- 法律事務所の志望動機の書き方は?
- パラリーガルと一般事務員で書き方は違う?
- 未経験者・実務経験者ごとに例文を知りたい!
法律事務所の事務員やパラリーガル(法律事務員)として採用されるために、志望動機の書き方はとても重要です。
このブログ記事では、法律事務所(弁護士事務所)の事務員として評価される志望動機の書き方のコツを解説します。
実際に現場で働いている法律事務として「こういう書き方でこられたら思わず高評価にしてしまう!」という例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
【パラリーガルの志望動機】評価される書き方のコツとは?
↓パラリーガルとして高く評価される志望動機の書き方のコツとして、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- なぜ、あえて弁護士業界で働きたいのか?を書く
- なぜ、事務員(パラリーガル)として働きたいのか?を書く
- なぜ、志望先の法律事務所を選んだのか?を書く
それぞれのポイントについて、順番に解説していきます。
1. なぜ、あえて弁護士業界で働きたいのか?を書く
まずは、弁護士業界という特殊な業界を選んだ理由について、説明しましょう。
他の一般企業ではなく法律事務所を選んだことへの説得力が大切ですね。
未経験者の場合は、自身の経験に基づいたアピールが出来ないので、
「法学部で法律を勉強して興味を持った」「法律に関わる仕事で、学んだ知識を活かしたい」など、
自分が持っている能力と繋げてみましょう。
逆にNGなのは、「人の役に立ちたい」というような漠然とした言い回しです。
志望動機が曖昧だと、法律業界じゃなくてもいいじゃないか、と思われてしまいます。
実務経験者が転職する場合は、「この職種への興味がますます深まった」という方向で志望動機を述べられそうですね。
2. なぜ、事務員として働きたいのか?を書く
弁護士業界の中でも、なぜ法律事務所の事務員になりたいのかを説明するのも大事です。
とくに法学部出身である場合は、なぜ弁護士志望ではないのか?というのは相手にとっても気になるポイントです。
未経験者なら、「弁護士をサポートする仕事がしたい」「依頼人と弁護士とを繋ぐ事務員になりたい」などが使えますね。
実務経験者の場合はやはりこれまでの経験が評価のカギになります。
前の法律事務所で評価されてきた自分の能力をアピールしながら、
「事務職としての経験を活かしたい」という考えを、上手に伝えましょう。
3. なぜ、志望先の法律事務所を選んだのか?を書く
たくさんの求人募集がある中でその事務所に応募してきた理由も、相手は知りたいものです。
あらかじめ事務所のホームページにしっかり目を通し、しっかり対策しておきましょう。
未経験者の場合は「自分が依頼者なら、この事務所に相談したい」という表現をすると、
他の事務所との差別化が図れます。
実務経験者の場合は、「自分のスキルは、この事務所でなら即戦力になれる」というように、
事務所の方針や仕事内容に則した形で、自己アピールをしてみましょう。
いずれにしてもNGなのは、「成長したい」「経験したい」というような、曖昧な言葉を並べることです。
「自分ならどんな風に事務所の仕事の役に立てるか」を具体的に伝えるのが大事ですよ。
【※注意喚起】法律事務所の職員(パラリーガル)は転職先を間違えると地獄
パラリーガル(法律事務所事務員)の志望動機例文
上記のポイントをふまえて、志望動機の例文をいくつか紹介します。
ご自身のオリジナルのエピソードや主張を加えつつ、アレンジして使ってみてください。
1. 法律事務所の一般事務員(未経験者)の例文
私は、法律事務員として働くことに大きな魅力を感じており、貴所での仕事を希望しています。
特に、弁護士業界は、人々の生活に直接影響を与える重要な仕事だと思い、その中で自分が社会に貢献できることに魅力を感じました。
事務員としては、弁護士のサポートを通じて、依頼人の方々の力になれることに魅力を感じています。法律に関する知識は未経験ですが、しっかり学びながらスムーズな事務処理をサポートできるよう努力したいと思っています。
貴所のホームページを拝見し、依頼人一人ひとりに真摯に向き合い、細やかな配慮が行き届いている点に共感しました。
貴所のような温かい環境で働きながら、弁護士や他のスタッフの方々と協力して成長したいと考えています。
早く業務に慣れ、必要な知識を身につけて、貴所の一員として貢献できるよう努力していきます。
2. 法律事務所の一般事務員(実務経験者)の例文
私は、〇〇法律事務所で〇年にわたり、法律事務員として勤務してきました。
主に民事事件を担当してきましたが、今後は新たな挑戦として刑事事件にも携わり、幅広い経験を積みたいと考えています。
そのため、貴所での求人に応募いたしました。
弁護士業界に身を置くことに魅力を感じるのは、法律を通じて人々の生活を守り、社会に貢献できるからです。
特に事務員として、弁護士をサポートしながら依頼人の悩みや問題に寄り添えることに、やりがいを感じています。
貴所を選んだ理由は、依頼者一人ひとりの声に真摯に向き合い、小さな案件にも全力で取り組む姿勢に共感したからです。
私のこれまでの経験を活かし、貴所でも即戦力として貢献できるよう努力していきます。
3. 法律事務所のパラリーガル(未経験者)の例文
弁護士のサポートを通じて、社会に貢献できる仕事に携わりたいと考え、パラリーガルを志望しました。
法律の知識はありませんが、人々の問題解決に向けて力を尽くしたいという強い思いがあります。
特に、コミュニケーション能力と問題解決に向けた意欲を活かし、パラリーガルとしての仕事に取り組んでいきたいです。
弁護士業界で働く理由は、法律を活用して直接的に社会をサポートできる点に魅力を感じているからです。
事務員としてではなく、法律事務に携わる仕事に関心を持ち、業務を支える重要な役割を担いたいと考えています。
貴所を選んだ理由は、依頼人の利益を最優先に考え、責任感を持って業務を進める姿勢に共感したからです。
未経験ではありますが、貴所でしっかりと学び、一日でも早く貢献できるよう努力していきます。
4. 法律事務所のパラリーガル(実務経験者)の例文
私は、これまでのパラリーガルとしての経験を活かし、さらに専門的なスキルを身につけたいと考え、貴事務所に応募しました。
弁護士業界で働く魅力は、法律を通じて社会に貢献できる点にあります。
特に、依頼人の問題解決をサポートし、法的な支援を提供できることにやりがいを感じています。
事務員としてではなく、パラリーガルとしての業務に携わり、弁護士と協力して案件を進める仕事に強い興味があります。
貴事務所では、国際的な案件や多様な法的分野を取り扱っており、私の語学力と高い事務処理能力が役立つと確信しています。
貴所を選んだ理由は、グローバルな視点を持ちながらも、依頼人一人一人に寄り添う姿勢を大切にしているところです。
このような環境で、さらに成長し、弁護士のサポートをしっかりと行っていきたいと思っています。
まとめ
今回は、法律事務所の事務員としての志望動機の書き方について解説しました。
志望動機を書く上で重要なのは、自分の経験や強みを具体的に伝えることです。
未経験者でも、実務経験者でも、ポジティブな意図や適性をしっかり表現することが大切です。
ぜひ参考にしてみてください。
【※注意喚起】法律事務所の職員(パラリーガル)は転職先を間違えると地獄

(法律事務所はブラック企業も多い?)
これから事務員やパラリーガルとして法律事務所への転職を検討している人は、
労働環境劣悪なブラックな法律事務所にまちがえて入社しないように注意してください。
↓例えばこんな感じで、
しんどい働き方をしているパラリーガルはものすごくたくさんいるのです。

- 弁護士がパワハラで、罵声が日常的に飛ぶような職場…。
- 未経験の新人なのに、何もわからない状態で現場に出され放置される。
- パラリーガルは雑用扱いで、ちゃんとした実務経験を積めない…。
- 常にサービス残業で最低賃金レベルの給料しか稼げない…。
- 無意味な飲み会にしょっちゅう強制参加させられる(女性は準コンパニオン扱いという地獄)
↑実はこれ、私自身が過去に経験したブラック事務所の実態なんです…。
(結局、その事務所はさっさと見切りをつけて別の事務所に転職しました。今から考えると本当に無駄な時間と労力でした…)
法律事務所ってどこも小さな組織ですから、経営者である代表弁護士(いわゆるボス弁)がほとんどの権限を持っています。
労働組合みたいなものも普通ありませんから、
代表の経営方針によっては「ブラック企業そのもの…」みたいな雇用環境になってしまうことが少なくないんです。
ホワイトでワークライフバランスの良い法律事務所もある?
もちろん、こんなブラックな法律事務所ばかりではありませんよ。
職員の離職率を少しでも下げ、長く働いてもらうために、
↓ホワイトな労働環境を作る努力をしている法律事務所もたくさんあります。
↑ホワイトな雇用環境で働きたい人は、
やはりある程度大手の法律事務所(弁護士事務所)がおすすめです。

これから初めて法律事務所で働く未経験の方も、雇用環境に配慮しているホワイト事務所の方が、
しっかりとした教育を受けながら実務経験を積めます。
長期的に見てもキャリアにプラスになると思いますよ。
未経験の人も給料や雇用環境にはこだわるべき
- まだ未経験なので、法務の実務経験を積めればどこでもいい。
- 若いうちの苦労は買ってでもすべき…かも?
↑こうした理由で「法律関係の仕事に就けるなら、とりあえずはブラック事務所でもいいや…」という感じで勤務先を選んでしまう人は少なくありません。
しかし、こういう職場の選び方は絶対にやめた方が良いです。
どのぐらいのお給料を稼ぎながら働けるか?は、法律家として仕事へのプライドを持てるかどうか?にも関わってきます。
ブラック事務所は人材教育もぞんざいであることがほとんどですから、
積める実務経験の質も低くなりがちなのも問題です。
これから未経験で法律事務所への転職を目指す方も、
すでに法律事務所で働いている実務経験者の方も、
お給料や雇用環境にはしっかりこだわるようにして下さい。
同じ働くなら、稼げるお給料は少しでも高いにこしたことはないですしね。
(追伸)今すぐは転職活動を始められない人もやっておくべきこと
今すぐは転職活動する気はない人や、いろいろ事情があって転職活動を始めることはできない状況の人も、
転職先候補の情報をリサーチする習慣をつけておきましょう。
具体的には、法律事務所専門の転職サイトに無料登録しておき、最新の求人情報をチェックする習慣をつけておいてください。
優良なホワイト事務所の求人は、未経験者向け/実務経験者むけを問わず、
応募の締め切りがとても早いので、日常のリサーチ量で差がつきます。
(情報リサーチで負けると、転職活動ではライバルに負けます。令和時代の転職活動は情報戦です)
ホワイトなパラリーガル求人を見逃したくない人は、
法律職専門の転職サイトで無料アカウントを作っておき、勤務地や年収、企業規模などの希望条件を詳細に入力しておくと良いです。
希望条件にマッチする求人が出てくるたびに、最速でメール通知してもらうことができるので、ホワイト求人を見落とすリスクをなくせますよ。
また、日常生活や現在の仕事のストレスや疲労が限界までたまってくると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
こうした作業は、精神的に余裕のあるタイミングでやっておくのが大切ですね。

転職活動って恋愛と同じで「良い求人にたまたま出会えるか?」で決まってしまう部分も大きいですから、
転職活動の情報リサーチはなるべく早い段階(できれば在職中)から始めておくようにしましょう。
ものすごく仕事が優秀なのに、転職活動の情報リサーチが足りなくて、
ブラックな働き方を選択してしまっている人って、ものすごくたくさんいるのが現実です。
この記事を読んでいるあなたはそういう悲しい状態にならないように、
転職サイトを使って日常的に情報リサーチをしておくようにしてください。
良い意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切

(良い意味での「逃げ道=優良求人の情報」を確保しておくのが大切です)
転職サイトから送られてくるおすすめ求人を日常的にチェックして、
良さげなものが出たらそのつどブックマーク保存しておきましょう。
転職活動のなるべく早いタイミングからこの作業をやるくせをつけると、
「どうしても辛くなったら転職もある」という選択肢を確保することができます。
いい意味での「逃げ道」を確保できるので、今の生活や職場のストレスが限界になる前に、「転職」という対策を打つことができるんです。
転職活動は「良い求人との出会い」で決まってしまう部分も大きいです。
精神的/体力的に余裕のあるタイミングで転職サイトに無料登録しておき、
自分の条件で採用される可能性が高いおすすめ求人が自動的にメールで最速で届く仕組みをつくっておきましょう。
転職サイトは誰でも無料かつ完全匿名で使えますし、
必要なくなればいつでも解除できるので、使わない手はありません。

法律事務所の求人を探すなら、法務職専門の転職サイトを活用しましょう。
高年収で働きやすいホワイト求人をたくさん見つけることができますよ。