「男は事務職には受からない」
こういう話はよく聞きますが、結論から言うと正しくありません。
男性の事務職なんてこの世にごまんといますからね。
ただし、就活(転職活動)のやり方を間違えてしまうと、男は事務職になかなか受からないこともあります。
以下では、男性事務職の転職失敗パターンと、成功のコツをお教えします。
参考にしてみてください。
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この記事の目次
男は事務職に受からない?よくある失敗パターン
↓事務職への転職を目指す男性によくある失敗パターンとして以下の点を説明します。
- 細かいところで「がさつな印象」を与えてしまっている
- 志望動機があいまいで弱い
- 表向きは「男女不問」でも実質的に女性限定の求人に応募してしまっている
- 過去の職歴や失敗をうまく自己PRにつなげられていない
- 営業がダメダメだったから仕方なく事務を選んだ…という印象を与えてしまっている
以下では、それぞれのポイントについて詳しく見ていきます。
1. 細かいところで「がさつな印象」を与えてしまっている
事務職では細かい気配りが重要視されます。
言い方は悪いのですが「がさつな人」ってすごく嫌われるんですね。
必然的に、採用の場ではこういうタイプの人は受かりにくくなってしまうんです。
難しいのは、自分が相手にがさつな印象を与えているかどうか?って、
自分自身ではなかなか気づけない点です。
例えば、字が汚いとかも避けた方が良い。
字そのものは下手でも良いので、一生懸命ていねいに書いているかです。
もちろん、仕事での書類作成なんてほぼ100%がパソコン入力なんですが、
採用の場ではその人の人間性がチェックされているので、字のきれいさは重要です。
また、人事担当者からのメールやメッセージの返信はその日のうちに返しましょう。
返信が遅いと、コミュニケーション能力に疑問を持たれることがあります。
男性でも、これらのポイントを押さえておけば、事務職での成功は十分に可能です。
2. 志望動機があいまいで弱い
男性事務職が志望動機を書く場合、
「営業職でなく、あえて事務職を選ぶポジティブな理由」が必要です。
この点があいまいで弱いと、面接官に「この人は本当にこの職種に興味があるのだろうか」「営業がしんどいから事務職とか甘いことを考えているのでは?』と疑念を抱かせてしまいます。
まず、自分の過去の経験やスキルを振り返り、事務職にどう貢献できるかを具体的に考えましょう。
例えば、過去にプロジェクトを効率的に管理した経験や、チーム内でのコミュニケーションを円滑にした実績があれば、それを志望動機に組み込むことができます。
また、志望する企業の特性や文化を理解し、それに共感する部分を志望動機に反映させることで、面接官に「この人は我が社にフィットする」と感じてもらうことができます。
さらに、事務職の中でも特に興味のある業務内容や、将来的に挑戦したいことを具体的に述べることで、志望動機の説得力を増すことができるでしょう。
3. 表向きは「男女不問」でも実質的に女性限定の求人に応募してしまっている
男性が事務職に応募する際、求人情報に「男女不問」と記載されていても、実際には女性を求めている企業が多かったりします。
これは、事務職が伝統的に女性が多く従事してきた職種であり、企業側もそのイメージを持っていることが原因です。
応募者側としては、求人情報をよく読み、女性が多い職場環境や業務内容を事前に確認することが重要です。
また、企業の文化や求める人物像を理解し、自分がその職場でどのように貢献できるかを具体的に伝えることが大切です。
さらに、男性ならではの強み、例えば論理的思考力や問題解決能力をアピールすることで、企業に対して自分が適任であることを示すことができます。
応募書類や面接での自己PRでは、性別に関係なく自分のスキルや経験をしっかりと伝えることが成功の鍵となります。
企業が求める人物像に合致するよう、自己分析を行い、適切なアプローチを心がけましょう。
4. 過去の職歴や失敗をうまく自己PRにつなげられていない
過去の職歴や失敗をうまく自己PRに活用することは、転職活動で非常に重要なポイントです。
まず、過去の失敗を単なるマイナス経験として捉えるのではなく、そこから得た学びや成長を強調しましょう。
例えば、プロジェクトでの失敗があった場合、その原因を分析し、次にどう活かしたかを具体的に述べることが大切です。
これにより、問題解決能力や学習意欲を示すことができます。
また、過去の職歴については、経験した業務内容だけでなく、そこで身につけたスキルや達成した成果を具体的に伝えることが効果的です。
例えば、事務職での経験を持つ場合、PCスキルやデータ管理能力、コミュニケーション能力などを具体的な例を交えてアピールしましょう。
さらに、過去の職場でのチームワークやリーダーシップの経験があれば、それも自己PRに組み込むことで、組織内での適応力や協調性を示すことができます。
これらのアプローチにより、過去の経験を活かして新たな職場での活躍を期待させる自己PRを作成することが可能です。
5. 営業がダメダメだったから仕方なく事務を選んだ…という印象を与えてしまっている
事務職を選ぶ男性が「営業がダメだったから仕方なく選んだ」と思われるのは避けたいところです。
まず、事務職には営業とは異なるスキルセットが求められることを理解しましょう。
例えば、細かいデータ管理や効率的な業務フローの構築など、事務職ならではの専門性があります。
これを強調することで、意図的に事務職を選んだという印象を与えられます。
また、履歴書や職務経歴書では、事務職における具体的な目標やビジョンを明確にすることが大切です。
さらに、面接では、事務職における自分の強みやどのように貢献できるかを具体的に語ることで、前向きな選択であることを示せます。
そして、事務職でもキャリアアップの可能性があることを示し、長期的な視点を持っていることをアピールするのも効果的です。
これらのポイントを押さえることで、事務職を選んだ理由が明確になり、ポジティブな印象を与えることができるでしょう。
男性が狙うべき事務職求人の特徴
男性が事務職への転職を成功させるためには、求人選びが非常に重要です。
↓具体的には以下のような特徴がある事務職求人を狙いましょう。
- 将来の管理職候補の求人
- 資格や専門スキルが求められる求人
- 職種&業界未経験OKの求人
- 大企業の「多様性枠」の求人を狙うのも手
入り口(求人の種類)をまちがえると男性は本当に事務職に受かりませんので注意してください。
1. 将来の管理職候補の求人
男性が事務職を選ぶ理由は多様ですが、キャリアアップを考えるなら管理職を目指すのも一つの戦略です。
企業は将来の管理職候補として、事務職の男性を歓迎することがあります。
なぜなら、事務職での経験は組織運営やチーム管理に役立つためです。
また、男性が持つ視点やスキルは、職場の多様性を高め、組織の活性化につながると評価されることも少なくありません。
管理職を目指す際には、リーダーシップやコミュニケーション能力を磨くことが重要です。
さらに、業務改善やプロジェクト管理の経験を積むことで、管理職としての適性をアピールできます。
資格取得も有効で、特にビジネス関連の資格はプラスになります。
これらのスキルを持つことで、管理職としての信頼を得やすくなります。
事務職からのキャリアアップを考える際には、自分の強みを活かし、積極的にチャンスをつかんでいきましょう。
2. 資格や専門スキルが求められる求人
事務職において、資格や専門スキルが求められる求人は増加傾向にあります。
特に、企業は効率的な業務遂行を求めており、即戦力となる人材を重視しています。
例えば、簿記やMOS(Microsoft Office Specialist)などの資格は、多くの企業で評価されるポイントです。
これらの資格を持つことで、業務の幅が広がり、採用の可能性も高まります。
また、最近ではデジタルスキルも重要視されています。
ExcelのマクロやVBAの知識、データ分析のスキルがあると、業務効率化に貢献できるため、強力なアピールポイントとなるでしょう。
さらに、業界特有の知識や経験を持っていると、専門性が高まり、他の候補者との差別化が図れます。
事務職においても、常にスキルアップを心掛け、新しい技術や知識を積極的に取り入れる姿勢が求められています。
自分の強みを明確にし、それを活かせる職場を見つけることで、キャリアの幅を広げることができるでしょう。
3. 職種&業界未経験OKの求人
事務職を希望する男性にとって、職種や業界未経験でも応募可能な求人は大きなチャンスです。
未経験OKの求人は、業界特有の知識や経験がなくても応募できるため、キャリアチェンジを考える際に非常に有効です。
特に、IT業界やスタートアップ企業では、柔軟な発想や新しい視点を求める傾向が強く、未経験者を歓迎するケースが増えています。
また、事務職としての基本的なPCスキルやコミュニケーション能力があれば、即戦力として活躍できる可能性も高まります。
求人情報をチェックする際は、企業が求める具体的なスキルや資格を確認し、自分の強みを活かせるかどうかを見極めることが重要です。
さらに、未経験者向けの研修制度が整っている企業を選ぶことで、スムーズな職場環境への適応が期待できます。
自分の経験を活かしつつ、新しい分野でのスキルアップを目指すことで、長期的なキャリア形成につなげることができます。
4. 大企業の「多様性枠」の求人を狙うのも手
大企業が多様性を重視するようになった背景には、多様な視点やアイデアが組織の成長に寄与するという考え方があります。
特に男性が事務職を志望する場合、この「多様性枠」を活用するのは賢明な選択です。
多様性枠は、性別や年齢、国籍などの異なるバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用する枠組みで、企業は多様な文化や価値観を取り入れることで競争力を高めようとしています。
事務職は、コミュニケーション能力や組織力が求められる職種ですが、男性ならではの視点や経験が新たな価値を生むこともあります。
例えば、男性の視点からの業務改善提案や、異なる分野での経験を活かしたプロジェクトの進行などが挙げられます。
大企業の多様性枠を狙う際は、応募時に自分の強みをしっかりとアピールすることが重要です。
具体的な経験や成果を述べることで、企業にとっての価値を示すことができます。
また、自己分析を行い、自分がどのように組織に貢献できるかを明確に伝えることも大切です。
多様性枠の活用は、事務職を目指す男性にとって新たなキャリアの扉を開くチャンスとなるでしょう。
男性が事務職に受かるためのコツ
↓男性が事務職に受かるためのコツとして、以下の点を説明します。
- 採用の入口(採用求人の種類)を間違わないこと最重要
- 管理職求人専門の転職エージェント会社を使おう
- 転職エージェントから「非公開求人」を引き出せ
- 男性事務職の応募に効果的な面接での自己アピール方法
- 男性事務職の応募に効果的な志望動機の作り方
以下では、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
1. 採用の入口(採用求人の種類)を間違わないこと最重要
男性が事務職に挑戦する際、採用の入口を誤らないことが非常に重要です。
多くの企業では、事務職に対して女性を求める傾向があるため、男性が応募する際には特に戦略が必要です。
まず、求人を選ぶ際には、管理職や高スキルの実務経験を積めるポジションを狙うことが賢明です。
これにより、単なる事務作業に留まらず、キャリアアップの可能性が広がります。
また、企業が求めるスキルや経験をしっかりと理解し、自分の強みをアピールすることが採用への近道となります。
具体的には、PCスキルやプロジェクト管理の経験、コミュニケーション能力などを強調すると良いでしょう。
さらに、企業研究を徹底し、その企業がどのような事務職を求めているのかを理解することも重要です。
これにより、面接時に具体的な志望理由を伝えられ、企業側に好印象を与えることができます。
男性が事務職で成功するためには、採用の入口での選択がキャリアの鍵を握ると言えるでしょう。
2. 管理職求人専門の転職エージェント会社を使おう
管理職求人専門の転職エージェント会社を利用することは、転職活動を成功させるための強力な方法です。
一般的な求人サイトでは見つからないような、管理職に特化した求人情報を提供してくれるため、効率的に自分に合ったポジションを見つけることができます。
エージェントは、求人企業の内部情報や求められるスキル、企業文化を詳しく教えてくれるため、面接対策や書類作成のアドバイスも受けられます。
特に、事務職から管理職へのステップアップを目指す男性にとっては、エージェントのサポートは心強い味方となります。
また、エージェントは転職市場のトレンドや給与の相場についても情報を持っているため、年収アップの交渉をサポートしてくれることもあります。
転職エージェントの利用は無料であることが多く、リスクも少ないため、まずは気軽に登録して相談してみることをおすすめします。
信頼できるエージェントを見つけるためには、口コミや評判をチェックし、自分の希望に合ったサポートを提供してくれるかどうかを確認することが大切です。
3. 転職エージェントから「非公開求人」を引き出せ
転職エージェントを活用する際、非公開求人を引き出すことは非常に重要です。
非公開求人とは、企業が一般に公開せず、特定の条件を満たした候補者にのみ紹介される求人のことです。
これにアクセスするためには、まずエージェントとの信頼関係を築くことが必要です。
信頼関係を築くためには、自己紹介やこれまでの経験、希望するキャリアパスを明確に伝えることが大切です。
さらに、エージェントに対して積極的に質問を投げかけることで、あなたの本気度を示すことができます。
また、エージェントが提供するキャリア相談やセミナーに参加することで、最新の転職市場の動向を把握することができ、非公開求人の紹介を受ける可能性が高まります。
さらに、エージェントを複数利用することで、異なる非公開求人にアクセスできるチャンスも広がります。
特に、事務職を目指す男性にとっては、こうした非公開求人に応募することで、競争が少なく、より自分に合った職場を見つけることができるかもしれません。
4. 男性事務職の応募に効果的な面接での自己アピール方法
男性が事務職の面接で自己アピールを効果的に行うためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
まず、自身の強みを具体的な事例とともに伝えることが大切です。
例えば、過去の職場での業務改善やプロジェクトの成功例を挙げ、どのように貢献したのかを具体的に説明します。
これにより、あなたの問題解決能力やリーダーシップが伝わります。
次に、事務職に必要なスキルをアピールしましょう。
特に、PCスキルやデータ管理能力は多くの企業で重視されますので、これらのスキルを具体的に示すことが求められます。
また、コミュニケーション能力も欠かせません。
チームでの協働経験や、他部門との連携をスムーズに行った経験を話すことで、あなたの人間関係構築力をアピールできます。
さらに、事務職に対する熱意や将来のビジョンを明確に伝えることも重要です。
なぜ事務職を選んだのか、どのようにキャリアを積んでいきたいのかを具体的に説明することで、面接官にあなたの本気度が伝わります。
これらのポイントを押さえ、自己アピールを行うことで、面接での評価を高めることができるでしょう。
5. 男性事務職の応募に効果的な志望動機の作り方
男性が事務職に応募する際、効果的な志望動機を作成することは非常に重要です。
まず、事務職に対する具体的な興味を明確に伝えることが大切になります。
例えば、「業務の効率化やチームサポートに貢献したい」といった具体的な目標を示すと良いでしょう。
また、これまでの経験やスキルを活かせるポイントを強調することも効果的です。
例えば、ExcelやWordなどのPCスキル、コミュニケーション能力、細やかな作業が得意であることをアピールするのも一つの方法です。
さらに、事務職を選んだ理由として、長期的なキャリアビジョンを持っていることを伝えると、応募者の本気度が伝わります。
例えば、「将来的には管理職を目指し、業務全体を俯瞰しながらチームをサポートする役割を担いたい」といった具体的なビジョンを示すと良いでしょう。
最後に、事務職における男性の利点を自信を持って伝えることも大切です。
特に、異なる視点からの問題解決能力や、チームの多様性を高める役割を果たせることを強調すると、他の応募者との差別化が図れます。
これらのポイントを押さえた志望動機を作成することで、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。
まとめ
この記事では「受かりにくい」とされている男性の事務職について、あるあるな失敗パターンと転職成功のコツを紹介しました。
結論的には、男性でも事務職を目指すことは十分に可能です。
実際、世の中で管理職レベルになっている事務職ってほとんどが男性だったりしますからね。
男性が事務職に転職成功するためには「出世しやすい営業職ではなく、あえて事務職を目指すポジティブな理由」を採用担当者に有効に伝えていかなくてはいけません。
また、どういう事務職求人に応募するか?も決定的に重要。
男性は基本的に管理職になることを期待されます(最初からその気がない人は受かりにくい)。
なので、転職活動では将来的に管理職を目指せる求人を狙うべきです。
管理職求人専門の転職エージェントを活用すればこのあたりのハードルを超えるのは難しくありません。
エージェントは無料で使えるものなので、これから転職活動を始める方は活用しましょう。
【天国と地獄】経理は「入社する会社」を間違えるとこんな辛いことになります…。
これから経理への転職を目指す未経験者の方に、ひとつだけ知っておいていただきたいことがあります。
それは、経理という職種は「どういう会社に入社するか?」によって、働く環境がまったく違うことです。
↓例えば、この2つの求人を見てください。
(実際に募集されている経理求人です)
↑この2つは、どちらも未経験OKの経理求人ですが、年収が150万円違います。
(月給にしたら12万円ぐらいの差)
経理って実務経験がとても重視されるので、未経験者って能力的な評価はみんな基本的に同じです。
なのに、入社する会社によって稼げる金額が1年間で150万円も違うんです。
生活レベルが同じだったとして、上の1つ目の求人に応募した人と、2つ目の求人に応募した人とでは、
1年後の貯金額に150万円も差がついてしまうってことですね。
2年後には300万円。3年後には450万円の差です。
貯金450万円あったら国産の新車が買えますね。中古ならベンツも買えるかな。
(ご自分の好きなものに置き換えてイメージしてみてください)
くりかえしになりますが、経理は「実務経験が命」の職種ですから、同じ未経験者なら能力的な評価はたいして変わりません。
簿記持ってようがなかろうが、実務経験がゼロの人は「未経験者」として同じスタートラインです。
ですがこんなふうに稼げる年収はぜんぜん違ったりするんです。
同じ未経験者なのに、こんなふうに年収で圧倒的な差がついてしまうなんて、なんだか不公平な気がしますよね。
なぜこうなってしまうのか?
実は、これにはちゃんと理由があるのです。
同じ経理未経験者なのに、年収で150万円も差がつく理由
経理って、営業マンとかと違って基本的にすべて固定給です。
個人成績によってボーナスが出たりとか、そういうことが基本的にありません。
逆にいえば、個人成績を上げなくても給料は変わらないわけですから、良くいえば経理は安定している職種なんですね。
ただ、これを悪くいうと「個人プレーでのがんばり」がお給料に反映されにくい職種という意味でもあります。
会社の業績が良ければ固定給もそれに合わせて高くなるのでいいですが、
会社の業績が悪いと、固定給の経理の給料はずっと低いままになってしまうんです。
↓これが何を意味するか?
経理のお給料の「高い/低い」は、自分自身の能力にかかわらず、
「自分が働く会社の業績」によってほぼ決まってしまうということなんです。
↓つまり、
会社の業績が良くて、今後もどんどん伸びていくホワイトな会社に入ることができたら、未経験者でも入社当初から高い年収を稼げます。
(例:上の年収400万円の経理求人)
逆に、業績の悪い斜陽産業のブラック企業に入ってしまうと、どんなに優秀な人であったとしても、安いお給料しか稼げない…ということになってしまうのです。
(例:上の年収250万円の経理求人)
くりかえしになりますが、経理の年収は個人プレーではなく、会社の業績によって決まる固定給です。
能力的にめっちゃ優秀で簿記1級とか持ってるのに、業績の悪い会社に入ってしまったばっかりに「年収300万円もない…」みたいなベテラン経理職員って、実はものすごくたくさんいるんですよ。
ここでぜひ理解していただきたいことは、経理は「どういう会社に入社したか?」の時点で、年収がほぼほぼ決まってしまう点です。
- 業績の良いホワイトな会社に入社するか?
- 業績の悪いブラックな会社に入社するか?
↑基本的に固定給で働く経理にとって、これはものすごく重要な問題であることがお分かりいただけるかと思います。
同じ未経験者としてスタートラインに立っていても、実はすでに大きな差がついてしまっている…ってことがありえるのです。
業績の悪いブラック会社は、職場の雰囲気も最悪…
あと、これも地味に重要なポイントなんですが、
経理の職場の雰囲気って会社の業績の「良い/悪い」によってガラッと変わったりするんですよ。
業績の悪い会社というのは、職場の雰囲気も最悪です。
みんな安い給料に不満を抱えながらしんどい仕事してるんでイライラしてますし、
業績悪い会社に限って、営業マンがやたらいばってたりしてて社員どうしがギスギスしてるんですよね。
先輩がろくに仕事を教えてくれず放置され、しかもミスをしたら怒られるとか、
お局(おつぼね)みたいなベテラン社員がいて、毎年新人を精神的に追い込んで退職させまくってるとか…。
↑こういう不毛で誰も幸せにならない働き方をしてる会社って、だいたい業績の悪い斜陽産業だったりするんです。
↑「貧すれば鈍する」なんてことわざもありますが、お金がなくなってくると人間やることが低レベルになってくるものなんですね…。
この点、業績の良いホワイト会社は雰囲気がとても明るいです。
業績が良いと人材育成にかけるお金があるので、新人研修なども充実していることが多いですから、しっかりと業務知識を身につけた上で安心して現場に入っていくことができます。
未経験で入社する会社でどういう教育を受けられたか?って、その後のキャリアに大きな影響を与えたりします。
未経験でよくない先輩の下に配属されて、悪い仕事のしかたを身につけてしまったら、その後に転職してもろくな評価をしてもらえなくなったりするんですね。
未経験の人ほど「どういう会社に入るか?」は重要であることを理解しておいてください。
業績の悪いブラック企業で働く経理はマジできつい
少しだけ想像してみてください。
↓あなたが未経験の新人として入社するなら、この2つの職場のどちらがいいでしょうか?
ブラックな職場…
- 年収250万円(月給約20万円)
- 新人研修なしでいきなり現場に配属され、右も左もわからない現場でアタフタしながら仕事を覚えていく…。
- みんなイライラしていて仕事を教えてくれない。教えてもらっていない仕事でミスをしたら激怒される。
- ベテランのお局が毎年新入社員をいびって退職に追い込み喜んでいる職場…。
- 部署どうし(特に経理部と営業部)の仲が悪く、年中不毛な争いをしていて疲弊する。
ホワイトな職場
- 年収400万円(月給約33万円)
- 給料高めなので余裕のある生活ができ、毎月10万円以上貯金できる。
- 経理としての新人研修をじっくり受けてから、安心して現場に出ることができる。
- 現場でも新人1人につき1名の教育担当者がついてくれ、一人前になるまでゼロから仕事を教えてもらえる。
- 人間関係がおだやかな職場で、尊敬できる上司や先輩に囲まれて働ける。
↑普通に考えて、選ぶなら給料高くて人間関係も良いホワイトな職場(年収400万円)ですよね。
もちろん、ホワイトな職場でも「仕事が楽ちん」なんてことはないですよ。
仕事に慣れるまではどんな職場でもしんどいことはたくさんあるものです。
ですが、同じ働くならお給料はちょっとでも高い方が良いに決まってるし、一緒に働く人たちとの人間関係もスムーズな方が絶対いいですよね。
何度もくりかえしになり恐縮ですが、経理は「どういう会社に入社するか?」によってその後の人生が大きく変わってしまうことをぜひ覚えておいてください。
スキルに自信のない経理未経験者がホワイト企業に入社するには?
ここからは、経理の未経験者がホワイト企業に入るには、具体的に何をどうしたら良いのか?についてみていきましょう。
結論から先に言ってしまうと、経理の転職は「どの転職サイトで求人探すか?」でほぼ決まることを知っておいてください。
転職サイトってそれぞれターゲットにしている層が違って、それぞれ得意な職種や業界があるんです。
リクナビのように「とにかくサイトの知名度と求人の『数』で勝負!」というところもあれば、
(テレビCMとかで「求人数No.1!」をしつこいぐらい強調してますよね)
「薬剤師専門、不動産業界専門、コンサル業界専門」「第二新卒専門、40代以上の人専門」といったように、求人の「質」で勝負している転職サイトもあるんですね。
この点、経理は一種の専門職なので、転職サイトも「経理専門」を使うのが鉄則です。
サイト内で掲載されている経理求人の質がまったく違う(年収の高いホワイト求人の割合が圧倒的に高い)いますから、
経理志望者は必ず経理専門の転職サイトを使うようにしましょう。
経理が使うべき無料転職サイト2選
↓経理専門の転職サイトとしては以下の2つが有名ですね。
どちらも無料で使える転職サイトです。
(GmailやYahooメールなどの無料メールアドレスだけで登録できます)
- MSジャパン(https://www.jmsc.co.jp/)
経理専門では最大手のマンモス転職サイト。年収400万円スタートの未経験求人〜年収1000万円超のベテラン管理職求人まで圧倒的な数の経理求人があります。まず経理求人をたくさんみてみたい人はこちらがおすすめ。 - ヒュープロ(https://hupro-job.com/)
経理求人の「質の高さ」で選ぶならこちら。急成長中のメガベンチャーの経理求人や、地元で愛される安定中堅企業の経理求人、東証プライム上場で超有名企業の経理求人など多数あり。
↑現時点で経理未経験の方は「求人の質」で勝負しているヒュープロをメインで使うのがいいと思います。
未経験者の方の場合、求人数がたくさんあっても「どれが良い求人なのか?」を見分けるのが難しかったりするからです。
「まずは自分の職歴で選択肢にできそうな経理求人をいろいろみてみたい」という場合にはMSジャパンもいいと思うんですが、
最初から質にこだわって求人をチェックしたい人は、ヒュープロを使った方が良い求人にたどり着きやすいと思いますよ。
いずれにしても、上で紹介した2つの経理専門転職サイト(MSジャパンとヒュープロ)は、安心しておすすめできる経理転職サイトです。
(どちらも無料で使えるサイトです)
【炎上しそうだけどあえて書きます】経理が転職にリクナビなんて使うな
転職サイトで求人探すとなると「学生時代の就活にも使ったし、なんとなくリクナビかな…」という感じでリクナビを使う人も多いでしょう。
確かに、リクナビは知名度ではNo.1の会社です。
テレビCMとかもたくさん出しているんで、安心感がありますよね。
ですが、すでに「経理という職種を目指す」と決めている人には、私はリクナビはまずおすすめしません。
理由はシンプルで、登録されている求人の質が低いからです。
リクナビは「求人掲載数No.1」をかかげているだけあって、とにかくたくさんの数の求人があります。
しかし、その「質」をみると、専門サイトにはまったくかなわないといういうのが実際のところです。
なぜ、こうなるか?
その理由は、求人数を増やすことを重視している転職サイトの場合、企業側が求人を掲載するときの審査がゆるくなりがちだからです。
(そうしないと掲載求人数を確保できない)
求人掲載の審査がゆるいと、たとえばブラック企業がみたいなところも普通に求人を出せてしまいます。
未経験者の場合、ブラック求人を見分けるのがとても難しいのでリスクが高いのです。
転職サイトの内情をあんまり書くと炎上しそうなのでこれぐらいにしておきますが、
せっかく経理職という志望職種を見つけているのなら、経理の求人探しには経理専門の転職サイトを使いましょう。
転職サイトはいずれも無料で使えるものなので、使うなら専門サイト一択です。
(おまけ)最後の最後にお伝えしたいこと
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
私のブログにたどりついてくれたあなたに、最後にお伝えしたいことがあります。
それは「人間は、ゴールが具体的に見えていないとなかなか行動を起こせない」ということです。
世の中のほとんどの人は「仕事しんどいなあ」「今の職場クソだなあ」「さっさと辞めたいなあ」と思いながらも、なんだかんだ現状維持を選んでしまいます。
そうやってモヤモヤした状態を続けながら、なんとなく惰性で30代・40代に突入していき、選択肢がどんどんせばまっていくのが普通です。
ほとんどの人は日常の仕事をしていて忙しいですし、
今は仕事をしていない人も、毎日何かしらやらないことがあって、それぞれストレスを抱えて暮らしていますよね。
明確なゴールが見えていない状態で、こうした日常のストレスや疲労がたまってくると、どうしても行動を起こせなくなってしまうものです。
行動を起こせないのは、「何をどうしたら人生が変わるのか?」というゴールがぼんやりしてしまっているからです。
逆に言えば、「これをやれば人生が変わる」というゴールが明確になっていれば、ゴールにたどり着くために必要な行動をとれるようになるはずです。
いますぐ転職できない人も、転職サイトへの無料登録だけはやっておきましょう
転職活動は、まずはいろいろな求人を見てみることからスタートしましょう。
転職サイトに無料登録すると、詳細な条件を指定して求人検索をかけることができるようになります。
↓また、メールアドレスを登録しておけば、自分の職歴や希望年収にあった、採用される可能性が高いおすすめの求人が転職サイトから送られてきます。
求人を日常的にチェックしてると、これまではまず選択肢に入れていなかったけれど、「よくみたらこれいいかも」と思えるような求人がチラホラ出てくるものです。
気になる求人や良さげな企業が見つかったら、ブックマーク保存して情報としてストックしていきましょう。
こうやって求人情報をストックしていくだけでも、
「いまの職場で限界がきたら転職もある」という選択肢を手持ちのカードとして確保できます。
ストレスと過労でどうしようもなくなる前に、転職という対策を打つことができるようにしておくことが大切ですよ。
経理として転職成功を目指す人は、まずは経理専門の転職サイトに無料登録することから始めましょう。
特に、未経験の方は「どういう求人が『良い求人』なのか?」の見極めがなかなか難しいと思うので、最初から優良求人だけが掲載されているヒュープロがいいと思います。
転職サイトは完全無料で使える最強の情報ツールです。使わない手はありません。
今すぐは転職活動を始められない人も、無料登録だけは今やっておきましょう。