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医師の転職体験談

医師が「バイト収入だけで生活」って可能?年収1000万円も可能?

  • 医師が「バイトだけで生活する」って可能?
  • 専門医資格がなくても大丈夫?
  • 周りからどういう目で見られる?デメリットや注意点は?

このブログ記事では、医師がバイト収入だけで生活する実態について解説します。

結論から言うと、医師がバイトのみで生活することは十分可能で、年収1000万円以上も普通に狙えますよ。

効率よく安定収入を稼ぐコツや、医師がバイト生活することのメリット・デメリットをお伝えしますので、参考にしてみてください。

30代前半の男性内科医です。関西の国立大学医学部を卒業後、大学病院勤務を経て大阪市内市中病院で10年間救急・総合内科に従事しました。その後、母校大学院での研究時間確保とワークライフバランス改善のため、非常勤医師へ転職。医師の当直バイトの実態などリアルな現実を書きます。

 

この記事の目次

医師が「バイト収入だけで生活する」は現実的に可能?

私は卒後11年目の医師ですが、

大学院4年間のうち、3年目と4年目の2年間は常勤を離れて「バイト収入だけでの生活」を経験しました。

当時からかなり時間は経っていますが、職場の若い医師に聞いても、医師バイトの状況はそれほど変化していないように思います。

以下、個人的な体験談ベースの話になりますが、参考にしてみてください。

 

医師のバイト生活で「リアルな月収」はどのくらい?

私の場合、大学院の3〜4年目の2年間の月収は最低85万円、最高130万円でした。

平均すると月125万円程度でした。年収に換算すると約1500万円になります。

週末を含めて当直バイトを月8回ほど入れて、このぐらいの収入金額でした。

↓例えば、当時のある月の給料総額は以下のような感じでした。

体験談投稿者(医師)
  • 当直バイト9回で96万円
  • 健診バイト2日で12万円
  • 美容クリニックの問診バイト1日で8万円
  • (合計116万円)

むしろ時間に余裕ができたことで、研究により集中できるようになりました。

 

友人の体験談

友人のA君も同じ時期にスポット案件中心の生活を始めていました。

彼は3週間で複数のバイトをこなし、45万円を稼いだそうです。

「平日の昼間にゆったりとしたカフェで論文を読めるのが素晴らしい」と話していました。

私も同じような体験をしていました。

当直明けの日は丸一日休めるので、図書館で文献を探したり、実験の準備をしたりできました。

 

当時、バイトだけでの生活を選んだ理由は?

きっかけは大学院の研究に集中したかったことと、「医者って本当にこんなに忙しく働き続けなければいけないのか?」という疑問でした。

でも当時の私は「これ以上無理してキャリアアップしなくても、年収1000万円程度あれば十分じゃないか」と思うようになりました。

それよりも研究時間を確保して、平日の昼間に論文を読める自由の方が価値があると感じていました。

 

専門医資格がなくてもバイトだけで生活できる?

結論から言うと、専門医資格がなくても医師はバイトだけで十分に生活できます。

むしろ専門性に縛られない分、幅広い案件にチャレンジできるメリットもあります。

実際に私の友人は専門医の資格を持っていませんでしたが、年収1200万円を達成していました。

現在3年目以降でバイト中心の働き方を検討している医師の参考になれば幸いです。

 

医師のバイト求人探しは大変?

当時、バイトの案件探し(求人探し)には想像以上に時間がかかりました。

基本的には単発の案件を1件ずつこなすスタイルなので、1件終わったらまた案件を探し、1件働いてまた案件を探すというサイクルが煩わしかったです。

「案件探し→応募→採用→勤務」の流れが少々面倒でしたね。

体験談投稿者(医師)

応募してもすぐには決まらないから、決まるまでの間は「この日本当に仕事あるのか?」と思うこともありました。

応募しても「既に人員は確保できました」とか「条件に合いません」とかで案件が決まらなかったりもしました。

返事待ちの間に、同じ日程の新たな案件を見つけた時に応募するか迷うストレスもありました。

「採用か不採用の返事さえ来ていれば即応募するのに」と思いましたね。

 

医師がバイトだけで生活することについて、周りの人からどう思われていた?

指導教授からは「研究に集中すべきじゃないか」とアドバイスされることがありました。

これは研究の進捗を心配してのことだったと思います。

ただし、バイト収入があることで経済的な不安がなくなり、かえって研究に集中できるようになったのも事実でした。

同期の中には「フリーランスになりたい」と相談してくる人もいました。

医師の働き方が多様化していることを実感しました。

実際に常勤医をやめて病棟業務から離れたことで、ストレスが大幅に減り、体調も良くなりました。

 

医師はバイトだけでどのぐらい稼げる?

医師のバイト収入や時給は「どういった職場で働くか?」によってかなり変動します。

↓ここでは、以下のバイトの種類別に稼げる金額相場についてお話しします。

  • 当直バイト
  • 健診バイトや美容クリニックの問診バイト
  • 自由診療系クリニックでのバイト

当直バイトでいくら稼げる?

具体的な収入について詳しくお話しします。

当直バイトは夜間の当直で7〜8万円が相場でした。

夜間はゆったり当直なら7万円、救急対応ありなら8〜9万円といったところです。

24時間の日当直にも時々応募し、12〜16万円をもらっていました。

 

健診バイトや美容クリニックの問診バイト

健診バイトは午前中だけなら4万円、一日通しなら7万円が目安でした。

美容クリニックの問診バイトは時給9000〜12000円でした。

8時間働けば7〜10万円程度になります。

 

自由診療系クリニックでのバイト

オンライン診療のクリニックでは問診のみの業務もありました。

これは基本的にマニュアルに従って問診するだけで、それほど専門性を要求されない業務でした。

AGAクリニックなどの自由診療系では、美容外科と違って医療トラブルのリスクも低く、安心して働けました。

 

実際の働き方と時給は?

私の場合、月8〜10回の当直を基本にして、空いた時間に健診や美容クリニックのバイトを入れていました。

体感的には週2〜3日働いている感覚でした。

常勤時代の週5〜6日勤務と比べると、明らかに労働時間は減っていました。

それでも年収1500万円を維持できていたのは、当直バイトの時給が非常に高いからでした。

常勤時代の時給換算は2500円程度でしたが、当直バイトなら時給換算で10000円以上は確実に稼げました。

 

医師バイトの将来性は?この先も稼げるの?

計算上、健診バイトも当直バイトも勤務日数を増やせば年収2000万円以上は可能です。

仮に給与相場が将来的に半分になったとしても、年収1000万円程度は確保できるのではないでしょうか。

 

医師がバイトのみで生活していた当時の家計簿(生活費との収支バランス)

ちょっと恥ずかしいですが、当時の私の家計簿を公開します

  • 家賃:12万円
  • 食費:10万円
  • 光熱費:3万円
  • 通信費:2万円
  • 交通費:4万円
  • 子どもの教育費や習い事:5万円
  • 保険料:3万円
  • 衣服費や日用品:5万円
  • その他雑費や娯楽費:15万円

月の支出総額は59万円でした。

私はバイト生活時も子供の養育費等の負担がありましたので、

平均月収125万円から支出を引くと、月66万円程度の貯金ができていた感じです。

年間で計算すると、800万円程度は貯蓄できていたことになります。

一人暮らしなら年間生活費400万円程度でも十分やっていけると思うので、もっと勤務日数を減らしたり、貯金を増やしたりといったことは可能だと思いますよ。

 

医師のバイト生活(ぶっちゃけどんな生活ができる?)

子どもがいると支出は確実に増えますが、それでも十分な貯金ができていました。

車は新車のSUVを現金で一括購入しました。

外食も週1〜2回は利用していましたし、高級レストランにも月1回は行っていましたね。

子どもの習い事や教育費にも、ためらうことなくお金をかけることができました。

 

値札を見なくなった生活

スーパーで買い物をする時も、値札を気にすることはありませんでした。

特売日を狙って買い物に行く必要もありませんでした。

時間に余裕があったので、平日の昼間に子どもと公園に行ったり、家族でゆっくり買い物もできました。

友人のB医師は、「スポット案件で日本縦断してみたい」と言っていました。

寝当直バイトを確保できた日はそこをホテル代わりにして、確保できなかったら好きなホテルに泊まるというおもしろい発想でした。

確かに、そのような自由な働き方も魅力的ですよね。

 

医師がバイトのみの生活で安定を確保するコツ

医師のバイト収入は、工夫次第で安定させることができます。

逆にいうと、がむしゃらに勤務時間を増やすだけでは非効率ですし、体力的にかなりしんどい働き方になってしまうので注意してください。

↓医師がバイトのみで生活するとして、収入を安定させるコツとしては以下のようなことがあります。

体験談投稿者(医師)
  • 当直バイトなら収入は安定する?
  • 医師のバイト求人はどうやって見つければいい?
  • 変動準備金で安心確保

当直バイトなら収入は安定する?

私の場合、毎週曜日固定の当直バイトを中心にしたことで、収入はかなり安定しました。

さらに、健診バイトとは異なり、当直の案件は年間を通して常にあるため、月に8回程度は確保することができました。

特に、常勤医が休暇を取りやすい8月と12月には、高額な当直案件が豊富に出回る傾向にありました。

 

医師のバイト求人はどうやって見つければいい?

複数の紹介会社に登録して、常に情報収集を怠らないことがポイントです。

人気の案件はすぐに埋まってしまうので、マメにチェックする必要がありました。

当時の私は、毎朝電車で通学中に各サイトの新着案件をチェックするのが日課になっていました。

私が実際に使っていたのは、以下のサイトです。

季節や時期によって案件の数は変動するので、

複数サイトを同時並行で使ってこまめに情報をストックしておくのが条件の良い案件にたどりつくコツです。

 

変動準備金で安心確保

収入の変動に備えるために、多く稼げた月の余剰分を「変動準備金」として別口座に貯めていました。

目安として月100万円を基準に考えて、それを超えた分は準備金に回していました。

逆に100万円を下回った月は、準備金から補填する仕組みでした。

この方法で、実質的には月100万円程度の安定収入を確保できていました。

また案件探しのコツも覚えました。

定期的に入れてもらえる病院との関係を築くことで、急な欠員が出た際には最初に声をかけてもらえるようになりました。

 

医師がバイトだけで生活していて「周囲の視線が冷たい…」と感じることはある?

実際のところ、周囲からの冷たい視線を感じることはほとんどありませんでした。

むしろ最近はフリーランス医師が増えていることもあり、バイト中心の働き方に対する理解も深まっています。

同期の集まりでも「今何してるの?」と聞かれて「大学院生でバイト中心にやってる」と答えると、「いいじゃん、自由で羨ましい」という反応が多かったです。

「時給どのくらい?」「案件はどうやって見つけるの?」といった具体的な質問をされることも多く、むしろ興味を持たれている印象でした。

 

医師がバイトだけで生活することのメリット

2年間のバイト生活を振り返って、医師がバイト収入だけで生活することのメリットデメリットを整理します。

↓まず、メリットとしては以下のようなことがあります。

  • 自由な時間が大幅に増える
  • ストレスが激減し体調が改善する
  • 様々な医療現場を経験できる
  • 人間関係のしがらみから解放される
  • 働く場所や時間を自分で選べる

バイトのみ生活の何よりのメリットは「生活の自由度」が圧倒的に高まること。

常勤時代と比べて、圧倒的に自由を謳歌できていた記憶がありますね。

平日の昼間にカフェに行ったり、家族と時間を過ごしたりしていました。

もちろん、当たり前と言えば当たり前なのですが、常勤医師だとこういう「当たり前の生活」すら難しいのが現実ですから、こういう働き方をできたのは良い経験になりました。

 

職場の人間関係ストレスから完全解放

また職場の人間関係で悩むことがなくなりました。

気の合わない上司や同僚と無理に付き合う必要がありませんでした。

嫌な職場があっても、その日限りの関係だと思えば我慢できました。

様々な医療現場を経験できるのも勉強になりました。

病院によって設備や方針が違うので、視野が広がりました。

当直バイト中心にすれば、年収1500万円も十分可能です

 

医師バイトは「期間限定」で活用するのがおすすめ

2年間という期間限定でしたが、この生活をするのはすごく楽しいなと思いました。

たとえば前の職場を退職して、次の仕事までに空き時間がある場合や1年間は好きなことするって決めている場合などにバイト生活は向いているのではないでしょうか。

 

医師がバイトだけで生活することのデメリット

一方で、医師がバイト収入だけで生活することには、以下のようなデメリットもあります。

  • 生活リズムが不規則になる
  • 専門性やスキルの向上が難しい
  • 社会的信用度が下がる可能性がある
  • 案件探しに時間がかかる

バイトの中でも当直中心の働き方の場合、生活リズムの乱れは避けられません。

また、バイトのみでは専門医の取得や学会発表などのキャリアアップは難しくなります。

継続的な患者診療の経験も積めないので、臨床スキルの向上にはどうしても限界があります。

 

バイトだけで生活していると、医師でもローン審査で困る?

住宅ローンの審査では、常勤医師より不利になる可能性があります。

社会的な信用度という面では、やはり常勤の方が有利でした。

将来的にどのようなキャリアを歩むかも、当時は明確になっていませんでした。

やはり、安定して毎月お金が入って来るようにするには常勤か定期非常勤が良いですね。

 

バイト案件や求人の「季節変動」に注意が必要

医師のスポットアルバイトの絶対数は、季節によっても変動します。

例えば4月は健診が多いし、10〜11月は予防接種バイトがたくさんあります。

それに対し、2月や6月は案件募集が少なく収入が安定しません。

なのでスポットの位置付けは「常勤先や定期非常勤先を確保した上で隙間時間に稼ぐ」くらいの感覚でいると良いです。

 

とはいえ、医師バイトのメリットは大きい

大学院時代の私にとっては、メリットの方が大きかったと感じています。

もしあなたが「お金も大切だけど、自由な時間がもっと欲しい」と思っているなら、期間限定でもバイト生活を試してみる価値はあると思います。

私自身、あの2年間は本当に充実していて、今でも「やって良かった」と心から思っています。

 

まとめ

このブログ記事では、医師がバイト収入だけで生活する実態について解説しました。

結論的には、医師はバイトのみの収入でも十分な生活費を稼ぐことは可能です(あまり派手な生活をしないなら)

常勤医師に比べると、かなり自由度が高いライフスタイルを謳歌できるでしょう。

一方で、長期的な視点で見た場合の、医師としての専門性向上や社会的信用の面では注意が必要でしょう。

将来のキャリアプランを考えつつ、期間限定で活用するなら、医師のバイト生活はとても充実した経験になると思いますよ。

 

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