関係が閉鎖的でコミュニケーションに気を遣う
税理士事務所は小規模な組織が多いため、チームというより「少数精鋭の村社会」に近い雰囲気があります。
所長やベテラン職員の人柄が職場の空気を大きく左右します。特に所長が強いタイプだと、周囲は常に気を遣わざるを得ないことも。
誰かと競争する環境ではないものの、協力して乗り越える雰囲気が薄い事務所もあります。結果として、孤独感を覚える人も少なくありません。
⑥ 質問や相談がしづらい職場環境
「質問したいけど、忙しそうで声をかけられない」と感じる人は多いです。
特に繁忙期には、周囲がピリピリしているため、ちょっとした質問をするのも気が引けます。その結果、わからないまま仕事を進めてミスをしてしまう…という悪循環に陥ることもあります。
質問のタイミングや伝え方を工夫するだけでも、職場のストレスは減ります。業務報告の中で自然に質問を挟むなど、相手の負担を減らす話し方を意識してみると良いでしょう。
⑦ 仕事量が多く、勉強との両立が難しい
税理士事務所で働く人の多くは、税理士試験の勉強と仕事を同時に進めています。
ですが、現実にはこの両立がかなり難しいです。繁忙期はもちろん、閑散期でもクライアント対応や資料作成などで残業が発生することがあります。
特に未経験で入った場合、最初は仕事の理解に時間がかかるため、帰宅後に勉強時間を確保するのが大変です。休日にまとめて勉強する人も多いですが、疲労がたまって集中できないこともあります。
実務と勉強を両立させるためには、短時間でも集中できる環境をつくること、そして周囲の理解を得ることが重要です。
⑧ 給料が低く、労働時間に見合わないと感じやすい
税理士事務所の初任給は、業界全体で見ても高くはありません。
未経験の場合、手取りが15〜20万円台というケースもあります。残業代が出ない事務所も珍しくなく、労働時間とのバランスに疑問を感じる人もいます。
特に、繁忙期に夜遅くまで残業しても給与が変わらないと、やる気が削がれてしまうものです。ただし、スキルを身につければ年収は徐々に上がります。3〜5年後に独立や転職を視野に入れると、将来的なリターンは十分に見込めます。
⑨ ボス税理士(所長税理士)がワンマン・パワハラ気質のことも
税理士事務所は、トップである所長税理士の個性に大きく左右されます。
所長が穏やかで人を育てるタイプなら、職場は明るくなり、未経験者でも安心して働けます。ですが、反対にワンマンで短気なタイプだと、毎日が緊張の連続です。
「怒鳴られる」「人によって態度を変える」「気分で指示が変わる」など、パワハラ的な環境も一部に残っています。これは中小事務所ほど起こりやすい傾向です。
面接時に所長の人柄をよく観察すること。スタッフの雰囲気を見れば、職場の健全度もある程度わかります。
⑩ 未経験の新人でも顧客から先生扱いされる
税理士事務所では、入社1年目でもクライアントの窓口を任されることがあります。
そのため、まだ経験が浅いのに「先生、これどうすればいいですか?」と聞かれることが多いんです。自信がない状態で質問されると、かなりプレッシャーを感じます。
しかし、相手が求めているのは「完璧な答え」よりも「誠実な対応」です。わからないことはその場で無理に答えず、確認してから折り返せば問題ありません。
この経験は、将来独立したときに必ず役立ちます。新人のうちに「責任を持つ経験」を積めるのは、決して悪いことではありません。
⑪ 新人時代は雑用も多い
未経験で入ると、最初の1年は雑用中心になることが多いです。
書類のコピー、郵送、ファイル整理、会計ソフトへの入力など、地味な仕事が続きます。中には「自分はもっと専門的な仕事をしたいのに」とモヤモヤする人もいるでしょう。
でも、どんな仕事も税理士業務の基礎につながっています。入力作業を通じて会計処理の流れが理解できるようになりますし、顧客資料の扱いにも慣れていきます。
最初の1年は修行期間だと割り切ると、気持ちがずいぶん楽になります。
⑫ 税理士業界は平均年齢が高め
税理士業界は全体的に年齢層が高めです。30代以下が少なく、40〜60代が中心の事務所が多いです。
そのため、世代間ギャップを感じる場面もあります。ITツールやクラウド会計に抵抗感がある上司も多く、効率化を提案しても「昔ながらのやり方でいい」と言われることも。
一方で、年配のスタッフからは実務のノウハウを深く学べます。知識や経験を吸収する姿勢を持てば、良い関係を築けることも多いです。
⑬ 同期入社の仲間がいないことが多い
大手企業のように同期入社がいる職場は少ないです。
そのため、仕事の悩みを共有できる仲間ができにくいのも、税理士事務所の特徴です。孤独を感じやすく、メンタル的にきつくなる時期もあるでしょう。
とはいえ、勉強仲間や同業者のつながりを外で作ることで、精神的な支えになります。SNSや勉強会などを活用して、外の世界に味方を持つことが大切です。
⑭ 顧客(中小企業経営者)とのやりとりではコミュニケーション能力が意外に重要
税理士事務所の仕事は、実は「接客業」の一面もあります。
顧客の多くは中小企業の経営者です。税金の話だけでなく、経営相談や資金繰りの悩みなどを持ちかけられることもあります。
数字を扱う仕事ではありますが、人間関係が信頼の土台になります。人と話すのが苦手でも、相手の話を丁寧に聞く姿勢を持つだけで十分評価されます。
人との関わりを面倒に思わず、コミュニケーションを「仕事の一部」として捉えると楽になります。
⑮ IT化・AI化の波に影響されやすい業界
近年、税務会計業界にもAIやクラウド会計ソフトの導入が進んでいます。
仕訳や帳簿作成の自動化が進み、従来の入力業務は減ってきています。未経験で入ると、こうした変化のスピードについていくのが大変に感じるかもしれません。
ただし、AIでは代替できない「提案力」や「人間的な信頼関係」を築ける人は、今後ますます価値が高まります。変化を恐れず、新しいツールを積極的に使いこなす姿勢が重要です。
以上が、未経験者が「きつい」と感じやすい主な理由です。大変な点は多いですが、その分だけ確実に成長できる仕事でもあります。
次は、実際にどうすればこの環境の中で続けられるのか、そのコツを解説していきます。
税理士事務所で未経験から続けるためのコツ
税理士事務所の仕事はたしかにきつい部分もあります。
ですが、環境の選び方や心構え次第で、ちゃんと乗り越えることができます。ここでは、未経験からでも長く続けていくための実践的なコツを紹介します。
① 最初の1年は「仕事に慣れるための期間」と割り切る(2年目からはかなり楽になる)
多くの人が最初の1年で「きつい」と感じるのは、業務に慣れていないからです。
税理士事務所の仕事は専門的で、初めて聞く言葉や手続きが山ほどあります。最初のうちは、自分が何をしているのかすら理解できないこともあるでしょう。
でも、これはあなただけではありません。誰もが通る道です。2年目に入るころには、自然と業務の流れがつかめ、効率的に動けるようになります。
焦らず、「今は経験を積む時期なんだ」と割り切ること。そうするだけで、気持ちがずいぶん楽になります。
② 事務所選びでブラック環境を避ける
どんなにやる気があっても、職場がブラックだと長続きしません。
面接のときに必ずチェックしたいのは、残業時間、所長の人柄、社員の在籍年数です。離職率が高い事務所は要注意です。
口コミサイトだけでなく、実際に働いている人の話を聞くのが一番確実です。税理士試験の受験仲間やSNS経由で情報を集めましょう。
「どんな環境で修行するか」は、「どんな税理士になるか」に直結します。事務所選びは妥協しないほうがいいですね。
③ 会計や税法だけでなく社会保険や融資・資金繰りの知識も身につける
税理士事務所の仕事は、税金や会計だけで完結しません。
顧客の多くは中小企業の経営者であり、相談内容は「融資の受け方」「補助金」「社会保険」など多岐にわたります。
こうした知識を持っていると、顧客からの信頼が一気に高まります。会計や税務以外の領域も学ぶことで、あなた自身の市場価値が大きく上がるんです。
セミナーや本、YouTubeなど無料で学べる機会もたくさんあります。学んだことを少しずつ業務に活かしていくことで、仕事がどんどん面白くなっていきます。
④ 職場で質問しやすい環境を自分で作る
質問しづらい職場だと、未経験者はどうしても行き詰まりやすいです。
ただ、これは必ずしも「周囲が冷たいから」ではありません。忙しすぎて余裕がないだけということも多いです。
そんなときは、質問の仕方を工夫してみましょう。「ここまでは自分で調べたけれど、この点が不明です」と伝えるだけで印象はまったく違います。
また、ちょっとした雑談やランチなどで信頼関係を築いておくと、自然と話しかけやすくなります。コミュニケーションは自分から動いて作るものです。
⑤ 顧客との関係づくりを大切にする
未経験のうちは、顧客対応に苦手意識を持つ人も多いです。
ですが、顧客との信頼関係ができると、仕事が一気に楽になります。中小企業の経営者は人柄を重視します。誠実でまじめに対応する人を信頼してくれるんです。
顧客と仲良くなることで、仕事がスムーズに進むだけでなく、自分のやりがいも感じられるようになります。雑談を交えながら関係を深めることを意識してみてください。
⑥ 試験勉強と実務での経験をオーバラップさせる
実務と勉強をうまく重ねることで、学習効率が飛躍的に上がります。
たとえば、所得税法や法人税法の勉強をしているなら、実際の申告書作成に関わると理解が一気に深まります。現場での経験が「生きた教材」になるんです。
逆に、勉強して得た知識を仕事で試すことで、実務に自信がつきます。勉強と仕事を別物として考えず、両輪で進める意識を持つといいですね。
実務経験2年を終えるころには、「勉強も仕事も自分の糧になっていた」と感じられるはずです。
税理士事務所で長く働き続けるには、完璧を求めすぎないことが大切です。
焦らず、自分のペースで成長していけば大丈夫です。周りと比べる必要はありません。少しずつ、自分の得意分野を作っていきましょう。
まとめ
| 記事内リンク | 内容 |
|---|---|
| 教育体制が整っていない事務所も多い | 未経験者が最初につまずく最大のポイント。自己学習力が求められる。 |
| 繁忙期は残業とプレッシャーが重なる | 2〜3月・5月・12月は激務。乗り越えるたびにスキルが確実に上がる。 |
| 給料が低く労働時間に見合わないと感じやすい | 短期的にはきついが、スキルを積めば確実に年収アップできる業界。 |
| 未経験の新人でも顧客から先生扱いされる | プレッシャーは大きいが、信頼を得る喜びも同時に味わえる。 |
| 試験勉強と実務を重ねる | 勉強と仕事をリンクさせると、理解度が上がり成長が加速する。 |
税理士事務所の仕事は、確かにきついです。
繁忙期の残業、厳しいチェック、閉鎖的な職場環境……。
未経験で飛び込むと、最初は圧倒されるかもしれません。
でも、その一方で、他の職種では得られない「実務力」と「信頼関係づくり」の経験を積めるのもこの仕事です。
税理士事務所での2〜3年は、苦しいようでいて、自分を大きく変える時間になります。
数字を扱いながら人の人生を支える。
そんな専門職としての誇りを少しずつ実感できるはずです。
最初から完璧を目指す必要はありません。
少しずつ経験を重ね、自分のペースで成長していけば大丈夫です。
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