税理士事務所の仕事って、ネットでは「未経験者にはきつい」「ブラックで激務な事務所が多い」といった声が多いですよね。
実際のところはどうなのでしょうか。
たしかに、繁忙期の残業や人間関係の難しさなど、最初のうちはつらいと感じる瞬間もあります。
けれども、会計や税務の実務スキルを短期間で身につけられるのも、税理士事務で実務経験を積むことの大きな魅力です。
例えば、一般企業の経理だったら3年ぐらいかけて学ぶ実務スキルを、
税理士事務所だと1年で一気に学ぶみたいな感じです。
超スパルタ教育みたいな感じですね。

このブログ記事では、税理士事務所の仕事がきついと感じる理由と、未経験からでも続けていけるためのコツを詳しく解説します。
これから税理士目指して踏み出そう!と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
- 税理士事務所の仕事はきつい?未経験者が「つらい…」となりがちな理由15個
- ① どの事務所で働くか?によって雇用環境が激しく違う
- ② 教育体制が整っていない事務所も多い
- ③ 繁忙期は残業とプレッシャーが重なる
- ④ ミスが許されない緊張感がある
- ⑤ 人間関係が閉鎖的でコミュニケーションに気を遣う
- ⑥ 質問や相談がしづらい職場環境
- ⑦ 仕事量が多く、勉強との両立が難しい
- ⑧ 給料が低く、労働時間に見合わないと感じやすい
- ⑨ ボス税理士(所長税理士)がワンマン・パワハラ気質のことも
- ⑩ 未経験の新人でも顧客から先生扱いされる
- ⑪ 新人時代は雑用も多い
- ⑫ 税理士業界は平均年齢が高め
- ⑬ 同期入社の仲間がいないことが多い
- ⑭ 顧客(中小企業経営者)とのやりとりではコミュニケーション能力が意外に重要
- ⑮ IT化・AI化の波に影響されやすい業界
- 税理士事務所で未経験から続けるためのコツ
- まとめ
- 【実体験談】ブラック事務所の労働環境が地獄すぎた件…
- 「今すぐは転職活動を始められない人」もやっておくべきこと
- 最後の最後にお伝えしたいこと
税理士事務所の仕事はきつい?未経験者が「つらい…」となりがちな理由15個
税理士事務所に未経験入社した新人さんが「つらい…」と感じやすい理由としては、以下の15個が挙げられます。
(↓たいていはどれかに当てはまる)
① どの事務所で働くか?によって雇用環境が激しく違う
税理士事務所は、一見どこも似たように見えますが、実際には雇用環境の差がものすごく大きいです。
10人以下の小規模な事務所もあれば、100人を超える大手税理士法人もあります。小さな事務所では人手が足りず、一人で何役もこなさなければならないことが多いです。逆に、大手では担当業務が細分化され、全体像が見えにくくなることもあります。
つまり、どの環境が「きつい」と感じるかは人によって違います。マルチタスクが得意な人は小規模向きですし、安定した教育体制を望むなら大手の方が安心でしょう。
働く環境の当たり外れが大きいのが、この業界の難しさでもありますね。
② 教育体制が整っていない事務所も多い
中小の税理士事務所では、教育体制がしっかりしていないケースが目立ちます。
入社初日から「これやっといて」と仕事を丸投げされることも珍しくありません。業務マニュアルが存在しない事務所も多く、見よう見まねで覚えるしかないこともあります。
未経験で入ると最初は右も左もわからず、メンタル的にきつく感じるでしょう。でも、これは業界全体の傾向でもあります。
最初の半年をどう乗り越えるかで、その後の成長スピードがまったく変わります。最初の壁を越えるまでは、焦らず粘り強く学ぶ姿勢が大切です。
③ 繁忙期は残業とプレッシャーが重なる
税理士事務所の繁忙期は、2月から3月の確定申告シーズン、5月の法人決算、12月の年末調整。この時期は本当に大変です。
定時に帰れることはほぼなく、22時を過ぎても電気がついている事務所は珍しくありません。未経験で入社したばかりの人は、何がわからないかもわからない状態で業務をこなすため、プレッシャーが重くのしかかります。
ただ、繁忙期を乗り越えるたびに確実にスキルが身につきます。最初の一年は苦しいかもしれませんが、翌年以降は「去年より落ち着いて仕事できる」と実感できるでしょう。
④ ミスが許されない緊張感がある
税理士事務所の仕事は、金額・期限・法令遵守、どれもミスが許されません。
税金は一円でも間違えれば修正申告や追徴課税につながる可能性があります。しかも、お客様の大切な資産を扱う以上、「すみません」では済まされない場面も多いです。
常に正確さを求められるため、精神的な緊張が続くのがこの仕事の特徴です。数字に強くて集中力のある人には向いていますが、細かいチェック作業が苦手な人はストレスを感じやすいかもしれません。
⑤ 人間関係が閉鎖的でコミュニケーションに気を遣う
税理士事務所は小規模な組織が多いため、チームというより「少数精鋭の村社会」に近い雰囲気があります。
所長やベテラン職員の人柄が職場の空気を大きく左右します。特に所長が強いタイプだと、周囲は常に気を遣わざるを得ないことも。
誰かと競争する環境ではないものの、協力して乗り越える雰囲気が薄い事務所もあります。結果として、孤独感を覚える人も少なくありません。
⑥ 質問や相談がしづらい職場環境
「質問したいけど、忙しそうで声をかけられない」と感じる人は多いです。
特に繁忙期には、周囲がピリピリしているため、ちょっとした質問をするのも気が引けます。その結果、わからないまま仕事を進めてミスをしてしまう…という悪循環に陥ることもあります。
質問のタイミングや伝え方を工夫するだけでも、職場のストレスは減ります。業務報告の中で自然に質問を挟むなど、相手の負担を減らす話し方を意識してみると良いでしょう。
⑦ 仕事量が多く、勉強との両立が難しい
税理士事務所で働く人の多くは、税理士試験の勉強と仕事を同時に進めています。
ですが、現実にはこの両立がかなり難しいです。繁忙期はもちろん、閑散期でもクライアント対応や資料作成などで残業が発生することがあります。
特に未経験で入った場合、最初は仕事の理解に時間がかかるため、帰宅後に勉強時間を確保するのが大変です。休日にまとめて勉強する人も多いですが、疲労がたまって集中できないこともあります。
実務と勉強を両立させるためには、短時間でも集中できる環境をつくること、そして周囲の理解を得ることが重要です。
⑧ 給料が低く、労働時間に見合わないと感じやすい
税理士事務所の初任給は、業界全体で見ても高くはありません。
未経験の場合、手取りが15〜20万円台というケースもあります。残業代が出ない事務所も珍しくなく、労働時間とのバランスに疑問を感じる人もいます。
特に、繁忙期に夜遅くまで残業しても給与が変わらないと、やる気が削がれてしまうものです。ただし、スキルを身につければ年収は徐々に上がります。3〜5年後に独立や転職を視野に入れると、将来的なリターンは十分に見込めます。
⑨ ボス税理士(所長税理士)がワンマン・パワハラ気質のことも
税理士事務所は、トップである所長税理士の個性に大きく左右されます。
所長が穏やかで人を育てるタイプなら、職場は明るくなり、未経験者でも安心して働けます。ですが、反対にワンマンで短気なタイプだと、毎日が緊張の連続です。
「怒鳴られる」「人によって態度を変える」「気分で指示が変わる」など、パワハラ的な環境も一部に残っています。これは中小事務所ほど起こりやすい傾向です。
面接時に所長の人柄をよく観察すること。スタッフの雰囲気を見れば、職場の健全度もある程度わかります。
⑩ 未経験の新人でも顧客から先生扱いされる
税理士事務所では、入社1年目でもクライアントの窓口を任されることがあります。
そのため、まだ経験が浅いのに「先生、これどうすればいいですか?」と聞かれることが多いんです。自信がない状態で質問されると、かなりプレッシャーを感じます。
しかし、相手が求めているのは「完璧な答え」よりも「誠実な対応」です。わからないことはその場で無理に答えず、確認してから折り返せば問題ありません。
この経験は、将来独立したときに必ず役立ちます。新人のうちに「責任を持つ経験」を積めるのは、決して悪いことではありません。
⑪ 新人時代は雑用も多い
未経験で入ると、最初の1年は雑用中心になることが多いです。
書類のコピー、郵送、ファイル整理、会計ソフトへの入力など、地味な仕事が続きます。中には「自分はもっと専門的な仕事をしたいのに」とモヤモヤする人もいるでしょう。
でも、どんな仕事も税理士業務の基礎につながっています。入力作業を通じて会計処理の流れが理解できるようになりますし、顧客資料の扱いにも慣れていきます。
最初の1年は修行期間だと割り切ると、気持ちがずいぶん楽になります。
⑫ 税理士業界は平均年齢が高め
税理士業界は全体的に年齢層が高めです。30代以下が少なく、40〜60代が中心の事務所が多いです。
そのため、世代間ギャップを感じる場面もあります。ITツールやクラウド会計に抵抗感がある上司も多く、効率化を提案しても「昔ながらのやり方でいい」と言われることも。
一方で、年配のスタッフからは実務のノウハウを深く学べます。知識や経験を吸収する姿勢を持てば、良い関係を築けることも多いです。
⑬ 同期入社の仲間がいないことが多い
大手企業のように同期入社がいる職場は少ないです。
そのため、仕事の悩みを共有できる仲間ができにくいのも、税理士事務所の特徴です。孤独を感じやすく、メンタル的にきつくなる時期もあるでしょう。
とはいえ、勉強仲間や同業者のつながりを外で作ることで、精神的な支えになります。SNSや勉強会などを活用して、外の世界に味方を持つことが大切です。
⑭ 顧客(中小企業経営者)とのやりとりではコミュニケーション能力が意外に重要
税理士事務所の仕事は、実は「接客業」の一面もあります。
顧客の多くは中小企業の経営者です。税金の話だけでなく、経営相談や資金繰りの悩みなどを持ちかけられることもあります。
数字を扱う仕事ではありますが、人間関係が信頼の土台になります。人と話すのが苦手でも、相手の話を丁寧に聞く姿勢を持つだけで十分評価されます。
人との関わりを面倒に思わず、コミュニケーションを「仕事の一部」として捉えると楽になります。
⑮ IT化・AI化の波に影響されやすい業界
近年、税務会計業界にもAIやクラウド会計ソフトの導入が進んでいます。
仕訳や帳簿作成の自動化が進み、従来の入力業務は減ってきています。未経験で入ると、こうした変化のスピードについていくのが大変に感じるかもしれません。
ただし、AIでは代替できない「提案力」や「人間的な信頼関係」を築ける人は、今後ますます価値が高まります。変化を恐れず、新しいツールを積極的に使いこなす姿勢が重要です。
以上が、未経験者が「きつい」と感じやすい主な理由です。大変な点は多いですが、その分だけ確実に成長できる仕事でもあります。
次は、実際にどうすればこの環境の中で続けられるのか、そのコツを解説していきます。
税理士事務所で未経験から続けるためのコツ
税理士事務所の仕事はたしかにきつい部分もあります。
ですが、環境の選び方や心構え次第で、ちゃんと乗り越えることができます。ここでは、未経験からでも長く続けていくための実践的なコツを紹介します。
① 最初の1年は「仕事に慣れるための期間」と割り切る(2年目からはかなり楽になる)
多くの人が最初の1年で「きつい」と感じるのは、業務に慣れていないからです。
税理士事務所の仕事は専門的で、初めて聞く言葉や手続きが山ほどあります。最初のうちは、自分が何をしているのかすら理解できないこともあるでしょう。
でも、これはあなただけではありません。誰もが通る道です。2年目に入るころには、自然と業務の流れがつかめ、効率的に動けるようになります。
焦らず、「今は経験を積む時期なんだ」と割り切ること。そうするだけで、気持ちがずいぶん楽になります。
② 事務所選びでブラック環境を避ける
どんなにやる気があっても、職場がブラックだと長続きしません。
面接のときに必ずチェックしたいのは、残業時間、所長の人柄、社員の在籍年数です。離職率が高い事務所は要注意です。
口コミサイトだけでなく、実際に働いている人の話を聞くのが一番確実です。税理士試験の受験仲間やSNS経由で情報を集めましょう。
「どんな環境で修行するか」は、「どんな税理士になるか」に直結します。事務所選びは妥協しないほうがいいですね。
③ 会計や税法だけでなく社会保険や融資・資金繰りの知識も身につける
税理士事務所の仕事は、税金や会計だけで完結しません。
顧客の多くは中小企業の経営者であり、相談内容は「融資の受け方」「補助金」「社会保険」など多岐にわたります。
こうした知識を持っていると、顧客からの信頼が一気に高まります。会計や税務以外の領域も学ぶことで、あなた自身の市場価値が大きく上がるんです。
セミナーや本、YouTubeなど無料で学べる機会もたくさんあります。学んだことを少しずつ業務に活かしていくことで、仕事がどんどん面白くなっていきます。
④ 職場で質問しやすい環境を自分で作る
質問しづらい職場だと、未経験者はどうしても行き詰まりやすいです。
ただ、これは必ずしも「周囲が冷たいから」ではありません。忙しすぎて余裕がないだけということも多いです。
そんなときは、質問の仕方を工夫してみましょう。「ここまでは自分で調べたけれど、この点が不明です」と伝えるだけで印象はまったく違います。
また、ちょっとした雑談やランチなどで信頼関係を築いておくと、自然と話しかけやすくなります。コミュニケーションは自分から動いて作るものです。
⑤ 顧客との関係づくりを大切にする
未経験のうちは、顧客対応に苦手意識を持つ人も多いです。
ですが、顧客との信頼関係ができると、仕事が一気に楽になります。中小企業の経営者は人柄を重視します。誠実でまじめに対応する人を信頼してくれるんです。
顧客と仲良くなることで、仕事がスムーズに進むだけでなく、自分のやりがいも感じられるようになります。雑談を交えながら関係を深めることを意識してみてください。
⑥ 試験勉強と実務での経験をオーバラップさせる
実務と勉強をうまく重ねることで、学習効率が飛躍的に上がります。
たとえば、所得税法や法人税法の勉強をしているなら、実際の申告書作成に関わると理解が一気に深まります。現場での経験が「生きた教材」になるんです。
逆に、勉強して得た知識を仕事で試すことで、実務に自信がつきます。勉強と仕事を別物として考えず、両輪で進める意識を持つといいですね。
実務経験2年を終えるころには、「勉強も仕事も自分の糧になっていた」と感じられるはずです。
税理士事務所で長く働き続けるには、完璧を求めすぎないことが大切です。
焦らず、自分のペースで成長していけば大丈夫です。周りと比べる必要はありません。少しずつ、自分の得意分野を作っていきましょう。
まとめ
| 記事内リンク | 内容 |
|---|---|
| 教育体制が整っていない事務所も多い | 未経験者が最初につまずく最大のポイント。自己学習力が求められる。 |
| 繁忙期は残業とプレッシャーが重なる | 2〜3月・5月・12月は激務。乗り越えるたびにスキルが確実に上がる。 |
| 給料が低く労働時間に見合わないと感じやすい | 短期的にはきついが、スキルを積めば確実に年収アップできる業界。 |
| 未経験の新人でも顧客から先生扱いされる | プレッシャーは大きいが、信頼を得る喜びも同時に味わえる。 |
| 試験勉強と実務を重ねる | 勉強と仕事をリンクさせると、理解度が上がり成長が加速する。 |
税理士事務所の仕事は、確かにきついです。
繁忙期の残業、厳しいチェック、閉鎖的な職場環境……。
未経験で飛び込むと、最初は圧倒されるかもしれません。
でも、その一方で、他の職種では得られない「実務力」と「信頼関係づくり」の経験を積めるのもこの仕事です。
税理士事務所での2〜3年は、苦しいようでいて、自分を大きく変える時間になります。
数字を扱いながら人の人生を支える。
そんな専門職としての誇りを少しずつ実感できるはずです。
最初から完璧を目指す必要はありません。
少しずつ経験を重ね、自分のペースで成長していけば大丈夫です。
【実体験談】ブラック事務所の労働環境が地獄すぎた件…

(労働環境が過酷な「ブラック事務所」の実態とは…)
これから働く人も、すでに働いている人も、
会計事務所で働くなら「ブラック事務所」にまちがえて入社しないように注意してください。
会計事務所(税理士業界)って、所長税理士含めて5名〜10名ぐらいの「小さな組織」がほとんどです。
基本的に所長税理士のワンマン経営なので、
その所長税理士の考えがブラックだと、そこで働く職員スタッフは「超絶ブラックな労働環境」で働くことになってしまうんです。
ブラック事務所の労働環境は本当に悲惨です。
↓例えば、私が実際に働いていたブラック事務所の労働実態はこんな感じでした。

- 月給手取り16万円で生活費カツカツ。資格スクール代すら払えない。
- 職員1人あたりの担当顧客数が多すぎて、仕事が激務すぎる。
- 客層が悪すぎて、ヤ◯ザみたいな顧問先社長から脱税の片棒かつぎをさせられる…。
- 新人は「雑用係」でろくに仕事を教えてもらえない。
- 顧客のほとんどが個人事業主で、確定申告時期の業務量が地獄…。
- 所長税理士やベテラン職員のえげつないパワハラが横行。
- 税理士試験の勉強と両立なんてほぼ不可能。3年間で科目合格ゼロ…。
(↑いま思い出しても胃がキリキリしてきます…。)
特にきつかったのが、所長税理士とベテラン職員によるパワハラ/モラハラですね。
ブラックな会計事務所って、所長税理士と職員スタッフが「師匠と弟子」みたいな徒弟制度の雰囲気なところが少なくないんですよ。
ささいなミスで怒号が飛ぶとかは日常茶飯事でしたし、
人格を否定するような罵声をくらいすぎて精神的に病みまくってました。
ブラック事務所に「税理士としてのキャリア」をつぶされる人多数…
あと、ブラック事務所って新人を教育するという文化がほぼないんです。
基本的に職場に放置されて「先輩のやりかたを見ながら覚えて」みたいな感じ。
で、積極的に質問してかないと「お前やる気あんの?」と怒られる。
まだ教わっていないこと、知らない処理でミスしたら「なんでできないの?」と怒鳴られる。
あと、ブラック事務所勤務で、
仕事と税理士試験の両立とかはほぼ不可能ですからね。
優秀だとかそうでないとかの問題じゃなくて、現実問題として勉強する時間がとれないんです。
実際、「何年も働きながら勉強してるのに科目合格ゼロ…」
みたいな人って、ブラック事務所にはいっぱいいますからね…。
こんなふうに、ブラック事務所にまちがえて入社してしまうと、
長い目で見ると、税理士としてのキャリアをつぶされてしまう可能性大です。
本当にしんどい状態になってしまうので、くれぐれも注意してください。
【天国と地獄…】ホワイトな会計事務所も探せばちゃんとある
もちろん、会計事務所のすべてがこういう「ブラック事務所」というわけではありません。
中には職員スタッフの雇用環境を改善して定着率を高め、
どんどん事務所を大きくしていっているホワイトな会計事務所もありますよ。
実際、私も1社目のブラック事務所の業務が限界を超えた時に、
別の会計事務所に転職したのですが、
「ここは天国か…?」みたいなホワイト環境でした。
(というか、転職前が地獄すぎただけなのですが)

↓ホワイト事務所の職場環境は例えばこんな感じ。
- 未経験資格なしの新人でも年収400万円(月給25万円〜)スタート。
- 顧客の「数より質」で高い顧問料を実現していて好業績。
- 法人顧客がメインなので確定申告時期も残業ゼロ。
- ワークライフバランス型の勤務で税理士試験との両立も余裕あり。
- しっかりとした新人研修があり無理なく業務に適応できる
- 売上数十億円規模の大手クライアントもあり貴重な経験を積める
すでに会計事務所で働いている人の中には「そんなホワイトな事務所ほんとにあんのかよ?」って思う人もいるかもしれませんので、
↓実際に募集されているリアルな求人例も見てみましょう。
お給料の相場感からして全然違いますよね。
ブラック事務所の環境に慣れていると、
「会計事務所なんてどこもこんなもんだろう…」って思ってしまいがちなんですが、実際にはそうではありません。
ひとくちに会計事務所といっても、
所長税理士の考え方によって職場環境や社風はまったく違うんですよね。
…
…
と、このように書くと、
「自分の学歴や職歴だと、ホワイト事務所に入るのはきびしいかも?」
「科目合格もまだないし、簿記2級すら持ってないからホワイト事務所に転職は無理?
と感じる方も多いかもしれません。
特に、税理士試験って、社会人になってから勉強を始める人も多い試験なので、
未経験資格なし(科目合格ゼロ)で転職活動せざるをえないケースは非常に多いんですね。
ただ、結論から言うとこれは大丈夫です。
ホワイトな会計事務所の求人って、
探し方さえまちがえなければちゃんと見つかりますし、
意外にハードルは低くて、現時点での職歴に自信がない方でも普通に入社できますよ。
(※ ホワイト求人の探し方は、この次の項目ですぐお教えします)
業界経験2年以上〜などの実務経験者はもちろん、
未経験資格なしの人でも、ホワイトな会計事務所に採用されるケースは普通にあるんです。
以下では、現時点での職歴や資格スキルに自信がない人が、
ホワイト事務所の求人を見つける方法を解説します。

年収高めで働きやすい「ホワイト事務所の求人」を見つける方法
会計職専門の転職サイトとは、会計事務所や経理といった「会計職の求人」だけを掲載している転職サイトのことです。
ひたすら「求人数ナンバーワン!」で勝負してくるリクナビ等と違って、
「この業種・業界の求人ならどこにも負けない!」というかたちで、
求人の質の高さ(年収などの雇用条件)で勝負しているのが特徴です。
逆にいうと、会計職専門サイトは「質の高さ」で勝負しないと、
「求人数ナンバーワン」が売りのリクナビには勝てないんです。

会計職専門サイトでは、ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されていますので、
変な事務所にまちがえて応募してしまうリスクを避けられますよ。
ホワイト事務所の求人は、こういうところで探せば見つかる!
↓会計職専門の無料転職サイトで有名どころでは、ヒュープロがあります。
↓例えば、以下のようなホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。
(無料登録で、リアルな求人条件や事務所名、年収も見られます)

- 未経験資格なしでも年収450万円〜の求人
- 実務経験3年以上で年収600万円〜の求人
- BIG4税理士法人を含む大手税理士事務所の求人
- 資産税の実務経験を積める専門事務所の求人
- 会計事務所から経理への転職歓迎の一般企業求人
経理職の求人も豊富にあるので、
会計事務所から経理への転職を目指す人も使えますよ。
ヒュープロは会計職を志す人にとっては「鉄板中の鉄板サイト」です。
求人リサーチにフル活用しましょう。
会計職専門サイトを使えば、ブラック事務所の求人を排除できる理由
会計職専門の転職サイトは、求人の質を確保するために、
求人を出す企業側(会計事務所側)の審査を厳しく行っているのが特徴です。
具体的にいうと、担当のエージェントが実際に事務所に出向いて所長税理士と面談し、
スタッフに対してブラックなことをやってないか?をチェックするしくみがあります。
大手転職サイトのリクナビとかハロワだと、
求人数が膨大すぎてこういうきめ細やかなチェックはむずかしいのが実情ですね。
(広告料というかたちでお金を払えば、
ブラックだろうが何だろうが求人を掲載できてしまう)

ある程度求人数がしぼられている「業種業界の専門サイト」だからこそ実現できるチェック機能というわけです。
あと、転職サイトで求人を見たときに、
「この求人を出している事務所はホワイトか?ブラックか?」なんて、
ぶっちゃけよくわからないですよね。
(実際に事務所に出向いてみないと判断のしようがない)
この事務所良さげ!って転職サイトを見て思って面接に行ってみたら、
みんなしんどそうな顔して働いてて応募する気が失せた…なんて経験がある人も多いでしょう。
(これ、めっちゃ時間の無駄ですよね…)
特に、働きながら転職活動をする場合、時間や労力をいかに効率化するかは大切。
だからこそ、会計事務所の求人は、あらかじめブラックを排除してくれている会計職専門サイトで探すべきなんです。
ブラック事務所の求人はあらかじめサイト側が排除してくれていますから、
ホワイト事務所の求人だけにしぼりこんで、転職活動を進めていくことができます。
>>ホワイト事務所の求人多数あり!会計職専門の転職サイトで求人を見てみる
「今すぐは転職活動を始められない人」もやっておくべきこと

(今すぐ転職できない人も「転職サイトへの無料登録」だけは早めにやっておきましょう)
- いまの職場で定年までずっと働くことはありえないけど、今すぐは転職活動を始められない。
- 仕事が忙しすぎて転職活動に時間と労力をさけない…。
- なんとなく仕事に不満やモヤモヤはあるけど、転職するかどうかはまだ決めていない。
↑このブログを読んでくださっている人の中には、こういう状態の方も多いでしょう。
転職活動なんて、はっきりいってめんどくさいですよね。
新しい職場環境に移るのって、いろんなストレスがともなうものです。
なぜかというと、転職って、ぶっちゃけ運で決まってしまう部分も大きいから。
どんなに優秀でやる気のある人でも、たまたま市場環境が悪くて、
ホワイト事務所が求人を出していない時期に転職活動することになると、
やむを得ずブラックな事務所に転職せざるを得ない…。みたいな事態に見舞われることはあり得ます。
実際、私もブラック事務所勤務時代に、
「この先輩、めっちゃ優秀で性格も素晴らしいのに、
なんでうちみたいなブラック事務所で安い給料でこき使われてるんだろう…?」
って人はもううんざりするほどたくさん見かけました。

転職活動ってそのときどきの景気状況に左右される部分がものすごく大きいんです。
どんなに優秀な人でも、ホワイト事務所側が求人を出してくれないことには転職成功なんてありえないですよね。
だからこそ、早め早めに準備を始めて、多くの求人情報に日常的に触れておくことが大切なんです。
転職サイトに無料登録すると、希望勤務地や譲れない条件(年収など)の希望条件を入力することができます。
これを細かめに入力しておくのが、情報リサーチの質を高めるコツです。
↑さらっと書きましたが、この入力作業がめちゃくちゃ重要です。

最低限、これさえやっておけば、ホワイト事務所の求人が転職サイトに登録されるたびに、
最新の求人情報が定期的にメール配信されてきます。
良さげな求人が見つかったら、ブックマーク保存しておきましょう。
ホワイト事務所の求人情報をコツコツストックしておくことで、
いざ転職となった時にロケットスタートでライバルに差をつけることができます。
日常的に求人情報を見慣れておくことで、「相場感」を養うことも重要。
業界内での年収や雇用条件の相場などもなんとなく把握できるので、
条件面で損するリスクを下げられます。
(実際にはもっと良い条件で攻めても良いのに、相場感がないために低めの条件で我慢してしまう…みたいなケースはすごく多いです)
ホワイト事務所の求人は人気なので、ライバルもある程度います。
ライバルの中から頭ひとつ抜け出すためにも、日頃から多くの求人情報に触れておくようにしましょう。
会計職専門の転職サイトは、誰でも無料で使うことができる貴重な情報リソースです。
無料登録で事務所名やリアルな年収を見ることができますので、活用するようにしましょう。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切
日常のストレスや疲労が限界に近づいてくると、どんな簡単な作業でもめんどくさくなるのが普通です。
仕事終わった後や通勤電車の中で、転職サイトをスマホでチェックするのすら苦痛に感じてしまうんですよね。
そうなる前に、転職サイトに無料登録して希望条件の入力だけはきっちりやっておいてください。
これだけやっておいて、気になる情報が自動的に配信されてくるのをチェックしておくだけでも、
「今の状況がどうしてもしんどくなったら転職もある」という選択肢を持つことができます。
過労やストレスでどうしようもなくなる前に、転職という対策を打てるようにしとくことが大切なんですね。
転職サイトはだれでも無料で使えます。
今すぐは転職活動できない人も、無料登録しておきましょう。
将来は「どうせ税理士として独立するから、職員時代の給料は安くてもいい」という方へ
「将来的に独立を目指してるから、職員時代の給料は安くてもいい」
「有能な税理士になるためには、激務ぐらいの環境で実務を鍛えてもらうべきでは?」
↑こういうスパルタで自分に厳しい人もひょっとしたらいるかもしれません。
ただ、結論から言うと、こういう発想で勤務先の事務所を選ぶのはやめといた方が良いです。
私は過去10年間に3つの会計事務所で実務やってきましたが、
激務ブラックな事務所で働きながら、
税理士試験を突破できた人に一度も出会ったことがありません。
(過去に100人以上の税理士志望者と一緒に仕事してきてますが、ゼロです)

人間はなんだかんだで環境に左右される生物です。
所長税理士以外は税理士有資格者が1人もいない…みたいな環境で働くより、
毎年当たり前のように科目合格者を積み重ねる人が出て、
5科目達成者もポツポツ出てるような事務所で切磋琢磨(せっさたくま)しあう方が、絶対に短期合格に近づけますよ。
仕事と勉強の両立がマストな社会人受験生にとって、どういう事務所を選ぶか?は超重要な問題です。
勤務先にブラック事務所を選んでしまうと、
あなたの「税理士になる」という夢は確実に遠のいてしまうので、注意してください。
お給料についても、将来の独立資金のことも考えると、ちょっとでも高い方が良いですからね。
会計事務所で働く場合、税理士試験の進捗は、仕事のモチベにも大きく影響します。
業務量の落ち着いているホワイト事務所を勤務先に選ぶようにしましょう。
税理士業界で働くなら「どのぐらいのお給料を稼げるか?」はものすごく大切
お給料の金額ってあらゆる意味で超重要です。
20代まではいいけど、30代以降はマジで痛感すると思います。
「お金にまつわるプロの専門職」を名乗ってるのに、自分自身のお給料は安い…とか、正直悲しすぎますからね…。
ちゃんとしたお給料を稼いでることは「職業会計人としてのプライド」にかかわることなんです。
会計事務所の職員が毎日やりとりするお客さんって、中小企業の社長さん達です。
社長さんたちに会計や税金のアドバイスをするのが仕事内容なわけですが、
社長さんたちってアドバイスを受ける相手を見るにあたって、
「こいつ自身がお金を稼いでるのか?」をものすごく重要視しています。
そして、あなた自身がお給料をバリバリ稼いでないと、
社長さん達ってアドバイスをいまいち信用してくれないんですよ。
(「俺にアドバイスする前に、お前が頑張れよ」的な態度を取られがち。これだと仕事がものすごくやりにくい)
稼げてる、稼げてないってどうしても顔に出ますしね。
中小企業の社長だと、「税理士さんって儲かるの?」って露骨に聞いてくる人もいたりします。
会計事務所の職員は、自分自身もバリバリ稼いでいる人ほど顧問先の社長から信頼され、仕事もやりやすくなるのが現実。
なので、お給料の金額にはしっかりとこだわるようにしましょう。
お金のことって表向きはみんな語りませんけど、これ、ものすごく大事なことです。
最後の最後にお伝えしたいこと
↑いろいろ書いてきましたが、結局大事なのはこれです。
どんなに頭よかろうが仕事ができようが、行動しないことには状況変化はゼロです。
転職活動について言えば、
今どんな状況にいる人でも「転職サイトを使った求人リサーチ」がスタート地点になります。
まずは「ここいいかも!」と思えるような事務所の求人をみつけることから始めてください。
日頃から最新の求人情報をストックしておき、いざ転職となったときに最速で動けるようにしておくのが大切です。
転職サイトへの無料登録は、スマホで1分でできる作業です。
今すぐ情報リサーチを始められますので、今すぐ行動を起こしましょう。







