医師の当直バイトの求人サイトとかを見ると「高収入可能です!」ってデカデカと書いてあったりしてちょっと気になりますよね。
このブログ記事では、内科医5年目の私が先月実際に当直バイトで稼いだ金額を公開します。
当直バイトへの応募を検討されている方の参考になれば幸いです。
30代前半の男性内科医です。関西の国立大学医学部を卒業後、大学病院勤務を経て大阪市内市中病院で10年間救急・総合内科に従事しました。その後、母校大学院での研究時間確保とワークライフバランス改善のため、非常勤医師へ転職。医師の当直バイトの実態などリアルな現実を書きます。
この記事の目次
医師当直バイトの時給は高い?安い?ある月の稼げた金額
当直バイトで実際に稼げた金額
- 当直1回あたり:6万5千円
- 当直回数:4回
- 交通費:2千円 × 4回 = 8千円
- 稼げた金額:26万8千円
※基本的に残業代は出ません。
1日の実働時間は、17時〜翌朝9時までの16時間勤務でした。
これが4日間(16時間×4日間)なので、
時給換算すると26万8000円 ÷ 64時間 ≒ 時給4200円ですね。
実際に患者対応していた時間は合計で約7時間で、残りの9時間は待機時間。
仮眠を3時間ほど取ることができましたが、ベッドが硬くて腰が痛くなりました。
ネット上では「時給2万も可能!」などの情報もちらほらあったりしますが、私の体験ではあまり現実的ではないと感じます。
医師当直バイトは体力的にきつい?
先月は月4回の当直バイトをこなしましたが、正直いって体力的にはかなりきつい月でした。
特に月末に2回連続で医師当直バイトに入った時は、疲労が抜けきりませんでした。
そのせいで本業の外来で居眠りしそうになって、本当にヤバかったです。
正直、「医者の時給にしては安くない?」って思いました。
でも仮眠を取ったり、勉強をしたりと自由な時間もあります。
そう考えると、医師バイト時給の価値はこれ以上に上がるというのも確かです。
ただ、コンビニバイトみたいに気楽じゃないですし、責任も重いので微妙なラインですよね。
医師当直バイトは体力的にきつい?
ぶっちゃけ当直中どんなことしてる?
当直明けの過ごし方は?などなど、
↓当直バイトのリアルな勤務実態についてはこちらで書いてますので良ければどうぞ。

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医師の当直バイトはきつい?当直明けの過ごし方は?何歳までできる?現役医師が語る勤務実態
「医師の当直バイトはきつい?体力的に何歳までできる?仮眠時間や当直明けの過ごし方は実際どう?」このブログ記事では、当直バイトのリアルな実態について30代の現役医師(内科医)が体験談を書きます。これから医師当直バイトへの応募を検討している先生はぜひ参考にしてみてください。
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医師が当直バイトで効率よく稼ぐコツは?
↓医師が当直バイトで効率よく稼ぐコツとして、以下のようなことを知っておくと良いと思います。
- 宿日直許可のある病院を選ぶ
- 高単価な救急当直案件を狙う
- 地方病院での医師当直求人を検討する
- 専門スキルを活かした医師バイトを選ぶ
- 日当直高額案件に挑戦する
実体験ベースのコツになりますが、順番に解説します。
1. 宿日直許可のある病院を選ぶ
宿日直許可を取得している病院の医師当直バイトは、労働時間としてカウントされません。
そのため、働き方改革の時間制限を気にせずに働けます。
私も最初は知らなかったんですが、宿日直許可の有無を知ってから医師当直バイトの選び方が変わりました。
月の労働時間を計算する必要がないので、精神的にも楽になったんですよね。
許可のある病院は募集時に必ず記載があります。
ですから、医師当直求人票をよく確認することが大切です。
ただ、許可があっても実際は忙しい病院もあるので要注意ですよ。
2. 高単価な救急当直案件を狙う
救急対応も行う「救急当直」の場合は6万円〜8万円が医師当直バイト時給の相場です。
確かに忙しいですが、時間が早く過ぎるので精神的には楽な面もあります。
私の経験では、二次救急の病院で1回8万円の案件がありました。
でも朝まで一睡もできなかった日もあって、正直きつかったです。
時給2万円には届きませんが、高額なのは間違いありません。
若い時はいいですけど、30代後半になったら無理だなと思いました。
3. 地方病院での医師当直求人を検討する
医師不足が深刻な地域では、医師確保を目的に医師当直バイト時給が高額に設定される傾向があります。
都心部在住の私も、近隣県の地方病院で当直することがあります。
交通費も全額支給されることが多く、そのため実質的な収入アップになります。
片道1時間程度なら十分通える範囲ですし、電車で寝れるのもメリットですよね。
ただ、駅から遠い病院だと、数少ないバスを逃すと自腹でタクシーになるので注意が必要です。
4. 専門スキルを活かした医師バイトを選ぶ
専門分野の知識やスキル、経験値が必要な医師バイトでは、通常より時給が高く設定される傾向にあります。
時給約1万2千円〜2万円が相場です。
私の友人に産婦人科医がいます。
彼が言うには、夜間の緊急分娩や手術にも対応できるため、当直は1回10万円以上のオファーもあるとのことでした。
「すごい高給取りだなあ」って言ったら、「いつお産が始まるか分からないし、仮眠中も気が休まらないよ。母子の命がかかってるから、毎回プレッシャーもすごいんだ」って返されました。
確かに高いのには理由があるんですよね。
5. 日当直高額案件に挑戦する
日当直の給料は、1回あたり10万円~20万円ほどの高額な医師バイトになります。
土曜の朝から日曜の朝まで32時間勤務で20万円という案件を経験しました。
でも正直、人間の限界を感じましたね。
日曜の朝に帰宅した時は、玄関で靴を脱ぐ気力もなかったです。
月1回が限界だと思います。
医師当直バイトの実体験談2つ
私が過去に経験した当直バイトの実態について、2つの勤務先を例に挙げて紹介します。
1. 関西の郊外療養病院での寝当直
関西在住の内科医ですが、地方郊外の療養病院で月2回、半年間医師当直バイトをしていました。
勤務時間は17時から翌朝8時までの15時間で1回5万円でした。
最初は「医師当直バイト時給として安いな」と思ったんです。
でも、実際やってみると楽すぎて罪悪感を感じるレベルでした。
実際の労働時間は1晩で2〜3時間程度で、ほとんどが待機時間だったんですよ。
病棟からのコールは平均して1晩に2〜3回程度でした。
「先生、○○さんが眠れないって言ってます」みたいな軽いものばかりだったんです。
半年間で計12回働いて60万円稼げました。
仮眠室も個室で、持ち込んだNetflixを見たり、医学書を読んだりして過ごしていました。
こういう「当たり」の病院を見つけるのが医師当直バイトの醍醐味だと思います。
医師当直求人を探すときは、こういう情報も知りたいですよね。
2. 関西の都心部にある二次救急病院での救急当直
内科医7年目の時、都心部の二次救急病院で4ヶ月間、月2回の医師当直バイトをしていました。
勤務時間は土曜17時から日曜9時までの16時間で、1回7万5千円でした。
最初の面接では「そんなに忙しくないですよ」って言われたんです。
でも、実際は結構ハードでしたね。
救急車の受け入れは一晩で平均4〜5台で、ウォークインも15人程度来院しました。
一番きつかったのは、朝4時に交通事故の多発外傷が来た時です。
整形外科医を呼んで対応しました。
結局、朝まで処置に追われました。
4ヶ月間で計8回働いて60万円稼ぎました。
時給は悪くないですが、「もう二度とやりたくない」というのが本音です。
医師当直求人票の「忙しくない」は信じちゃダメだと学びました。
まとめ
このブログ記事では、私の医師当直バイトのリアルな時給や体験談、そして効率よく稼ぐコツについてお話ししました。
医師当直バイトの時給は、案件によってさまざまです。
楽な寝当直でゆっくり過ごせることもあれば、
救急対応で一睡もできないほど忙しい…みたいなこともあります。
医師当直求人を探す際には、時給の金額だけでなく、
業務内容や宿日直許可の有無、そして自分の体力や専門性をしっかり考えることが大切になってきます。
この記事で紹介した私の体験談や稼ぐコツが、これから医師当直バイトを考えている先生方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。