- 不動産営業マンの給料が高い理由は?
- 20代で年収1000万円も狙えるって本当?
不動産業界と聞くと「しんどいけど給料が高い」というイメージを持つ方が多いと思います。
私は大手ハウスメーカーに勤めて5年目になりますが、
友人や親戚から給料いいんでしょ?とよく聞かれますね。

確かに、不動産営業マンって年収1000万円プレーヤーが当たり前のようにごろごろいる世界です。
ですが、すべての人が稼げているわけではない…というのが実際のところですね。
このブログ記事では、不動産営業5年目の私がこの仕事の給料の実態を解説します。
これから不動産営業マンに転職してバリバリ稼いでみたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
20代後半の不動産営業マンです。未経験で大手ハウスメーカー営業に転職して5年目。住宅展示場でお客様の接客やお家のご提案をしています。不動産売買営業マンの年収や仕事の実態を赤裸々にお話しします。
この記事の目次
不動産営業マンには大きく分けて3種類ある
不動産業界で働く営業マンなら全員が高給取りか?
残念ながらそうではありません。
↓不動産営業マンは、大きく分けて以下の3種類がいます。
- 不動産「売買」の営業マン
- 不動産「仲介」の営業マン
- 不動産「賃貸」の営業マン
↑この中で、年収1000万円クラスで稼げるのは「売買」の不動産営業マンです。
賃貸や仲介の場合、他の業界の営業マンと比べてそんなに年収が良いわけではありません。
以下では、不動産売買営業マンの給料が高い理由についてお話しします。
不動産売買の営業マンは仕事がきつい?
売買の営業マンは、稼げる分だけ仕事がきついケースが多いのが実際のところです。
ただ、みんな「頑張ればめっちゃ稼げる」ということがわかっていますから、
不満を持っている人は少ない印象ですね。
↓ただし、最近ではノルマなしを売りにしている売買営業の求人もよく見かけるようになりました。
(その上で年収は1000万円も狙える)
なので「売買=仕事がきつい」とは必ずしも言えなくなっていますね。
不動産「売買」の営業マンの仕事内容とは?
不動産売買の営業マンの仕事は、
文字通り土地や建物といった不動産物件をお客さんに売ってくることです。
一戸建ての注文住宅や建売住宅、
マンション、アパートなどが売り物になりますね。
売買の営業マンは扱う金額が非常に大きいです。
1つの物件は数千万円が最低額で、ときには数億円のものもあります。
20代で年収1000万円を超える人もいる業界
利益の一定割合が営業マンの手取りボーナスになりますから、
金額の大きな物件を成約できれば、
営業マンが受け取るボーナスも非常に大きくなるのです。
ちなみに私が勤めている会社だと、
1〜5年目の若手で平均年収は400万〜600万、
優秀な営業マンになると20代で年収1000万円を突破する強者もいます。
管理職になるとボーナスより固定給の割合が多くなるので、
店長クラスだと500〜800万程度が相場ですね。
私は2年目の冬のボーナス1回で月収100万円を超えたこともありました。
自分の頑張り次第でお金を稼げるのがこの仕事の魅力です(夢のある仕事だといえます)
成果を上げれば年齢や役職、性別はまったく関係ありません。
不動産「売買」営業マンの給料が高い3つの理由
不動産売買の営業マンの給料が高くなる理由について、
↓さらにくわしく説明すると以下の3つを挙げることができます。
- 歩合給ボーナスの割合が大きい
- 営業マンとしてのスキルが上がるほど給料が高くなる
- 売れたときの利益額が大きい
1. 歩合給ボーナスの割合が大きい
不動産の営業職には通常、基本給などのいわゆる固定給に加えて、契約数等の成績に応じて歩合給やボーナス時の加算があります。
金額については、会社によって基準が違うので一概には言えませんが、1件契約したら歩合給として5〜10万円程度が支給されます。
さらにボーナス時に、契約棟数に準じた利益の数%が加算される仕組みになっている会社が多いです。
また、個人の成績ではなく、チームの成績で判断される所もあるようです。
そこから更に、店長クラスになると、部下が契約したら2〜3万円貰えるようになります。
所長クラスになると、営業所で利益が出ればその数%がインセンティブとして入ります。
このような仕組みになっているので、この業界で稼いでいる人は、利益を少しでも多く残すように工夫しています。
価格交渉中心の商談にならないよう、しっかりと不動産の付加価値の訴求を徹底するのです。
きちんと自社や商品の説明をすることで、お客様からの値引きを抑制するように努めています。
2. 営業マンとしてのスキルが上がるほど給料が高くなる
不動産営業は、正直にいってかなりきつい仕事です。
ただ、そうではあっても2年目、3年目〜と経験を積むにしたがって、だんだん慣れてくるものです。
成果を出すコツのようなものがつかめてくるので、それに合わせてお給料も安定してくるケースが多いですね。
つまり、不動産営業マンとしてのスキルが上がるほどに、お給料もどんどん上がっていくのです。
(逆にいうと、まったく向いていない人は1年目〜2年目あたりで辞めていくケースが多いので、自然といなくなります)
注意点としては、不動産営業マンの給料は「固定給アップ」という形ではほとんど上がることがない点です。
不動産営業マンの給料が高くなっている人のほとんどは、歩合給で稼いでいる人たちです。
むしろ他業界に比べると、固定給の上昇率は低くなっている会社が多いでしょう。
実際に私が働いている不動産会社で言えば、営業マンの固定給は入社1〜3年目でも20万円ないくらいの金額です。
そこから昇給もありますが、年に1000〜3000円ずつしか上がらないことがほとんどですね。
役職がついても役職手当が月に5〜10万円程度。
資格手当もありますが、宅地建物取引士や二級建築士、FP2級等、実務でも役立つ資格を取得しても、昇給は月に数千円〜数万円以内ですね。
不動産営業マンとしてバリバリ稼ぎたいなら、
固定給アップに期待するのではなく、ガンガン成果を出してその分の歩合で稼ぐ!というモチベーションが必要になると思います。
3. 売れたときの利益額が大きい
不動産というと、取り扱う金額もかなり高額になることが多いです。
それに伴って利益も大きくなるので、結果、社員に還元されるお金も高くなります。
例えば一戸建ての注文住宅だと通常、売上の20%〜30%くらいは利益になります。
2500万円のお家の30%だと、750万円が利益になる計算なので、かなり大きいですよね。
また、営業マンの取り分については、私の体感では利益の1〜5%程度です。
ちなみに先程も少し記述しましたが、値引きを抑えて利益をたくさん残せるほうが、会社からは評価されます。
なので例えば、5件契約したけど、全部大値引きしたAさんと、契約数は3件だけど、ほとんど値引きせず正価で取れたBさんがいるとします。
この場合、契約数の多いAさんではなく、利益の多いBさんの方がたくさん給料を貰えるといったこともあるのです。
不動産業界の営業マンに向いているのはこんな人!
不動産業界の営業マン(売買営業マン)に向いているのは、
↓おおむね以下のようなタイプの人です。
- 人と話すのが大好きな人
- 思いついたらすぐ行動する人
- メンタルの強い人
- 体力に自信がある人
1.人と話すのが大好きな人
営業職で必須となってくるのが、コミュニケーション能力です。
同じ知識量で、全く同じ商品の説明をしているはずなのに、営業によって成績の差が出ることはよくあります。
そしてその原因の大部分は、掘り下げていけばコミュニケーションの取り方です。
特に不動産となると、購入を検討するお客様は、少なくとも20年以上は人と会話をしてきた人たちです。
お客様自身に不動産専門の知識は無いかもしれません。
ですが、営業マンが自分たちに寄り添った提案をしてくれているか?
自社の商品が好きで、自信を持って勧めてくれているか?
ということはすぐに見抜かれます。
お客様は、人生で一度あるかないかの高額な商品を購入しようとしています。
コミュニケーションが取れない人からは、不動産を買いたいと思わないです。
ただ、人と話すのに苦手意識があっても、全く向いていないというわけではありません。
素で出来ないのであれば、「演じる」というのも一つの方法です。
私の職場にも、普段はほとんど喋らず、飲み会などにも積極的に参加しないような同僚がいます。
ただ、事務所から一歩出るとニコニコして愛想よくお客様と接するんです。
商談中の部屋からは、いつもお客様の笑い声がたくさん聞こえてきます。
私が「接客してると人が変わるよね」というと、
「まあ演技だからね。商談終わったらクタクタだから」と言っていましたが(笑)
2. 思いついたらすぐ行動!な人
やってみようと思ったことは難しく考えすぎず、即実行できるタイプの方は不動産営業に向いています。
行動量は成長量と一緒です。
1件でも多く電話をかけたり、訪問してお客様と触れ合う経験を重ねることが、成功への一番の近道です。
専門的な知識をたくさんつけるのは難しいことですが、行動するだけなら誰にでも出来ます。
これは感情論かもしれませんが、実際に現場で働いていると、行動量が多い人ほどいいお客様に巡り会えています。
行動した直後には結果に結びつかなくても、ふとした時にお客様から連絡を頂いて、商談が進んだりすることもよくあります。
失敗を恐れてなかなか行動に移せない人もいるかと思います。
(実際に私がそうでした)。
ただ、もし失敗したとしても、あなたと働く先輩や上司が、それをお客様に失敗だと思わせないようにフォローしてくれる力を持っています。
恐れずに明るく前向きに、まずはどんどん行動しましょう。
3. メンタルの強い人
成果を上げてたくさん給料をもらうことも大切ですが、心の健康はもっと大切です。
高額な商品を売ることは、決して楽な仕事ではありません。
失敗してはいけないという責任感や、
契約を取らないといけないというプレッシャーを、常に感じる仕事です。
なので上手にストレスをコントロールして仕事と向き合える人は、不動産営業に向いています。
失敗しても気にしすぎるのではなく、原因と対策をしっかり考えて切り替える。
ダラダラ仕事をするのではなく、オン・オフのメリハリをつける。
周りの人ではなく自分自身と比較する、
目標を決めて、モチベーションを維持するための努力をする。
こういったことを意識しながら、仕事もプライベートも楽しんでしまうのが良いでしょう。
4. 体力に自信がある人(多少の残業や休日出勤は余裕!な人)
お客様の都合に合わせて動く仕事なので、休日出勤や残業も他業界に比べると多いです。
休日に出勤したり、残業が深夜までかかるとなると、割増の賃金が出ます。
ただこのご時世ですので、会社もそれらを強要することはあまりありません。
私の会社は20時になるとパソコンが強制的にシャットダウンされて仕事ができなくなります。
休日も、出勤するなら事前に申請しておかないと、パソコンにログインすら出来ません。
まとめ
今回は、不動産営業の給料が高くなる理由について解説しました。
不動産営業マンの給料が高いのは、歩合給与(成果報酬)の割合が高いからです。
高額な不動産物件をバンバン売って来れる人はどんどん給料が高くなっていく一方で、
成果が出せない営業マンは淘汰(とうた)されていく世界であることを知っておいてください。
厳しい世界ですが、営業マンとして実力の自信がある人は圧倒的に稼げます。
年齢も職歴も性別も関係なし。営業スタイルも成果を出せるならはっきり言ってなんでもありの業界です。
(もちろんコンプライアンスの班にないではありますが)
年齢20代で年収1000万円以上稼ぎたい!という人は、ぜひ不動産売買営業マンになりましょう。おすすめですよ。